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格差社会において、裕福な人間の子は恵まれた教育環境で育ち、裕福になり、貧乏な人間の子は恵まれない教育環境で育つので、貧乏になる…といった具合に格差が固定されてしまうことが問題視され、学費の無償化や奨学金制度の充実などが話題になっていますが、ここで不思議に思うのは、学費も安く就職実績も進学実績も良い国公立高専の志願者がどんどん減少しているということです。

高専での勉強はそこそこきついですし、学ぶ内容は理工系に固定されてしまいますが、一切塾に通う必要もなく、名の知れた企業の正社員として簡単に就職でき、予備校などに通う必要もなく奨学金をとって国立大学に進学することができる、と恵まれない環境から這い上がるには非常に都合の良い環境であって、高専の先生方もそれを必死にアピールしてなんとか志願者の減少を抑制しようと頑張っていらっしゃるのですが、依然として人気は落ち続けています。

例えば東京の都立高専はあまりにも志願者が少なくなったので、こまで都民しか受験できなかったのを、今年から他県からもOKにして学生を確保したというニュースを聞きました。

お金をかけずともそこそこの教育と将来の進路を約束されるという点で、現在の世の中のニーズとマッチしていると思うのですが、なんで人気が落ち続けているのか不思議でなりません。

私も高専出身で当時、家が貧乏だから高専のコストパフォーマンスに惹かれて入学したという人は私を含め結構いました。
近年は格差が増大しているというのでそういう教育を求める層は増えているような気がするのですが…
高専はマイナーですが最近はネットも普及してどんな学校があるかも昔より調べやすくなってきていると思いますし

こういう状況下で、何故高専の人気が出ないんでしょう?
やはり学ぶ学問が工学に固定されてしまうのがダメなんでしょうか?
近年では、何か特定の分野の勉強をして堅実な未来をつかむより、なにか好きなこと、得意なことを見つけそれをやったほうが幸せだという価値観のほうが支配的だからでしょうか?

それとも感覚的には、貧乏だから這い上がるには工業高専に行かざるえないという時点で許容しがたい格差ということなのでしょうか?

なにかご意見やご存知なことがあったらお願いします。

A 回答 (6件)

身内に高専へ進学した子がいますが、進学時、他の子の親御さんが口にされた言葉が、


「高専は中途半端だからね」
ということでした。

高専に進学するには、そこそこの成績が必要。
なのに最近は誰でも大学に進学する(できる)ようになりましたから、
中学時代自分よりはるかに下の成績の子でも、もし就職先で一緒になったら、
すぐに出世速度で抜かれ、高専卒の子の上司になる可能性がある。
それならもったいない、ということでしょうね。
それに昔なら高専卒の子でも大卒並の仕事をさせてもらいましたが、
今は誰でも彼でも大学に進学するので、昔の高校卒の子がする仕事を
高専卒の子にさせる、というような状況もあるようです

実際には他の回答者さまもおっしゃっているように、現在の高専では
多くの学生が進学します。
大学3年に編入したり、高専の専攻科に進学して、その後国立大学の
大学院へと進学するパターンが多いです。
後者の方法ですと、大学4年と同じ年まで高専の学費(年間30万ほど)で
大卒の資格が取れますから、非常にコストパフォーマンスはいいと思います。
しかも進学先は旧帝であったり、上位国立だったりで、かなりお買い得な学校だと思いますが、
一般の人はそんなことを知りませんからね。
昔同様、「高専は中途半端」というイメージが残っているのではないでしょうか。

大学に編入しても、高専卒の子はかなり優秀だそうですよ。
学部のトップクラスはほとんど高専卒だったという話も聞きます。(しかもレベルの高い大学ほど、その傾向があるとか)
実験などでも、リーダーシップをとるのは高専卒の子らしいです。
高専時代にいやというほど、実験やレポート作成をしていますから当然のことなのでしょう。

もし将来工学系に進むことを決めている子なら、高専進学はかなりおすすめだと思いますが、
やはり選択肢の少なさや、就職中心だという昔のイメージ、それに進学時の相談に乗る
学校の先生や塾の先生が実態を知らないということが大きいのでしょう。
身内の子も、塾の進学指導で「高専に進学したい」と言ったら、
「もったいない。上位の普通科進学校に行けるのに」と、
普通科への進学を勧められたそうです。
でも今は、普通科へ進学していたら絶対行けないと思われる旧帝の大学院へ進学することができ、
超難関の大企業へ就職が決まったことから、「高専に進学して本当によかった」
と言っています。

一方で、高専の同級生の中には途中で進路変更した子や、勉強についていけなくて留年を繰り返し退学した子もいると聞きますので、
やはり高専はメリットもデメリットも大きいように感じます。
しかし現代のように、格差社会と言われ、親のほうの収入も安定しない状況では、
少ない学費で学べ、就職も進学も良い高専の存在は貴重だと思います。
もっと高専の実情を一般に知ってもらう機会があればいいのですが、
そういう意味では、この質問のコーナーの意義は大きいかもしれませんね。
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息子が二人います。

上の息子(今普通高校1年)は、本人の興味が生命科学、農学系統でしたので知らないまま都立の普通高校に進学させました。
大学は、国立理系目指して頑張っています。
下の息子(中学2年)が機械、電気等いじるのが大好き。機械を分解してまた、組立したり・・・・
工学系の進路・・・検索したら都立高専が自宅より近く、本人にも体験授業を受けさせました。
高専と一口に言っても、偏差値色々、進路状況も格差あり。
質問者がおっしゃるような良い高専もあれば、それなりに良い程度もありました。
上の子が普通高校⇒国立理系(目指す大学)は、都立高専(工学部系ですが、)では指定校推薦。一般入試とは、格段の違いがあります。
農学系⇒工学系に変更し、高専に再度1年より入学するか?と上の子とも話しあったほど・・・
我が家では、高専だけで終わらせるつもりはありませんが、下の子には是非入学して欲しいと思います。
やはり高専の認知度と最低5年間の通学、数学の授業がハイレベルで付いて行けない等マイナス要因はあります。
下の子の部活顧問(理科教員)が自身の子供を都立高専に通わせたところ、2年生以上になると数学を教えて欲しいと言われても解らず、指導できなかったといいます。数学の難易度も関係あるんでしょうね。
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greatpurinさんに大体、同意です。


高専生の評価は非常に高い。
これは某大企業の部長さん(帝大卒)から聞いたんですけど、「大卒は使えない」とのこと。彼は高専をとにかく採りたいんだと言ってましたね。
ただしやはり幹部は大卒じゃないとみたいなことを言ってたので、
「高専は使いやすい」と言う感じがあるんだと思います。
(それでも差別はないようでしたし、必要とされて、やりがいもあると思います。)

ただ高専生に限らず、最近の若い子は(僕も若者の1人ですけど)
「最小限の努力で最大限の成果を」求める傾向を感じます。
「高専に入るのは割と難しいし、入ってから勉強することは目に見えてる。それならラクに高校に入るか、高専と同レベルの高校から有名大を目指したい」ような感じですね。
結局、勉強せずに3流の高校へ行くと、卒業後に就職とかで厳しい状況が続くわけだし、
有名高校からでも有名大に入れる保障もなく、
就職の保障もないわけで、
「アリとキリギリスのキリギリス状態に陥って苦労してる」子が多いですね。

日本ではそういう子が「22歳とか25歳とかで思い直して一旗あげる」と言う社会制度がないのも問題ですけどね。
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大卒理系で、メーカーで設計の仕事をしている者です。


やや辛口に聞こえるかもしれませんが、ご容赦ください。

私の働いている会社の場合は、高卒、高専卒、大卒、院卒を採用しています。
やっている仕事内容は、

高卒 → 工場で実際にモノを加工する仕事(ブルーカラー)
大卒・院卒 → 製品の設計・開発(ホワイトカラー)
高専卒 → 高卒と大卒・院卒のバイパス役のような立場(ブルーカラー的要素が強い)

技術職に興味がある場合、高専卒よりも大卒・院卒のやる内容の方が人気があるかと思います。
現場労働は皆嫌がりますし。

編入の件に関しては、「皆一緒主義」のお国柄ですから人と違うルートに進むのは躊躇してしまうんでしょうね。
将来進む道が限られることにもつながるでしょうし。
高専というルート自体が、どうしても「進路が限られる」というデメリットを含んでいると思います。


しかし、質問者様のおっしゃるメリットも確かにあると思います。
家庭の経済状況や当人の興味・適正にもよりますが、良い選択の一つだと思います。
ただ、経済的な問題が無いのなら、個人的には大学進学(できれば都市部の総合大学)を勧めます。
その理由は将来選択の幅と、見識を広めやすいという点ですね。
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親御さんがよくクチになさる高専のイメージは、



1.『高専=就職率120%や1人につき8社内定』なため、就職というイメージが強い。
2.専門が早期に縛られ、子どもの可能性が狭まるし、子どもの興味が変わったときに変更出来ない
3.夢を持っている中学生の減少・夢が何も無い中学生の急増
4.親御さんや中学生、教師、塾講師の高専に対する知識不足

ですね。


いまどきの高専は就職する人が極少数で、卒業後国立大に三年次編入なさる方ばかりです。しかも、あの難しいセンター試験や二次試験で死ぬ思いもせずに旧帝大や東大・京大に高専枠で編入出来ます。ずる賢い方はバイパス的に高専に進ませる賢い親御さんすらいます。さらに言うと通常、東大みたいに三年次編入の門戸を閉じている大学が有名大学には多いですが、高専生にだけ開いている有名大学もあるので、お得なんです。

また、企業的には高校→大学→大学院と進んで来た学生よりも、専門分野が詳しい高専→大学三年次編入→大学院と進んだ学生よりも、より即戦力に近いため、人気があります。


『高専=就職』など、もううん十年以上も前のイメージなんですよ。


さらに、最近の高専では二年間専門を決めずに、二年間で高専内の全学科を体験して決めるシステムを導入してる高専も増えてきてます。



っていうことを、親御さんや学校の先生、塾講師があまりにも知らず、自分らが学生だった時のイメージで薦めてる方が多すぎるんですよ。


まあ最大の理由はやっぱり上記3がバックボーンになって、2が原因ですね。

私は高専大好き人間なんで、下手な進学校にやってニートやフリーターになるくらいなら、高専を猛烈にお勧めする輩ですがね。
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>何故高専の人気が出ないんでしょう?



高専に行ける子は将来の夢が広がる普通科に行きたがる。
成績絡みで普通科に行けない子は高専にも行けない。
ビンボー人は5年も遊べないので工業(商業)高校へ行く。

結果、高専の人気はありませんし、この先人気が出る兆しもありません。ますます人気、難易度ともに下落するでしょうし、大卒の増加とともに企業の採用も減って行くと思います。
現在の高専卒レベルでは工高卒をOJTする方が人件費面で有利だという話や、それなり大学を高専に見立てているとの話も噂として聞きます。


>貧乏だから這い上がるには工業高専に行かざるえないという時点で
感覚がずれてます。まだ「得意なことを見つけそれをやったほうが幸せだという価値観のほうが支配的」の方が現実に近そうです。
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