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理系なので4回生でも学会で発表することがあるのですが、正直他人の研究の発表を聞いていても理解している人は3割ぐらいじゃないかなと思います。僕は有機化学が専門ですが、有機化学を研究している人でもたぶん僕の発表を聞いて理解してくれている人は大学教員でも少ないのではないかなと思います。僕も他人の発表を聞いてもサッパリです。逆を言うと、こんなに時間かけて実験したことを数分で理解されてたまるかという気持ちです。皆さんは他人の研究を理解できますか?

A 回答 (6件)

 私はウイルスなのですが、学会では同じウイルス屋でも様々な人が集まります。


 専門にしているウイルス種も違いますし、ウイルスの"何"を専門にしているかでまた違います。「ウイルス病」というマクロ的なものからレセプターの分子構造がどうのといったミクロな人まで、幅広いです。

 そんな聴衆が100人いたとして、私の発表を"私以上に"理解する人は、それでも数人はいると思ってます。
 "私と同等に"理解する人がその倍くらいいる感じでしょうか。あとは「この実験手法は良くないのでは」とか「ここの統計処理はこっちの方が良いのでは」というような部分的なツッコミを入れることができる人、という感じですね。
 少なくとも、"さっぱり"という人は聴衆にはほぼいないと思ってやってます。私自身、これが病理学会とか生化学学会であれば、最初から最後まで何喋っているか判らないことも多々あるのですが、ウイルス学会で"さっぱり"ということはほぼないですから。

 まあ学部生でしたら他人の発表が"さっぱり"というのも判ります。
 研究は巨大な布を無数の人で織り上げていくようなものですから、自分がようやく1本糸を織った時点で、布の他の糸が判るはずもないですから。自分がやった研究は自分は最も理解しているつもりでしょうけど、メソッドや統計手法などについて完璧に理解しているわけでもないでしょうし。
 例えば、自分の使ったメソッドの理解度が十分に深まれば、同じような手法を用いた別の研究発表も、そこから見えてきます。つまり自分の織った糸に張られた横糸から隣の縦糸をたぐることができるわけです。
 それも経験値ですからね。

 なのでとりあえず、自分が他人の発表を理解できないからといって、他人にも自分の発表を理解できないと短絡的に思わない方が良いですよ。
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あまりにも全体の知識が欠けていれば、他人の仕事を聞いても理解できないのは当然として、聞く気がないのも原因の一つになります。


このひとから何かを引き出してやろうという野心をもったひとは、どんなに難しい発表でもついて行くでしょうし、わからなくなってもすぐに次のfigureでは理解しようとするからです。10分きいてひとつでも新しい発見があればうれしいじゃないですか。たとえば、このひと何がおもしろくてこんなしごとしてるんだろう。っていうこのひとの嗜好がわかるだけでも大きな前進です。
さて、「わかってたまるか」
とのことですが、私はまったく逆の発想ですね。出来るだけ多くのひとに理解して欲しいと思ってプレゼンをします。「わかってるよ」
といわれそうですが。
まあ、もちろん玄人集団の場合と一般講演、学生相手、奥様お子様あいてはしゃべり方も、話す内容もことなるのですが、一番大事なのはその講演に込められた主張で。それを伝えてはじめて、その人の能力が証明されますよね。本質は専門用語を使おうが、漫画みたいなことにしようが一緒です。非常に簡単なところから高度なことろまで誘導できるように筋道を立てたいと思っていますね。
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4年生では、学会の発表を聞いて、ほとんど分からないと思います。


また、学会の発表は、(シンポジウムなどは違いますが)時間が短くて、専門の違うところの発表は、聞いても分からないし、出席している人も興味を持っていないけれど、次の発表を聞くために座っているような場合があります。
同じような研究をしている人に、分かるようにポイントを話せるかどうかは、大切なことです。時間をかけて実験した結果でも、きちんと話せば、当然分かる人にはわかります。
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他人の研究どころか、自分の研究すら理解できていない人もいますよね。


友達の卒論発表会をサポートしたのですが、質問された当人が困惑している間に、僕が応答に必要なスライドを表示させて事なきを得たことがあります。

>こんなに時間かけて実験したことを数分で理解されてたまるかという気持ちです
気持ちはわかります。
しかし、理解してもらうことこそ発表の最重要目的です。
ノーベル賞など、重要度が増すほど理解されなくてはいけません。

少なくとも同分野の専門家の先生には理解される必要があります。
また専門外の先生も近しい研究に携わっていれば、断片的な理解なら可能でしょう。

まぁそれぞれ専門が違いますから、理解できない人がいることもごく自然なことです。
理解する必要がある人発表後に質問してきますよ。

そんなことを考えず、発表に際しては理解してもらうための最善の努力をしてください。
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> こんなに時間かけて実験したことを数分で理解されてたまるか


分かりますね、この気持ち。

でも、あなたがやっている実験とかでも、今年いきなり初めて着手したまったく新しいノイエスでなければ、同じようなことを研究室の先輩なりが、やっていて、それを前年とかに発表している人がいるわけです。
それを聞いていたら結構、分かっちゃうもんです。

研究ってのは大きな流れ(幹)があって、枝葉が分かれているようなもんですから。

卒研生の発表は、場慣れが重要です。決して、ノイエスでほかの大学教授を魂消させるものではないんですよ。
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自分が理解できないから、他人も理解できないと考えるのは、短絡的ですよ。



少なくとも、あなたと同じ有機化学を長年研究している方であれば、概要は理解できると思いますよ。また、他分野の研究者でも、その発表の内容が論理的におかしい所がないかについては、判断できると思いますよ。

また、発表を聞いて、一度で理解できるかについてですが、内容の難易度だけにはよらないと思います。高度な内容でも、ポイントが明確で簡潔な発表であれば理解できる事が多いです。逆に、内容はそれほどでなくても、ポイントが明確でなかったり、時間内に収まらないような発表では何が言いたいのか理解できません。
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