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ど素人な質問ですいません!!
物価というのは二種類あるんですよね。
企業物価と消費者物価と。
そのうち、消費者物価は、ものやサービスの値段の平均値とのことですが、2008年2月現在、具体的に出ている値はあるのでしょうか?例えば、~年~月時点では、10564円24銭・・・など

A 回答 (1件)

物価水準はモノやサービスの値段の平均値(を指数化したもの)のことです。


ただし目的に応じて平均値の取り方が複数通りあります。

消費者物価指数は生活に必要なモノやサービスの値段を
生活な必要な量に応じて重みを付けて平均を取って指数化したものです。
消費者物価指数は同じ生活水準を保つために必要な金額を指数化したもの
だと考えられます。

GDPデフレーターも重要な物価指数です。
GDPデフレータは国内で生産された付加価値の値段の平均値を指数化したものです。
同じ質のモノやサービスを生産したときに
得られる収入の金額の平均値を指数化したものだと考えても構いません。
たとえば1000円の食材を輸入して、料理して3000円で売ったとすると、
料理によって生産された付加価値は2000円だと計算されます。
輸入食材の値段が1500円に値上がりしたので、
料理の値段を3300円に値上げしたとすると、
料理の付加価値は1800円に下がってしまいます。
このとき料理の付加価値は下落したことになり、
GDPデフレーターはその分だけ(ほんの少し)下がることになります。
一般に輸入原材料のコストアップのすべてを製品価格に転嫁できないので
輸入物価が上昇するとGDPデフレーターの下落圧力になります。
実際にGDPデフレーターが下落すると、
同じ質の仕事で得られる収入の平均値が下がることになります。

消費者物価指数は生活にかかる金額を指数化したもの、
GDPデフレーターは同じ質の仕事で得られる収入の金額の平均値を指数化したもの
とおぼえておけば良いと思います。

我々にとって最悪のシナリオは
消費者物価指数だけが上昇し、GDPデフレーターが上昇しないことです。
輸入物価が上昇するときには、
輸入原材料のコストアップを製品価格に転嫁し易い状況を作って、
GDPデフレーターの上昇もうながす政策が必要になります。
(実際にそうした方が輸入物価上昇の被害が小さくなる。)

ところが日銀はそれとは逆のことをやろうとしています。
日本に必要な政策はインフレ率(特にGDPデフレーター上昇率)を
2~3%に安定して引き上げることです。
馬鹿なのは日銀だけではないので、
より高いインフレ率を実現する政策が必要だと優れた政治家が叫んでも、
世間一般ではなかなか通用しないでしょう。
かくして日本人の経済リテラシーの低さによって、
日本経済はさらに低迷を続けることになるでしょう。
やはり馬鹿は自業自得で損をしてしまうものです。
GDPデフレーターを上昇させる政策に賛成する人が増えない限り、
日本経済は今後もずっと低迷し続けることになるでしょう。

さて、肝腎の消費者物価指数やGDPデフレーターのデータは以下の場所で見られます。

消費者物価指数
http://www.stat.go.jp/data/cpi/index.htm
消費者物価指数総合(平成17年基準)は
ここ10年間で2%程度下落していることが分かります。

GDP一般
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/
GDPデフレーターはもっと下落している。

各国の数字を比較したい場合には
http://www.oecd.org/document/18/0,3343,en_2649_2 …

http://www.oecd.org/document/61/0,3343,en_2649_2 …
で Wages, Costs, Unemployment and Inflation を覗いてみれば
日本だけが継続的にインフレ率がマイナスの値を取っていることが分かります。
巷には「世界デフレ」というトンデモ経済論が跋扈していますが、
デフレに陥った愚かな国は日本だけなのです。
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