激凹みから立ち直る方法

財務3級で、「長期借入金の返済原資の額」を算出する算式について質問があります!
解説に、
長期借入金の返済原資=保留利益+減価償却費+増資払込金ー既存長期借入金返済額
とあります。

ここで、減価償却費が加算されていますが、費用である減価償却費がなぜ返済の原資になるのでしょうか?

わかる方いらっしゃいましたら、教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

 不動産賃貸業を営んでおります。



 減価償却費というのは、費用ではありません。費用とは、ふつうは、収入を得るために出て行くお金のことを言います。

 しかし、日本の税制というのは、国民の側の、国民のための、制度ではなく、国すなわち税務署側から見て作られた、税務署のための制度なのです。したがって、用語も、当然、税務署側の都合にあわせて作られています。

 さて、 課税対象となる「所得」を算出するとき、「費用」を「収入」から引きます、よね?

 その時、「減価償却される額」も「収入」から引くのです。収入から引くから、費用も、「減価償却される額」も、それが大きいほど所得は減り、それゆえに、課税額も減ります。

 つまり、税務署からみると、「減価償却される額」は「費用」と同じ働きをする(所得税を減らす)悪いヤツなので、「減価償却 費」と呼びますが、実際は、国民の財布からは出てきません(費用は出ていく)。「収入を得た人の財布に残るお金」なのです。だから、返済の原資になります。

 減価償却費の計算方法は面倒なので、省略しますが、例えば、100万円の収入を得た人の減価償却費が100万円だったとすると、100-100=0 なので、所得はゼロ。所得税もゼロになります。が、その人の財布には100万円残ります。だから、この人は100万円を返済に充てることができます。

 減価償却費とは、そういうものです。
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この回答へのお礼

わかりやすかったです。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/14 21:54

 1番の補足です。

ひょっとして、減価償却という仕組みそのものが分かっていらっしゃらないのかもしれない、と思い、舞い戻ってきました。1番から読んでください。
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 では、減価償却とはなにか。

 建物など「償却資産」とよばれる物の価値は、年々古くなって、価値が下がります。国もそれは否定できない。それで、この下がる分を償却(納税者に返して)あげましょうという制度が、減価償却制度です。

 例えば、ある年、マンションの家賃として1000万円の収入があったとします。他方、その年にマンションの価値が200万円減ったなら、この人のその年の、本当の利益は800万円ですよね?1000万円儲かっても、200万円損しているんですから。

 それでまず、価値が減った分の補償として、なにはさておき200万円を手元に残し、1000万円から200万円引いて、「所得は800万円でした」と言って申告することを認めます。この場合の200万円が「減価償却費」です。

    ※手元に残るから、返済資金にできる。

 前回書いたように、「減価償却・費」というのは税務署目線の名称で、納税者側からいうと、減価相当額、とか、減価補完額とでも呼べばいいものです。計算上  建築費(最初の価値) = 減価償却費の積み立て総額 + 建物の残存価値 になります。


 いくらが減価償却費になるかというと、減価償却年数が法律で決まっています。例えば鉄筋コンクリート製建物の場合は49年だったと思います。

 今年の税制だと違うカモ知れませんが、10年前なら、建築費の95%を49年かけてゼロにするように計算します。何億年たっても、どんなにボロボロになっても、風が吹くと倒壊しそうなほど危険になっても、建築費の5%の価値は残って、固定資産税や相続税などに加算され続ける仕組みになっていました。

 その計算方はまた定率法と定額法がありますが、まあ、このあたりになると最初の質問から遠くなりますので省略。

 減価償却・費 が手元に残って、返済資金に充てられるわけ、ご理解頂けましたか?
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この回答へのお礼

理解できました。減価償却費の仕組みをわかっていませんでした。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/14 21:52

減価償却費はキャッシュの出ない費用だからです。



100万円利益が出て、50万円減価償却してて、借入返済が30万あるなら
あと120万返済を増やしてもお金が減ることは無いよってこと。
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