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ギリシャの人名は、色々な読み方がありますよね。

例えば「アリストテレス」なら、アリストテレースや、アーリストテーレス、「ヘラクレス」ならヘーラクレースやヘーラークレスといった具合に、長音符が色々なところに入る表記を見かけます。特に、昭和やそれ以前の古めの文献なんかには多いように思えるのですが…

これって、現地の発音ではどれが一番近いのでしょう?何か法則があるのでしょうか?

A 回答 (1件)

この場合古典ギリシア語ということになりますが、調べてみると



Αριστοτεληs
Ηρακληs
(文字に付く記号は省略)

「アリストテレース」「ヘーラクレース」のように書くのが古典期の発音に近いことになります。ηやωは必ず長く、他の母音も長短の区別があり古典ギリシア語の授業ではその辺をうるさく言われます。

古い文献では発音をできるだけ忠実にするため長音を表しますが、日本語的に間延びして見えるために一般的には長音が減っていったと思われ、特に厳密を要するところ以外ではそれが許容されているようです(トゥキディデスなど「トゥーキューディデース」となり言いにくくなります)。

ギリシアだけでなくローマ人の名前も実際は長音が含まれているものが多くあります(Cicero をキケロと呼ぶ一方 Cato をカトーと呼ぶのはいかにも日本人らしい。語尾の o はどちらも長音)。

ラテン語は死語なのでともかく、現代ギリシア語は古典語とかなり発音が違っています。実際今のギリシア人が歴史上の人物をどう呼んでいるかは分かりませんが、もし古典語のつづりをそのまま読むと「アリストテリス」「イラクリス」となるでしょう(長短の区別や h 音はなくなった)。
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この回答へのお礼

なるほど

大変分かり易い回答です。母音ごとに区別されているのですね。

回答、ありがとうございました!

お礼日時:2007/12/30 00:30

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