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このたびの臨時国会は「ねじれ国会」といわれていますが、これは、いつ、どこで、誰が命名したのでしょうか?また、過去に同じように命名された国会があるのでしょうか?もし、あれば、その名前の由来や誰が命名したかを知りたいです。

A 回答 (1件)

「ねじれ国会」の意味は、「衆院と参院で与野党の勢力比が異なること」です。

マスコミの造語でしょう。
1989/07/30付け朝日新聞朝刊3面に掲載された「“ねじれ国会”複雑さ増す まず会期で対立か 野党にも衆院の“壁”」という記事が初出だと思います。

以下記事引用

>参院選を受けた臨時国会は7日に召集される見通しだが、野党側は与野党逆転した参院を舞台に、会期幅や首相指名で自民党に攻勢をかける構えだ。憲法や国会法で首相指名などでは衆院に優先権があるが、衆参両院の議決が異なったときに両院の代表が話し合う両院協議会が開かれる。法案にしても、参院で否決されるようなものは政府・自民党としてなかなか提出しにくい。与野党の勢力比が衆院と参院では異なる“ねじれ国会”の攻防は、複雑な展開となりそうだ。
>《会期》まず両院の違いが表れそうなのが、臨時国会の召集後すぐ行われる会期の議決。自民党が参院の構成と首相指名だけを行う6日間程度の会期をめざしているのに対し、野党側は社会党を中心に、消費税廃止法案などを審議するかなり長期の会期を主張している。衆院で自民党が6日案を出しても、参院では社会党が1カ月以上の会期を提案することも予想される。
>会期幅については衆院の議決が優先し、これまで参院で臨時国会の会期を議決しなかったことが7回ある。野党が議決を渋り、それを自民党が「自ら会期を議決しないことは、参院の独自性を損なう」と批判してきた。与野党逆転で攻守ところを変えて野党が長期国会を求めれば、自民党は対応に苦しみそうだ。
>《首相指名》続いて問題となるのは、宇野首相退陣後の首相指名。衆院で自民党の新総裁が、参院で土井社会党委員長がそれぞれ指名された場合だ。
>首相指名で両院の議決が異なったときは、参院側から両院協議会の開催を要求する。衆院から自民党、参院から野党側が、それぞれ10人の委員を選んで意見を調整。採決は3分の2以上の賛成が必要なので、どちらか1人に絞られる可能性はない。意見がまとまらなかったら、衆院の議決が国会の議決になる。予算、条約承認と合わせて、優先権が衆院に与えられている。
>ただ、土井氏が参院で首相に指名された重みは残るわけで、社会党内には「法的には衆院が優先されるが、最新の民意は参院側に反映されている。参院で土井首相指名が実現したら、衆院解散要求を強める」との声も。
>《法案》衆院で可決した法案を参院が否決、修正した場合、衆院は両院協議会の開催を要求できる。衆院の自民党と参院の野党側から10人ずつ出て協議、3分の2の賛成で修正などの折り合いがつけば、改めて両院で議決、成立する。法案をめぐる両院協議会は、戦後27件について開かれたが、1953年以降は開かれていない。保守合同で自民党が多数を占めてきたからだ。
>また、衆院は3分の2以上の賛成で法案を再可決すれば、成立させられる。しかし、自民党は衆院に295人いるものの、3分の2には達していない。
>実際には、野党がこぞって反対する対決法案の提出は難しくなる。政府・自民党は、衆院段階から野党の意見を採り入れて協力を求めつつ、参院側の出方を見定める必要がある。政治改革や年金改革の関連法案などは、政府・自民党案のままでは成立が遠のくことになりかねない。
>一方、参院を先に通過した法案が衆院で否決されれば、その時点で法案は不成立となる。衆院が修正したときは参院側から両院協議会の開会を要求できるが、衆院は拒否することができる。社会、公明、民社、社民連4党の書記長会談で消費税廃止法案を共同提案する方向を確認しているが、参院に同法案が提出され可決されたとしても、すんなりと成立にこぎつけられそうもない。

引用終わり
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