
続日本紀の記述者たち
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6273621.htmlに続日本紀の一部(癸亥、散位従三位石上臣家成の薨去の部分)についての質問がありました。
ご回答の中には、この83歳でなくなられた方のご祖父さん(となると石上の麻呂となりますが)が書いたかのようなご解説もあります。
1. 石上麻呂が続日本紀の記述者に入っていたでしょうか?
2. この部分を記述した方は、或いは推量ではどの方でしょうか?
どうかコメントをくださいますように。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
元の質問の転写文は「続日本紀」ではなく
正しくは「日本後紀」巻十二延暦廿三年六月癸亥《廿》からのはずですから、
単純に編者は藤原緒嗣らと考えれば宜しいかと思います^^
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
また、元の質問のうち「癸亥」の表記が紀年ではなく、干支による紀日であることを除けば、
元質問に対する回答者No.2のPinhole-09さんが回答されている様子ですね^^
石上家成(いそのかみ の いえなり)<養老6(722)年~延暦23年6月20日(804年8月3日)>
左大臣「石上麻呂」の孫で正六位上「石上東人」の子。官位は従三位・宮内卿。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%B8%8A% …
dayoneさん、有り難う御座います。
元の質問の文意に関心が限られ、所載の文献に注意がいきませんでした。
続日本紀、日本後紀、そして続日本後紀の年代的区別を漸く勉強しました。
貴重な保存質問となります。
図書館に46年もいて、タイトルに無関心とは本当に老いぼれです。
いえドジな職員でしたから。
No.4
- 回答日時:
国語カテで回答したものです。
あなたのお礼欄を見たらチャンと理解されていない様でしたので【そのことについてのみ】コメントいたします。
◎回答文再掲
その「麻呂」は、多分、石上 麻呂(いそのかみのまろ)という人の固有名詞です。
石上 麻呂は大物です。
麻呂単独で名前になります。「ナントカ麻呂」と下に付けるだけではありません。
「石上 麻呂(いそのかみ の まろ)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%B8%8A% …
投稿日時 - 2010-10-26 08:35:08
◎お礼再掲
お礼
有り難う御座います。
石上麻呂は固有名詞なんですね。辞書の二番目あたりの解説に該当するのですね。
そしてこういう方を単に、麻呂とだけで指示することができるのですね。
ありがとうございました。私も、しっかりした知識ではありませんでしたが、大体同じ理解でありました。
◎コメント
>辞書の二番目あたりの解説に該当するのですね。
・・・該当しません。
「麻呂」は名前そのものです。固有名詞です。
「○○麻呂」の「麻呂」ではありません。
石原慎太郎という人がいます。例文の麻呂は、この「太郎」ではありません。
麻生太郎という人がいます。例文の麻呂は、この「太郎」と同じです。
>そしてこういう方を単に、麻呂とだけで指示することができるのですね。
有名人の場合、二回目からの記述は、下の名前だけ書くのが普通です。
毎回「豊臣秀吉は」とは書きません。二回目以降は「秀吉は」です。
例文の「麻呂」はこの「秀吉」と同じです。
>私も、しっかりした知識ではありませんでしたが、大体同じ理解でありました。
以上のようにチョッと違うと思いました。
歴史の回答はpinholeさんが正解です。83歳は爆ッ。
bacaisaoさん、できの悪い生徒をここまで追いかけてご教示とはまことに恐れ多いことです。
有り難う御座いました。麻呂で太郎のようにお名前だったのですね。
慎太郎さんをいくら二番目の表記でも太郎さんとはいいませんね。
麻生太郎さんなら二番目以降は太郎さんでもいいかもしれませんね。
そういう意味だったのですね。適切の例示とともに明確なお教えに感謝の言葉もありません。
図書館で長く仕事してきたのに文章の意味だけに関心をもっていかれ、正確なタイトルを度外視しておりました。
元のご質問に引き続き、dayoneさんがきちんと所載している本のタイトルを訂正されて、その記述者に関するご見解を出されておられます。
貴重なご回答を有り難う御座いました。
No.2
- 回答日時:
根本的に誤解があるといけないので……
「石上臣家成」は「石上」が氏(うじ)で「臣(おみ)」が姓(かばね)、「家成」が名前ですね。
臣というのは古代の氏姓制度に由来するもので「連」「公」「真人」「宿禰」「村主」「朝臣」等々、時代によって幾つかの種類があり、主に氏族の身分を示すために使われていました。(誰かの家来という意味ではありません) 天皇を昔は「大王」と呼んでいましたが、これも「王」が最上位の特殊な姓だったという解釈もあります。
藤原氏の摂関政治が続き、源氏、平氏、橘氏などの賜姓氏族が増え「朝臣」の姓が増えるとともに、古代豪族由来の氏族が没落していくと姓制度も意味を持たなくなりますが、徳川家康が源朝臣を名乗っていたように、形式的にはその後も明治の氏姓改革まで残っています。
「臣」はその代表が「大臣」と称されるように古代豪族の時代には有力な姓でしたが、天武天皇の姓制度の改革によって格下げされたので、『続日本紀』の時代にはそんなに高い身分をあらわしているものではなくなっています。
ちなみに石上氏は蘇我氏との争いで敗れた古代豪族・物部氏の末裔ですね。
家成の祖父の石川麻呂(麻呂は人名)の姓は「朝臣」だったので、「臣」は当人か父の東人が分家した時に与えられたものかもしれません。
もちろん石川麻呂は78歳で亡くなってるので、孫が83歳で死ぬまで生きてたりはしません。(ちゃんとWikipediaにも記事のある人物です) 『続日本紀』に記載されている家成の祖父なので、時代的には『日本書紀』に記載されている人で、当然ながら『続日本紀』の編纂された時代なんかには生きていません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%B8%8A% …
magicalpassさん、有り難う御座います。
ここでの質問の題目に宛てたお話ではありませんが、そのことを理解する上でとても大事なことです。
いえ私が知らなかったことを明確に詳細に教えてくださいました。
53年も前の高校での単位の為の勉強でしたので、貴族と姓について、その表示についてのお話はとても重要です。
有り難う御座いました。ここの質問が引用している文章の記述者のことですので、#5のdayoneさんがこのことを教えてくださっておられます。
dayoneさんはもとの質問でもきちんとご指摘されておられますね。
図書館で長く仕事してきたのに文章の意味だけに関心をもっていかれ、正確なタイトルを度外視しておりました。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
bungetsuです。
BBSの書き込みから・・・。
>>“続日本紀”のご回答を拝読しました。メールを送信しましたがやはり戻りました。麻呂の語解釈につき私も調査しましたが、不明です。国語のカテで質問をだしました。
麻呂・・・(明解・古語辞典・金田一京助によると)、自称の代名詞。古くは上下、男女に通じていた。わたし。
と、あります。
>>役職はなかったが従三位の官位をもつ、石上の臣家成がおなくなった。この石上の臣家成は、左大臣をつとめて、なくなられたのちに従一位を贈られた石上麻呂の孫で、父は正六位石上東人である。
私の読みは以下のように為りますが。
120歳の方がこの文章を自分を麻呂と呼んで述べているのではないと存じますが。
確かに、120歳は私の「早とちり」でしたが、昔は、貴人の「伝記」?などを書く時には、子孫がその人の死後、その人を讃えるために、追記する場合がありました。
>>左大臣をつとめて、なくなられたのちに従一位を贈られた
左大臣ですと、朝廷にお仕えする身分ですので、この文章の中に散位(さんに)とありますので、この家成と言う人は、朝廷勤めではない、と考えます。
左大臣に次ぐ位といえば、確かに、正一位か従一位ですので、従一位に追贈された可能性は高いですね。
>>石上の臣というのは、石上、あそみ(朝臣)ということで、朝廷の臣という事ではないでしょうか?
朝臣・・・あそおみ、または、あっそん・・・朝廷に仕える人の場合のみを指します。
この「家成」という人は、散位とありますので、ただ単に「石上臣」となっていますので、「いしがみのしん」または、「いしがみおみ」と位の高い人に仕えた従者であると考えます。
>>1. 石上麻呂が続日本紀の記述者に入っていたでしょうか?
何とも言えません。ただ、石上某がかなりの重職にあったことは間違いないでしょう。
>>2. この部分を記述した方は、或いは推量ではどの方でしょうか?
これは、先にものべましたが、子孫が「追記」した可能性が高いと思います。
この回答への補足
bungetsuさん、たいへん失礼しました。BBSっていうのですか?メールが届けば、あそこに書き込まなかったのですが、あれはどうか削除してくださいね。
文月さんとメールのやり取りでここの質問のような勉強ができれば、質問をしなかったでしょう。
どうかお気になさらないで、今後とも日本史などのど素人であるこのkrya1998にお教えをいただけますように。
有り難う御座いました。
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