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日本語には時制がないとか、曖昧だとか言われているそうです。ヒエログリフにも中国語にも時制がないそうです。

1 日本語、ヒエログリフ、中国語のいずれもが表意文字を(も)用いていますが、これは偶然と考えてよいですか。それとも象形文字や表意文字を用いる事が時制を表し難くするなどという傾向がありますか。
2 今日、用いられている言語のうち日本語、中国語と同程度に、時制がないとか曖昧であるとか言われている言語がありますか。

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

誤解されているようなので書きますが、日本語には時制の概念があります。

時制の概念があるかどうかをどうやって見極めるかは、テンスを示す形態があるかという点が根本的な指標になります。

1.私は朝食を食べる。(非過去)
2.私は朝食を食べた。(過去)
この二つの文を比較すると、文末の「る」と「た」で全く違う形態になっているのが分かりますよね。なので、日本語には時制の概念があると言えます。

そのため次のような文は文法的にあり得ないものになります。
3.先週学校で友達に会う。(×)
4.明日は雨が降った。(×)

もし時制の概念が無い言語を探すなら、「会う」を未来か過去かで活用したりしない次のような文が文法的に成り立つ言語を探さなければ成りません。
5.先週学校で友達に会う。
6.明日学校で友達に会う。

以上をふまえた上で時制の概念がない言語としては、インドネシア語があります。インドネシア語は時制による動詞の活用がないので、過去や現在・未来を言い表したいときは、「明日(besok)」や「昨日(kemarin)」といった語を合わせて使います。

参考サイトから引用した例文を示しておきます。

Kemarin saya belajar bahasa Indonesia. (昨日、私はインドネシア語を勉強しました。)
(昨日)    (勉強する)(言葉)
Besok saya belajar bahasa Indonesia. (明日、私はインドネシア語を勉強します。)
(明日)

日本語に時制があるという例と、インドネシア語の例を見たら、表意文字だから時制の概念が希薄になるということはないということが分かりますね。

参考URL:http://www.globalheart24.com/indonesian.htm

この回答への補足

多分、誤解はしていないでしょう。というのは、誤解するほどの知識がないからです。私が伝聞表現をしたときは誰かの説を右から左に横流ししているだけです。私に言語学者の代理は務まらないので専門家同士の会話を拝聴していたいのですが不可能なので推測を記します。

「日本語には時制がないとか、曖昧だとか言われている」、この意味は下記の状態を述べているらしいです。
例1 日本人が「ありがとうございました」と過去形で述べたとき、今は「ありがたくない」のだなと受け取るのは言語感覚が正常でないか、意図的な言い掛かりであって、実態は現在も「ありがたい」のに違いないのだそうです。つまり日本語は現在の状態を、文法上の過去形で表す事があるといっているのではないですか。

例2 学生が「30歳までには結婚する」といったとき7年も8年も先の当てにならない話なのに現在形をつかうのは、即ち日本語では未来を、文法上の現在形で表す事がある。と、いっているのではないですか。

要するに文法上の時制と現実とが一致しないことがある、これを正確に表現すれば「曖昧」となり誇張して言えば「時制がない」となるようで、見かけの上の時制がないと主張するものではないようです。

補足日時:2007/11/03 18:28
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この回答へのお礼

1 インドネシア語の例は「表意文字だから時制の概念が希薄になるということはない」ことの傍証になるのは分かりました。
2 インドネシア語は時制による動詞の活用がない。これも分かりました。
有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/03 18:33

またまたNo.1です。


<何かを説明した後、「分かる?」との問に対して
「分かる」・・・・・(1)
「分かった」・・・(2)
(2)の返事の方が安心できませんか。(1)だと現在限定で明日になると分からなくなりそうな頼りなさを感じます。私だけでしょうか。過去形の方が落ち着きます。過去形だと動かない事実化する分だけ、現在形より意味が強まる気がします>

わたしも同感です。
「説明」などの理解を示すときには2)の返事のほうが安心できますね。
でも、相手に気持ちを理解してもらうときは「わかる」って言われたほうがいい気がしませんか?たとえば、「こんなことXさんに言われて、傷ついちゃったんだ」「分かる、分かる」なんてとき。こんなとき「分かった」っていわれたら、なんかうるさがられているような気がしませんか。それか、「分かった、仕返ししてやる」といっているとか。「分かる、しかえししてやる!」とはいいませんものねえ。

うーん、おもしろい!!!

ちなみに言語というものは理屈じゃないことがたくさんあるので、「感」とかって、結構あたっているものなんですよ。
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この回答へのお礼

こちらにも同感覚の方が居られるのは、ある程度客観性があるのでしょうね。

>>相手に気持ちを理解してもらうときは「わかる」って言われたほうがいい気がしませんか?
今度は私が同感ですという番です。現在形だと継続してさらに言い分を聞いてもらえそうです。しかし、過去形だと早く話を終えないといけない気分になりそうです。

再三のご返事、有り難うございます。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/05 21:06

>何かを説明した後、「分かる?」との問に対して


「分かる」・・・・・(1)
「分かった」・・・(2)
(2)の返事の方が安心できませんか。(1)だと現在限定で明日になると分からなくなりそうな頼りなさを感じます。私だけでしょうか。過去形の方が落ち着きます。過去形だと動かない事実化する分だけ、現在形より意味が強まる気がします。得意の(?)思いつきの当てずっぽうです。

いえいえ、すごくいいセンスをしていられると思います。英語にも同じような現象が見られるのです。定冠詞のtheが過去のことにつくことが多いなど,仰るような感覚は、英語にもあります。
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この回答へのお礼

この感覚に同感の方が居られるのですね。だとすると現在の事を過去形で表現しがちな遠因になっているかもしれませんね。
しかも英語にも共通した現象がみられるとは興味を覚えます。
再度のご返事、有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/04 23:32

No.1です。


<例2 学生が「30歳までには結婚する」といったとき7年も8年も先の当てにならない話なのに現在形をつかうのは、即ち日本語では未来を、文法上の現在形で表す事がある。と、いっているのではないですか。>

そうです、ですから日本語には未来形がないといわれている所以です。

もっと難しい文章もありますよ。
「来年日本に来たときに、一緒に京都へ行きましょう。」
これは来年のことを話しているのになぜか「来たときに」と過去形になっています。それは(オバナという言語学者によると)Speaker は「時制は京都へ行くとき」からの視点で話していて、それからみたら「来年日本に来る」ことは過去になっているから過去形を使うそうです。
「あ、明日は遠足だった」「君はコーヒーがすきだったよね。」も過去のことを話しているのではないのに過去形を使います。

英語でもこういう時制が名のとおりでないものがたくさんあります。
be+-ing はPresent Progressive といって現在進行形ですが、
’I am coming!' 「今行くよ!」
’I am going to University of California.' 「カリフォルニア大学に通っています」
など、現在進行形を使いながら、意味論として現在進行形ではないものがあります。ほかには
’I am about to eating.' 「今食べるところ」 「今食べるところ」 ということは、厳密にはまだ食べていないので、食べるという行為は未来に属しますよね。なのに、文章は現在形なのです。

となると、「時制はあってないようなもの」といえてしまうかもしれませんね。でも言語学的にいって、先にも述べたように日本語には現在と過去の時制があります。でもこれはあくまでも「説」ですから、その「説」を覆す「説」が突如として現れるかもしれません。

こんなことを考えていると話すのを意識しすぎて、話せなくなってしまいそうですね。 
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この回答へのお礼

>>日本語には未来形がないといわれている
分かりました。

>>「時制はあってないようなもの」といえてしまうかもしれませんね。
人間は想像力が豊かなので物理的時間を飛び越えて、来年を現在として語れたり、現在を過去として語れたりしてしまうのかもしれません(?)。

何かを説明した後、「分かる?」との問に対して
「分かる」・・・・・(1)
「分かった」・・・(2)
(2)の返事の方が安心できませんか。(1)だと現在限定で明日になると分からなくなりそうな頼りなさを感じます。私だけでしょうか。過去形の方が落ち着きます。過去形だと動かない事実化する分だけ、現在形より意味が強まる気がします。得意の(?)思いつきの当てずっぽうです。

再度のご返事、有り難うございます。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/04 15:46

No.2で答えた者です。

少し補足します。

「ありがとうございました」が過去時制の形態であるとのことですが、似た
例として「分かりました」、「済みませんでした」などの例もあります。そもそも、過去の時制を表すべき形態「-た」が必ず過去を表さなければならないという決まりもありません。「買った、買った」「とっとと帰った」このような例は過去ではなく強い命令です。そのような例は日本語だけではないはずです。英語の-edも過去分詞形を作る語尾であって、次のspeakedが過去かと言ったらそうではないです。
Japanese is speaked in Japan.

「30歳までには結婚する」というのが未来の話なのに現在形で表すのはなぜかという疑問ですが、そもそも日本語に現在形を認めるかという問題に対して、現在の日本語学では否定的です。なので、「結婚した」を過去形と言うのに対し、「結婚する」のような例は“非過去形”と呼んでいます。つまり、「~する」で現在の出来事と未来の出来事の両方を表現できます。英語だって未来形という用語は用いていないはずです。それは未来時制の屈折がないからです。He speaks(現在) - He speaked(過去) - He speakep(未来)みたいに3つの時制の対立があったらおもしろいのですが^^;
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この回答へのお礼

>>そのような例は日本語だけではないはずです。
専門用語は遣えませんが一般的真理、歴史的現在(?)などという言葉を連想しました。この類ではなくても各言語に見掛けの時制の矛盾があるであろうことは納得できます。

>>そもそも日本語に現在形を認めるかという問題に対して、現在の日本語学では否定的です。
機会があれば言語学の啓蒙書を読もうと思います。「テンス」はともかくとして「アスペクト」となると、もう概念が分かっていません。

>> He speaks(現在) - He speaked(過去) - He speakep(未来)みたいに3つの時制の対立があったらおもしろいのですが^^;
この質問をした時点では動詞の変化によってでなくても、時制を何らかの品詞によって特定すれば時制があると呼ぶのだと思っていました。どうもそうではないらしいと思いはじめました。

再度のご返事、有り難うございます。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/04 15:30

時制がいくつあるか、というのも簡単なようでいて、簡単ではないですね。


過去問を見ても、日本語に時制があるのかないのか、あるとすればいくつあるのか、ないという回答の方が多いようですが。
http://okwave.jp/qa2332023.html
http://okwave.jp/qa423852.html
http://okwave.jp/qa3460829.html
ちょっと英語のWikiで時制(grammatical tense)の項を調べました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Grammatical_tense
時制の数はしばしば議論のまとになり、定説の数より多くの時制を考える学者も多いそうです。時制がない言語として中国語、時制が任意な言語としてベトナム語があがっています。そして、英語の時制については次のように書かれています。
「英語にはnon-past(非過去)とpast(過去)のふたつの時制がある。ただし、willを未来形の標識と考えて、さらに未来(will)と過去未来(would)の2時制があると考える学者もある」
中国語で昔話を読んでいると、「おじいさんとおばあさんには子どもがありませんでした」というところを、
爺爺和姥姥沒有孩子
と書いてあったりします。でも、これって現在でもまったく同じ表現です。中国語には時制はないのだなと実感します。
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この回答へのお礼

ご紹介下さったページは、ざっと眼を通しておきました。言語学の素養が欲しくなりました。
生徒の頃、語学は毛嫌いの対象でしかありませんでした。今は、人間って何だと考えるとすれば言語学は宝の山のように思えます。こういう視点が早くからあれば語学の劣等性でいなくて済んだかもしれません。閑話休題。

付け焼き刃の生兵法ですが、この質問をしたことによって得た知識によれば
>>時制が任意な言語としてベトナム語があがっています。
この意味は、動詞に語尾変化がなく過去、未完了、進行、未来・・・を表す別単語によって時制を表しているのであろうと読み取りました。

中国語は正真正銘、時制がないらしいですね。有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/04 12:18

時制の問題は、自分も興味があり、いろいろ、考えたことがあります。

考えた結果、何かつかんだかと言われるとはなはだ怪しいところですが。

1 日本語、ヒエログリフ、中国語のいずれもが表意文字を(も)用いていますが、これは偶然と考えてよいですか。それとも象形文字や表意文字を用いる事が時制を表し難くするなどという傾向がありますか。

すでに回答されていますが、狭義の時制とは、動詞で表現されるので、動詞に時制による屈折(つまり、語形変化のこと、played とか went,seen など))がない言語は、時制がないと判断します。

そもそも、屈折には、一定の傾向があります。英語で言うと、語尾にed をつけるか、原形の母音だけが変化するかです。see-saw-seen とか、sing-sang-sung などが代表的な例になります。

表意文字ですと、上のような、簡単な表記というか、口頭での表現が出来ないわけです。歌うー歌った のような日本語での活用は、多くの動詞で同じ活用がされ英語でのedと同じやり方です。中国語ですと、過去を表すのに、もう一文字使うことになり、漢字一文字を増やすのは、やはり結構手間です。ですから、「それとも象形文字や表意文字を用いる事が時制を表し難くするなどという傾向があります」と言うのは、まさにそのとおりだと思います。

2 今日、用いられている言語のうち日本語、中国語と同程度に、時制がないとか曖昧であるとか言われている言語がありますか。

まず、日本語ですが、日本語の過去形は英語の現在完了形になることが多いのです。「彼が来た」とか「ここにあった」などの表現は、まさに今のことを述べていますが、過去形です。これは期待の成就を示す日本語の現在完了形と説明されることがあります。ただ、純粋な過去形と同じ形なので、文脈でどちらであるのかの判断をすることになり、これがあいまいだと言われる一因であるようです。
時制と言っても、単に、過去か現在かの区別と、それに完了形などを含める場合があります。つまり、狭義の時制以外にいろいろな視点から時制を定めることが出来るのです。これは、それぞれの言語の特徴があり、それぞれの時制の捉え方によって変わるということだと思います。なお、中国語には、完了を示す語があります。
よって、時制と言う言葉の定義次第と言うのが答えになると思います。

そもそも、過去か現在かの違いは、意味として非常に大きいものです。よって、動詞の変化でそれが示されなくても、文章の中と言うか、コミュニケーションの中では、それぞれの言語の中で必ず示されているのだと思っています。実際に調べたわけではないので、あくまで、推測でしかないのですが。
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この回答へのお礼

>>狭義の時制とは、動詞で表現される
言語学では、こう定めているらしいと今回の質問で分かりました(早とちりしていてはいけないので、らしいと言っておきます)。

>>中国語ですと、過去を表すのに、もう一文字使うことになり、漢字一文字を増やすのは、やはり結構手間です。
これはよく分かります。特に太古の書き言葉の創案期には、筆記の手間も大変でしたでしょうし筆記具も貴重品だったのでしょうから。

時制を表す方法は動詞の変化以外にもあって、何らかの形で合理的に時制を特定できるのだと私も推察します。

有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/04 12:16

中国語には時制がないといわれています。

わたしは中国語を勉強したことがないので詳しくは説明できませんが、、、。

日本語には時制はあります。過去形と現在形です。
英語、ドイツ語も日本語と同様、過去形と現在形があります。
英語のWILL、ドイツ語のWerdenは、未来を示す助詞、それも最近(200年)ほど前にでてきた言葉なので、それは未来形と言語学的にはいいません。

「時制がない=あいまい」とはいえません。

この回答への補足

>>日本語には時制はあります。過去形と現在形です。
「日本語には時制がないとか、曖昧だとか言われているそうです。」、この意味はANo.2の補足欄をご覧下さいませ。

補足日時:2007/11/03 18:25
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この回答へのお礼

>>英語のWILL、ドイツ語のWerdenは、未来を示す助詞、それも最近(200年)ほど前にでてきた言葉なので、それは未来形と言語学的にはいいません。
これは意外でした。言語学の素養があれば、未来形と呼ばれる条件をお尋ねするべきでしょうが予備知識がなさ過ぎるので遠慮しておきます。もちろん助詞に頼って未来を示していることと、期間の短さの両方が難点なっているらしいことは掴めました。
有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

お礼日時:2007/11/03 18:27

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