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あるスペイン語に関する文献に載っていました。
「カタルーニャでは、カタルーニャ語話者はスペイン語(カスティーリャ語)話者との会話では、スペイン語で会話をしようとする」とありました。

これはカタルーニャ語話者が相手への礼儀だと思い、相手の訛りなどに気がつくとスペイン語で話すそうです。たとえスペイン語話者がカタルーニャ語で話しかけたとしてもです。

カタルーニャ語はスペインの少数言語で、存続も危ういと資料で読みました。この「礼儀」も存続を阻む原因のひとつとして考えられているらしいのですが、では何故彼らは「礼儀」だと思ってこのような行動をするのでしょうか?

スペインでは少数言語の話者は、自分たちの言語を大切にし、それこそアイデンティティだとして誇りをもっているらしいのに、これでは現時点での少数言語もそのままずっと少数のままになってしまうと思います。または話者がいなくなってしまうかもしれません…。

いろんな文献を参考に読んだのですが、それらしき理由が載っておらず、未だに疑問を抱えたままです。
どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです。宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

バルセロナ在住で、カタルーニャ人と結婚しています。



>カタルーニャでは、カタルーニャ語話者はスペイン語(カスティーリャ語)話者との会話では、スペイン語で会話をしようとする

その逆です。カタルーニャ人は、カタランNo.1的思想が強いので、スペイン語で話しかけてもカタランで返してくる人もいます。外国人としては、スペインで生活する以上、スペイン語の習得が第一ですので、カタルーニャに住んでいても、スペイン語しか出来ない外国人がほとんどなのに、「スペイン語で話してください」と、こっちから言わない限り、病院でも市役所でも、まずカタランで話しかけてきます。
また時々、「君は、そんなにスペイン語が出来るのに、なぜカタランをしゃべらないんだ? ここは、スペインじゃなくてカタルーニャだぞ」ということを言われたりします。

>存続も危うい

嘘です。むしろ、カタルーニャ地方でのスペイン語の存続の方が危ういんじゃないでしょうか?バルセロナのような大都市でも、レストランのメニューで、カタランと英語表記はあるのに、スペイン語表記がない店なんて、いくらでもあります。

ちなみに私は現在妊婦で、夫と一緒に定期検診に行くのですが、夫と医者はカタランで話、同じ内容を、私向けにスペイン語で、もう一度話すという二度手間な会話が普通に起こります。それは、カタラン人同士でスペイン語を話すという習慣がない、もしくは、スペイン語で会話をするのに屈辱を感じるカタラン人が多いからです。私としては、面倒なので、スペイン語で1回言ってくれればなぁと思いますが。

また、カタルーニャの小中学校は、ほぼ全部の学校でカタランで授業をします。スペイン語は週に1回か2回、スペイン語という科目として習うだけです。なので、カタルーニャで育った人で、カタランを理解しない人はいません。以前、バスク地方に住んでいたことがありますが、バスクでは、学校は基本的にスペイン語で授業をするところが多いので、中にはバスク人でもバスク語を理解できない人は、たくさんいました。なので、一般的にはバスク人同士でもスペイン語を使う人たちが多かったです。その点、カタルーニャのカタラン語に対する思い入れは、半端じゃないです。
また、カタラン語の講座の中には、カタルーニャ政府からの援助で、タダで受講できるコースなどもあり、外国人の間にも、カタランを広めようという意気込みを感じます。

正直いって、カタラン人からスペイン語人への“礼儀”なんて、感じたことないです。

この回答への補足

詳しいご回答、ありがとうございます。

カタルーニャの人びとは、そこまで自分たちの言語に対して強い想いをもっているとは知りませんでした。

「存続が危うい」と私は書きましたが、そんな心配は全くないということがわかりました。
教育の場でもしっかりとカリキュラムが組まれていて、それによって現地の言葉は確実に受け継がれているのですね。


カタルーニャではスペイン語での会話ではなくカタルーニャ語での会話や知識を求められるそうですが、外国やスペイン語圏からやってきた人々がカタルーニャに行きにくくなるということはありますか?
そのような時はカタルーニャの人びとはスペイン語で話すでしょうが、

>スペイン語で会話をするのに屈辱を感じるカタラン人が多い

そのような現実に、カタルーニャに旅行している、或いは、しようとしている人びとなどはどのように感じているのでしょうか。

特にカタルーニャ語の存続ということに直結する訳ではありませんが、もしよければお話を伺えたらと思います。お願いいたします。

補足日時:2009/05/31 11:55
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No.3です。



外国人がカタルーニャ地方を旅行する際に、言葉の点で困るということは少ないと思います。カタルーニャ人のスペイン語の理解度は、母国語並みですから、スペイン語が分かる人には問題ないですし、バルセロナなら、最近では英語もかなり通じますし。

私はバルセロナで働いていましたが、バルセロナにはマドリッド出身の人や、中南米からの移民など、スペイン語しか話さない人たちが、たくさん働いていますから、職場では基本的にスペイン語でしたが、その中でもカタルーニャ人同士が会話をするときは、彼らはカタランで話していました。そういう環境に長くいると、スペイン語が母国語の人たちは、自然にカタランは出来るようになるようです。カタランは、スペイン語、フランス語、イタリア語を足して3で割ったような言語なので、スペイン語を母国語にしているうえに、学校でフランス語を勉強していた人(スペインでは、結構多いです)にとっては、耳学問でもかなり上達しますから。困るのは、私のようにスペイン語が母国語ではないけど、そこそこ出来る場合です。私のような外国人とカタラン人が会話していると、彼らは“いつもの癖”という感じで、会話の途中から無意識にカタランを話しだしたり、スペイン語の単語がとっさに出なくて、カタランで返してきたりします。外国人のなかには、そういうカタラン人の態度から、カタランを強要されているように感じる人も多いみたいで(私も時々感じますが)、それを不愉快だと思う人は、カタルーニャに住むのに抵抗を感じるのかもしれませんが、多くの外国人は、“ここはカタルーニャだし、仕方ない”と適当に流しているので、言葉が原因でこっちに来にくくなるということは無いでしょう。カタルーニャは、スペインの中でも生活レベルが高く、仕事の需要や収入も、他の地域に比べて高いので、言葉の問題があろうとも、カタルーニャでの条件の良い生活のほうが、魅力的という理由もあるでしょうね。
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この回答へのお礼

その場所に集まる人がどんな人かによっても、会話で話される言葉が異なるのですか。
カタルーニャ語がよく分からない人たちも、カタルーニャ語を話す人が側にいれば身につくのですね。そのようにしても、カタルーニャ語の話者は増えるんですね。


>外国人のなかには、そういうカタラン人の態度から、カタランを強要されているように感じる人も多いみたいで
>多くの外国人は、“ここはカタルーニャだし、仕方ない”と適当に流しているので

こちらの受け止め方次第でもあるということがわかりました。
私たちにとっては外国の現地の言語を身につけることは簡単なことではないですが、それでも身につけることができた時は、現地の人びとと言葉を越えた何かを共有できるのではないかと思いました。

今まであった不安や疑問も解消できて、スペイン・バルセロナに旅行したくなりました。
とても勉強になりました。詳しくお答えいただき、本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/06/01 10:37

No1です。

 補足します。

約10年前にバルセローナと北部国境地帯を旅行しました。外国人にとってカタランを意識するのは道路看板ぐらいです。いくらカタルニャの人々が自らの文化を誇っても、あくまでスペインという国家の中でのことです。5年ほど前にカタルニャ人のご夫妻を日本でアテンドしたことがありますが、全く普通のスペイン人として行動されていました。

カタランの存在はバルセローナを訪問する外国人にとって何ら障壁にはなりません。 スペインの他州の人にとっては、カタルーニャの歴史を知り、スペインが単一言語の国でない事を知っていれば、あまり気にならないと思います。カタランは独立した言語とはいえスペイン語の姉妹語であり、バスク語のようにまったく孤立した言語ではありませんので外国人とスペイン人(他州の)では受け止め方(理解度)がまったく異なるでしょう。
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この回答へのお礼

補足ありがとうございます。

言葉による人の違いというのでしょうか、そういうものは無いということなんですね。

カタルーニャ語を殆ど、或いは全く知らない人が行ってもカタルーニャの人びとは配慮して下さるということがわかりました。
ただカタルーニャに行く人としては、現地の日常的言語をなるべく知った上で行くことも、私たちは意識した方が良いのですね。

とても参考になりました。ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/06/01 10:13

礼儀という話は知らないのですが、


カタルーニャ語がよく通じない人には全国共通語であるカスティーリャ語で話すという、実用上の使い分けではないかと思います。

バルセロナを旅行した感じでは、存続が危ういとは感じません。
バリバリの日常言語です。
弾圧されていた時期はありますが、今は普通に使われています。

>相手の訛りなどに気がつくとスペイン語で話すそうです。たとえスペイン語話者がカタルーニャ語で話しかけたとしてもです。

自分がカスティーリャ語を話すほうが楽だろうという判断なのかもしれません。
カタランはカタルーニャ地方の言語ですから、他の地域の人は出来なくて普通です。
一方、カスティーリャ語は全国区ですから、カタラン人も普通に使います。

>この「礼儀」も存続を阻む原因のひとつとして

カタルーニャ地方の言語ですから、カタルーニャ人以外に広げる必要はないのでしょう。
ただ、カタランを使ったほうが喜ぶカタラン人もいるそうですし、
本当に溶け込みたかったら地元言語をやったほうがいいとも見聞しますので、使うと嫌がられるわけではないのだろうと思いますが・・・・。
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この回答へのお礼

今はカタルーニャでは日常的に使われているのですね。

>弾圧されていた時期はありますが、今は普通に使われています。

この「弾圧されていた」ことによって、カタルーニャ人はスペイン語話者に対して、あまりよくないイメージをもっていたのかと思いましたが、

>使うと嫌がられるわけではないのだろうと思いますが・・・・。

そんなことは心配しなくても良いのですね。
現地の言葉に触れる機会では、現地の歴史・文化・習慣・言語からいろいろなことを学びたいです。

ご回答、ありがとうございます。

お礼日時:2009/05/31 11:48

スペインにはカタルーニャ語の他にガリシア語などいくつかのマイナーな言語があります。

 しかし、カタルーニャ語はピレネー山脈の中にあるアンドラ国とカタリューニャで公用語として認められラジオ、新聞、テレビや道路標識で一般の人(カタルーニャ人以外)も目にします。 言語人口は6百万人と言われます。スペイン語とフランス語が成立する途中で生まれた言語で方言ではありません。

カタルーニャ語話者がスペイン語話者に配慮するのは特別なことではないと思います。戦前戦後の数十年間、カタルーニャ語が禁止された時代があり、カタルーニャ人といえどもすべての人がバイリンガルではなく、スペイン語の方が得意の人もいるはずです。

分かり易く言えば関西の人はテレビのインタビューで関西弁で答える人が多いが、すべてではない。 九州や沖縄の人はインタビューを受ければほとんどの人が標準語で答えます。カタルーニャ人も相手が
カタルーニャ語(カタラン)ができない、或いは得意ではないと分かれば当然スペイン語で応答するでしょう。ごく自然なことです。
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この回答へのお礼

お答え、ありがとうございます。
カタルーニャ語は日本語の方言とまた異なる、ひとつの言語なのですね。

>カタルーニャ人も相手がカタルーニャ語(カタラン)ができない、或いは得意ではないと分かれば当然スペイン語で応答するでしょう。

確かにそうですね。いくら自分たちの言葉に誇りをもっていても、相手と会話するにはお互いに理解できる言葉でないといけないですよね。
ごもっともだと思います。

お礼日時:2009/05/31 11:38

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