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一級建築士で自邸(木造2階+小屋裏収納)の設計を進めています。
RC以外の設計は初めてですが、高気密高断熱を目指しつつ、スペース及びコスト上の判断で、在来工法、断熱は充填工法選択しようとしております。通気止めと気密シートをしっかりと施工すれば、高気密は実現できると思われますが、本当に実現できるのでしょうか?ご意見ください。○○工法等の完成されたマニュアルを使用すると大仰でコスト高のイメージがあり、躊躇しています。

また、これら仕様を見積図に記入に合い見積で工務店を決めるつもりですが、矩計などに記載し、工務店に指示して普通に監理をすれば普通に実現するものなのでしょうか?それとも何らかの新工法などのマニュアルのようなものを用意して指示しなければ実現し難いものなのでしょうか?
工務店指定の方法も含め、ご指導いただきたくお願いします。

A 回答 (4件)

こんにちは,私は自宅を最も優れている高気密高断熱住宅を建てたいと願って,着工前に2級建築士を取得し本を60冊以上読んだうえで,工法及び依頼先を決めました。

(場所は関西地方)
木造外張断熱(次世代省エネ基準)・気密シートによる高気密(C=0.06cm2/m2)です。

私の感想から言うと,在来工法で充填工法では,満足した断熱性・気密性が得られないと思います。
先ず断熱ですが,筋かいが設置されるところは,どうしても断熱材がきっちり収まりません。また懸念されている通気止めもよほど熟練した大工さんでないと関西(関東)くらいでは,意味すら分らない大工さんがいらっしゃって,施工するとしてもミスが多発するおそれがあるでしょう。
次に気密シートですが,床断熱の場合だと浴室の部分が難しい施工になってくると思います。浴室の基礎はメンテナンスのために人通口を設けなければならないため,高気密住宅を造るのであれば,しっかりと浴室を気密シートを気密テープを使って張る必要があります。
ユニットバスだと浴室スペースに壁が設置されてから搬入されるので,気密をとるための気密テープを張ることが非常に困難になります。
あと,浴室の床も断熱する必要もあります。
また,設備屋さんが開ける穴やコンセント・スイッチもきちんと気密断熱処理をする必要があり,下請業者にもそのように指導しなくてはいけません。
つまり,結論から言うと,在来工法で断熱充填工法では,満足した高気密・高断熱住宅を造ることは,至難の業と言えそうです。

寒冷地以外の地域で木造高気密高断熱住宅を造られるのであれば…
・断熱方法…外張断熱
・気密方法…気密シート(経年劣化が起こりにくい)
・床断熱or基礎断熱…基礎断熱
にすると現場のミスも少なくなり,今のところベストな工法になると思います。

ちなみに私の自宅は完成してから3年半が経ちましたが,50坪2階建てで1台のエアコン(2.2KW)で全館冷暖房を行っており,全部屋とも快適な温熱環境で暮らしています。オール電化で冷暖房費を入れても夏は10,000円前後・冬は13,000円前後の電気料金です。

これからですね。一生に一度の高い買い物ですもの,頑張って下さいね。応援しています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ご自宅の建設のために資格を取得されたとの事。
頭が下がる思いです。
C値の値、すごいですね。私は2.0cm2/m2程度で良いと思っていましたが、
そこまでやられたからこそ1台のエアコンでの全館暖房ができる快適なお住まいが出来たのですね。
外断熱をお勧めになっていますが、私も書籍等で外断熱は候補に上げていました。
ただ、隣地境界や高度地区の斜線が厳しく、外壁厚を少しでも縮小したい事等、
色々悩んだ末に充填工法で進めようと決めてきた経緯があります。
しかし、実体験者に勧められると、悩みますね。
基礎断熱を進められていますが、発泡系断熱材のシロアリ害の事はどのように判断されましたか?
充填工法基礎断熱もあるようですが、シロアリ害の資料を読むと、
(基礎のコンクリートを蓄熱層として利用しない場合)
床下換気を行ったほうが良いように思っています。
もし、何かご存知でしたら教えてください。

お礼日時:2008/03/14 17:42

No.3です。


ご質問にお答えいたします。

>基礎断熱を進められていますが、発泡系断熱材の
>シロアリ害の事はどのように判断されましたか?

自宅は基礎断熱の基礎部分のみ内断熱になっています。言われているとおり,シロアリを懸念した結果です。
具体的には,発砲ポリスチレンフォームB類第3種55mmを基礎の内側の立ち上がり(外周から1m以内の立ち上がりも含む)&底盤基礎全面に敷き詰めました。
シロアリについては薬剤に頼っていると保証期間が過ぎてしまえば,むしろ入りたい放題になってしまいますので,物理的防御が必要です。
床下を乾燥状態にしても,餌さえ存在すればシロアリは侵入してきます。
また,基礎の外断熱をして,ターミメッシュ(ステンレスメッシュ)をやっている工法もありますが,ターミメッシュの繋ぎ目はよほど慎重に施工しないとシロアリが侵入してきますので,施工でのミスが命取りになりかねません。

シロアリ対策の観点から言えば,自宅では配管の立ち上がりには,自作で捨てコンの上にステンレスメッシュを針金で配管にぐるぐる巻きにして施工しました。その上から底盤基礎を打設してもらいました。
(建物は日々常に揺れているので,配管とCoの隙間が将来できるであろうと懸念したためです。)
あと,底盤Coと立ち上がりCoの打ち継ぎ目はレイタンス処理を施してもらい,その打ち継ぎ目が土の中に隠れる部分については,直接土に接しなくするためにCoブロックを型枠代わりに使用して,モルタルを流してもらいました。そのようにして打ち継ぎ目からのシロアリの侵入を防いであります。
それと,土台は米ヒバを使用して,床下から1m以内の立ち上がりについては,天然ヒバ油を使用しました。過剰投資です。

なぜそこまでシロアリ対策を行うかというと,基礎断熱にした場合,冬場の床下の温度は高くなります。イコール底盤基礎温度も上がるのです。いくら底盤基礎上に断熱材を敷き詰めたとしても,断熱材は熱の伝わりを遅らせる効果しかないので,真冬の底盤基礎裏はどうしても暖かくなりがちです。そこにシロアリが蟻道を形成する場合があり(シロアリは,1枚の盤裏に蟻道を形成する特徴がある。),もしそのようになってしまえば,どんな小さい隙間からでも侵入される事は容易になるからです。

また,床下の蓄熱を考慮して,断熱材の上から厚み50mmのモルタルを流して,蓄熱層にしています。
実は自宅にはもう一つ暖房器があり,蓄熱式暖房器を床下に置いているのです。それにより冬場の1階のフローリングの冷たさを解消しています。
床暖房も考えましたが,メンテナンス性や施工性(施工時に配管に釘が刺ささって液漏れの原因にならないか)などを考慮して,断念しました。


>私は2.0cm2/m2程度で良いと思っていましたが、

次世代省エネ基準では,東京などのIV地域は気密値は2.0になっていますね。
しかし,ダクト式第3種機械換気を用いる場合,0.7以内に収めていないと換気はできません。矛盾した制度になっていると思います。
第1種機械換気を使えば,2.0でもぜんぜん問題がないのですが,私は何年何十年も掃除できないような吸気ダクトを使用した換気がはたして新鮮な空気を取り入れていると考えたくありません。
1日の大半を過ごす住宅は,小さい子供のためにも第3種機械換気にしなければいけないと思います。

また,何かあればコメント下さいね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
一般的に言われている基礎断熱のシロアリに関する懸念を全て処置されていると理解しました。大工の人工を含めたコストとしては相当なものだったでしょうね。ただ、ご自身でも作業されたという事で、大事な部分にはお金も手間もかけるスタンスでいらっしゃるという事ですね。
コスト的にも余裕はないので、今までの住宅の歴史を正とするならば、床下換気を持って床断熱で根太レスで通気を止めて気密性を高めるのも、最高ではないかもしれないが私にとっては最善のような気もしてきました。
ただ、気密性を0.7以内とすべきというのは知りませんでした。
当方の計画は高さ方向の制限が厳しい為、ダクトルートを設ける余裕もない為、原始的な局所換気ファンと給気スリーブとアンダーカットの組合せで進めるつもりでおり、もちろんこの場合も気密性が高くないと機能しない可能性があるのでしょうが、止むを得ないかな、と思っています。

お礼日時:2008/03/17 14:40

正直言うと、施工を知らずに設計は難しい物があるし、不備は現場で対応するにしても、施工者も手がけたことのない人だと、その現場で対処も困難になるでしょう。


おまけに、施工はやはり独特の物があります。
問題は工務店だけにとどまりません。特に気密施工では電気屋と配管屋も、高気密施工になれていないとたとえ大工が一生懸命気密施工してもそれをぶちこわします。

そもそも気密施工はやったことのない大工などでは出来ませんよ。

その計画を進めるとしたら、高気密・高断熱を売りにしている実績ある工務店とタイアップして設計段階からアドバイスをもらいながら進めるのがよいかと思います。

問題の工務店ですが、、、北海道ならごまんと出来るところはあると思います。
それ以外だと、近くにはたとえばFP住宅を扱う工務店はありませんか?
FPではとにかく工務店に対して講習会などで勉強することを要求していますので、結構レベルが高いところも多いです。

今までRCであれば当然にして気密は出るので、基本が気密性低い木造軸組でそれを実現するための話となると、あまり付け焼き刃で進めても失敗するのではと思います。

私の知っている工務店では、一番初めににわか仕込みの知識で作って失敗したそうです。(自分の家で試した)
あと、気密施工も出来る大工は関東あたりだとまず見つかることはないので、初めはそういう大工を育てるところから始めるそうです。
電気屋、配管屋もやはりそのため、どこにでも仕事は出せないそうです。
変なところに出すと大抵はぶちこわしてくれるそうなので。

まあ考えてみてください。電気なんて壁の中に通さなければいけないのに、壁を気密施工することになりますから、ではどうやるの?という話になりますよね。
色々工夫が必要になります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
世の高気密高断熱の資料(〇〇知識等)を見ると、普通に普及しているように考えていたのですが、そんなことはないようですね。
気密に関する設備系の懸念は知ってはいたのですが、相当しっかりと監理をしないと困難という事、理解しました。
相談しながら進めるのはコスト的には懸念がありますが、安心ですね。探してみます。
東京(北部)近郊の良い工務店をご存知ではありませんか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

お礼日時:2008/03/13 09:32

北国の設計屋さんです。


ナマラ半端な知識で木造の高気密高断熱の設計は、危険を伴います。
内部結露では済まなくなり、床下や小屋裏にキノコが生えてくる事態となりかねません。
下記の組織に問い合わせして設計資料を取り寄せてみては如何でしょうか。
新在来木造構法普及研究協議会
事務局(株)北海道住宅新聞社
札幌市北区北29条西4-2-1-201
TEL011-736-0286
FAX011-717-1770
資料請求は有料となると思います。
ご参考まで
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
敷地は東京なのですが、危険性があること、認識しました。
早速資料を取り寄せてみます。

お礼日時:2008/03/13 09:28

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