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前の質問を締め切ってしまったので、新しく立てさせていただきました。

無生物主語の文を意訳するときですが、『譲歩』と呼べるような訳の形になるものは<will not>を使った文だけでしょうか?
複数の文法書等を調べてみたのですが、無生物主語文の意訳方法さえ解説しているものはほぼないと言ってもいいくらいなので困っています。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。

昨日のご質問では早速のお返事を有難うございました。

ご質問1:
<無生物主語の文を意訳するときですが、『譲歩』と呼べるような訳の形になるものは<will not>を使った文だけでしょうか? >

1.譲歩になる無生物主語構文と動詞の関係にこだわっておられるようですが、「譲歩構文」になるのは、実は動詞はあまり関係ありません。

2.むしろ主語に「譲歩」を示唆する形容詞などを補えば、動詞の種類や時制に関わらず、「譲歩構文」にすることができます。
例:
Anyone can do that.
「誰でも、それくらいできる」

3.これがeveryoneと違うところは、「誰でも」「誰であっても」という「譲歩」のニュアンスが入っているところです。
例:
Everyone can do that.
「みんながそれをできる」
これは、単純な肯定文で譲歩のニュアンスはありません。

4.このようにanyは譲歩表現の代表的な単語ですから、これを使った表現は、それが主語でも目的語でも「譲歩」の意味を持たせることができます。

なお、否定詞と一緒に使われると「全部否定」の用法になり、譲歩とは関係なくなるので、ご注意下さい。

例:
He can do anything.
「何だってすることができる」
He can’t do anything.
「何もできない」(全部否定)


ご質問2:
<仮定法のwould>

1.前回のご質問で仮定法の婉曲表現であるwouldを用いておられました、これは譲歩表現とは全く関係ありません。

2.この用法は、確かに単独で仮定法の帰結用法になることができます。これは、文の主語や副詞などに、言外の条件節を含んでいるからです。

(1)例1:
I would go there with him.
「彼とならそこにいくのだが」

ここではwith himという副詞句が条件節の働きをしており、「彼となら」というIf節のニュアンスになるのです。

なお、仮定法過去は「現在の事実と反する」用法です。ここでは実際には「彼と一緒じゃないので行かない」という事実が存在します。

(2)例2:
He could do that.
「彼だったら、それをすることができるのに」

ここではHeという主語が条件節の働きをしており、「彼であれば」というIf節のニュアンスになるのです。

ここでは実際には「彼じゃないから、それはできない」という事実が存在します。

3.これらの仮定法の訳で「彼となら」「彼なら」という部分を「譲歩」と解釈されているようですが、これは譲歩ではありません。単なる「仮定」です。


ご質問3:
<複数の文法書等を調べてみたのですが、無生物主語文の意訳方法さえ解説しているものはほぼない>

1.文法書は文法の参考書なので、訳し方の勉強にはなりません。

2.読解や構文の参考書に「無生物主語構文」の訳し方などが説明されているはずです。

3.また、英作文の参考書も、無生物構文の英作や和訳の例文が沢山載っていますから、勉強になると思います。

4.無生物構文といっても、様々な動詞と結びついて、動詞に合った訳し方になります。ただ、共通するルールとして、「無生物主語構文は、主語を原因・手段などとして、目的語の人を主語にして訳す」というのがあります。

動詞や文によってその使い方を見極める必要があります。

(1)使役動詞:
The movie made me laugh.
(直訳)「その映画が、私を、笑わせた」
→(意訳)「その映画を見て、私は笑った」
ここでは主語「映画」を笑う「原因」とし、目的語の「私」を主語にして訳すときれいな訳になります。

(2)結果をもたらす動詞:
The accident caused him the difficulty in his life.
(直訳)「その事故が、彼に、生活の困難を引き起こした」
→(意訳)「その事故のせいで、彼は、生活が困難になった」
ここでは主語が「原因」で、目的語の「彼」を主語にして訳すときれいな訳になります。

この種類の他動詞は他に、bring「~に・・・をもたらす」result「~に・・・の結果を生じる」などがあります。

(3)変化を表す動詞:
The research proved that~
(直訳)「その研究が、~だということを証明した」
→(意訳)「その研究のお蔭で、~だということがわかった」
ここでは主語が明示されていませんが、Weなどの人であることが暗示されています。

この種類の動詞は他に、turn out「~だとわかる」などがあります。

5.などなど、思いつくままに整理してみましたが、他にもいろいろありますので、読解や作文の参考書などで、用例を参考にされるといいでしょう。


基礎の英語力はしっかりついておられます。受験英語であれば、英文法がある程度理解できるようになれば、読解力強化→長文対策と進めていかれるといいでしょう。

また、英会話、実用英語、ビジネス英語などが目標であれば、また別の勉強方法になります。

目標を目指して頑張って下さい。
ご参考になれば。
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この回答へのお礼

お手間を取らせてしまい、まことにすみませんでした。
それにしても解説のみならず様々なアドバイスまでいただき、本当にありがとうございます。受験生なのですが、これほどの英語力のある方に「基礎はついている」と言っていただけてとても心強いです。

お礼日時:2008/07/25 14:23

<The rain would not put off the excursion.(たとえ雨が降っても遠足は延期にならないだろう)>



ポイント(1)
「無生物主語を使った譲歩」という区別がイマイチ分からないのですが、同じような例を挙げて、「予想外にひどい雨が降ってしまった」としたら、

・The heavy rain forced us to postpone our excursion.

、、、これも立派に「無生物主語」で、意味合いも「譲歩」ですが、ご質問の(will not)は用いていません。こういうことでしょうか?
 直訳すると、「豪雨が私たちに遠足を延期することを強要した(強いた)」、意訳すると「豪雨のため、遠足を延期せざるを得なかった」です。

ポイント(2)
無生物主語をそのまま直邦訳すると「主語が我々を強いた」など、かなり無理がある?訳になることがありますが、反対に物語などでは、臨場感を出すためにそのまま訳す方が良い場合も多々あります:

・The flash flood from the heavy rain instantly devoured the village.
(豪雨の鉄砲水が一瞬にして村を呑み込んだ)

・The rainbow shall lead you to the Utopia ...
(虹が桃源郷に導いてくれることだろう 、、、)


<複数の文法書等を調べてみたのですが、無生物主語文の意訳方法さえ解説しているものはほぼないと言ってもいい>
、、、どういった探し方をされているのか分かりませんが、これなんかよく書かれていると思いますよ: http://choidebu.com/bunpou/museibutu.htm

ご参考まで。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。リンク先もわかりやすく、助かりました。

お礼日時:2008/07/25 14:27

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