
今、簿記の2級の勉強をしています。
工業簿記の中で実際の消費や棚卸数量と違った場合の処理として、棚卸減耗と材料消費価格差異、労務費差異、製造間接費差異がありますよね。
そのなかで、棚卸減耗は製造間接費の中で処理されるのは分かりますが、ほかの原価差異は
材料消費価格差異とか、賃率差異、製造間接費配布差異の科目で処理されています。
私の持っている参考書ではこのような仕訳で終わっていて、結局どうなるのかが書いてありません。
さらに、パーシャルプランの仕掛品勘定のところで、原価差異がいきなり貸借差額で計算されて
出てきています。
(例)
直接材料費 3000 製品 12000
直接労務費 4000 月末仕掛品 2800
製造間接費 8000 原価差異 200 ←(ココが貸借差額で計算されてる)
15000 15000
この原価差異という勘定科目はいったいどういう仕訳で出てきたのか、この原価差異の金額が
最終的にどうなるのかも、上記の差異と同様に書かれていません。
最終的に製造原価になるというのであれば、
製造原価 ○○ / 価格差異 ○○
だとすると、この製造原価は製造原価報告書のどこの欄に現れる数字なのでしょうか?
また、仕掛品勘定にでてきた原価差異はどこへ行ったのでしょうか?
そうではなくて、その科目が残ったまま費用として計上されるなら、価格差異は製造原価報告書
のどこかの欄に表れる数字なのか、それとも損益計算書上に
表れる数字なのでしょうか?勘定科目(名)とあわせてご教示ください。
よろしくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは
>材料消費価格差異 / 材料
>材料消費数量差異 / 材料
>※この価格差異や数量差異は損益計算書上の売上原価の項目の一部という理解でいいのですか?
その解釈で構いません。
標準原価計算の目的は、迅速な原価計算を行い、科学的・統計的調査に基づいた原価との
比較分析によって、適正な原価を追求することにあるので、損益計算書の売上原価として
は実際原価にする必要があります。
従って、正常な原価差異は、材料受入価格差異を除き、原則として当年度の売上原価に賦課
します。
異常な原価差異は、当年度の売上原価と、期末におけるたな卸資産に科目別に配賦します。
ちなみに、パーシャルプランでの仕訳の貸方は材料ではなく、仕掛材料費(仕掛品)から振り
替えます。 ※他の処理方法もありますが、パーシャルプランの場合は下記のようになります。
材料消費価格差異 / 仕掛材料費
材料消費数量差異 / 仕掛材料費
>製造原価報告書上は標準原価を前提とした製造原価(の内訳の説明)を表示するために
>実際にかかった原価にに差異を加減して標準原価に合わすという解釈でいいのですか?
その解釈で構いません。
製造原価報告書の当期製品製造原価と、損益計算書の当期製品製造原価が一致するように
表示します。
ただし、製造間接費については、諸経費の集合でそもそも科目別に標準配賦率を求める
ようなことはしないので、実際原価を記載して内訳を表示して、原価差異を加減して、
製造間接費の標準原価を表示する。 ということです。
そして、損益計算書側で、標準売上原価と原価差異を加減して実際の売上原価を表示します。
以上、こんなところですが、なにかあれば補足してください^^
それでは
詳しい解説、ありがとうございました。
もやもやしていたものがすっきりした感じです。
ところで、参考書はなぜ半端なところで説明を放置しているのでしょうね^^;
参考書を2冊買いましたが、2冊とも今回説明していただいたようなことは
書かれていなかったような気がします。
どうも、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
こんにちは
パーシャルプランは標準原価計算を行う場合に、仕掛品の借方に実際発生額を記入し、
貸方に標準原価を記入して仕掛品で原価差異を把握して各差異勘定へ振り替える処理方法です。
材料を例にしてみます。
借方 / 貸方
材料勘定
前繰 300(実際)/仕掛材料費(実際) 3,000
買掛金3,200(実際)/次繰(実際) 500
仕掛材料費勘定
前繰 550(標準)/製品(標準) 3,200
材料 3,000(実際) /材料商品価格差異 20 ←原価差異
/材料消費数量差異 30 ←原価差異
/次繰(標準) 300
材料消費価格差異勘定
仕掛材料費 20/
材料消費数量差異勘定
仕掛材料費 30/
<製造原価報告書>
標準原価計算を採用した場合の製造原価報告書には、標準原価を記載します。
※損益計算書の当期製品製造原価(標準原価)の内訳です。
ただし、製造間接費については実際発生額の内訳を記載して、最後に原価差異を加減して
標準原価に合わせます。
<損益計算書の表示>
損益計算書では、原価差異は下記のように原則として当年度の売上原価に賦課して、実際原価
に合わせます。
注:材料受入価格差異は、期末在庫(材料、仕掛品)の分については繰延受入価格差異勘定
(B/S)に振替ます。 当期の分については材料消費価格差異として振り替えます。
I.売上高 XXX,XXX
II.売上原価
1.期首製品棚卸高 XXX,XXX
2.当期製品製造原価 XXX,XXX
 ̄ ̄ ̄ ̄
計 XXX,XXX
3.期末製品棚卸高 XXX,XXX
 ̄ ̄ ̄ ̄
標準売上原価 XXX,XXX
4.原価差異
(1) 材料消費価格差異 XXX(借)
(2) 材料消費数量差異 XXX(借)
(3) 賃率差異 XXX(借)
: : (借) XXX(借) XXX,XXX
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
売上総利益 XXX,XXX
以上、なにかあれば補足してください。
この回答への補足
前回の商業簿記の質問に引き続き、工業簿記でも早速の回答ありがとうございます。
振替伝票の仕訳としては
材料消費価格差異 / 材料
材料消費数量差異 / 材料
※この価格差異や数量差異は損益計算書上の売上原価の項目の一部という理解でいいのですか?
として原価に組み込まれるとして
製造原価報告書上は標準原価を前提とした製造原価(の内訳の説明)を表示するために
実際にかかった原価にに差異を加減して標準原価に合わすという解釈でいいのですか?
つまり、商業簿記でも答えていただいたように、あくまで製造原価報告書は損益計算書の数字の
中身を説明するための数字で、仕訳の結果(勘定元帳の数字)とは必ずしも一致しないというこ
とで、理解すればいいのでしょうか?
何度も申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
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