1937年7月の盧溝橋事件をきっかけに日中戦争が始まりました。
日本軍は、怒涛の進軍をしましたが、蒋介石は退却を繰り返しても、降参はしなかった。
なぜ、開戦後、例えば1年くらいで、早期の停戦・和平協定が結べなかったのでしょうか?
1939年1月、ドイツがポーランドに侵攻した頃、日本軍は、シナですでに2年半も戦い続け、軍費も戦死傷者も膨大な数字となり、どうしようもなくなっていたように思います。
それなのに、なぜ、日米開戦が不可避となった時点に至っても、停戦・和平を実現できなかったのでしょうか?
A 回答 (10件)
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No.10
- 回答日時:
こちらのサイトをよくごらんになるとわかりますが、いろいろな原因があります。
1.日本の軍部が日露戦争や満州事変など過去の成功体験に捕らわれすぎたこと。
2.1936年12月に西安事件が起こり、第2次国共合作が行われたこと。世論はすでに「打倒日本帝国主義」に傾いていた。
3.蒋介石、宋美齢夫妻による対外宣伝により、英米を味方につけたこと。国共合作により、ソ連の支援を得たことも大きい。
4.1938年5月末、毛沢東は「持久戦論」と題した講演を行っていた。「強いが小国で、よその国からの支援が少ない日本」と「弱いが大国で、よそからの支援が多い中国」を対比しながら、「ゲリラ戦(消耗戦)を主に農村で粘り強く続け、敵が補給できなくなるなど隙を見せるようになったら、逆に攻撃して殲滅させる」と対日戦の心得を話した。これは後の国共内戦で国民党軍を台湾に追い出す原因にもなっている。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=05 …
1.当時の軍人エリートは、秀才だけど、そういう過去の成功体験に捕らわれてしまうという無能ぶりをさらけ出してしまったのですね。
2.国共合作は大きいですね。何せ共産党は人心掌握に長けていますから、農民や普通の人々を、上手に味方に付けてしまうのですよ。
3.蒋介石自身は米国の指導者たちからは疎んぜられていたようですが、それをカバーして余りあったのが宋美齢の社交性と美貌だったのでしょうね。
4.毛沢東が中心となり、当然、持久戦論を実践してくるだろうと分析することが出来ず、適切な戦争戦略を構築できなかった日本の軍人エリートには、泥沼から破滅に至る道しか残されていなかったのですね。
5.密かにアヘンを扱い、その金で、軍人エリートたちは、連日連夜、上海虹口の料亭などで、芸者を上げて酒盛りしていたらしいですね。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
不倫みたいなもので、気が付けば日本はズルズルと泥沼に巻き込まれていた、というのが実態じゃないでしょうか。
蒋介石が和平に応じなかったのは、「状況が泥沼になればなるほど自分に有利になったから」ではないでしょうか。蒋介石のバックにはイギリス、アメリカ、ナチスドイツ(!)がいました。これらの後ろ盾を背景に蒋介石は強気に出たでしょう。なにしろどんなに頑張ったところで日本軍は中国を点で占領できても面で占領できませんでしたからね。
後世の歴史から見れば、「あんなに泥沼だったのになぜスパッとやめられなかったのだろう」と思いますが、当事者の視点に立つとなかなか難しいものです。
後世の人から見たら「あんな大事故を起こしたのになぜ当時の人たちは原発をやめなかったんだろう」というかもしれませんが、現代の私たちはこれだけの泥沼にいてもまだ原発をやめるともやめられないとも決められずにいます。
やはりそうですか。蒋介石は、戦争が泥沼化してシナの普通の人々が苦しむことなど気にかけず、ひたすら、自分の勢力拡大に一生懸命だったのでしょうね。一方、奥さんの宋美齢は、その美貌と英語力で、米国世論を反日親中に導くことに成功しましたね。当時の日本には、宋美齢のように、国際世論の重要性が分かり、それを誘導できるような外交官は居なかったのでしょうね。
同様に、今の日本のエリートを見ていると分かるように、彼らには、原発問題は解決できないでしょう。彼らを生み出す教育制度を根本的に改革するところから始めないと、歴史は繰返すように思えます。
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
切ない切ないご質問ですが、戦争はいつの世も、不幸しか生み出しません。
そして戦争が長期化すれば、自然と泥沼化してしまいます。何の罪も無い民間人が犠牲になったり。ベトナム戦争、朝鮮戦争、東西冷戦、世界各地で起こる紛争、そしてご質問にある日中戦争、そこから繋がる太平洋戦争。戦争が長期化すればする程にドロ沼化してしまう・・・・。太平洋戦争にしても、日本軍部が沖縄の本土決戦に入る前にはもう既に「敗戦」という既成事実が出来上がっていたんです。沖縄戦に入る前にやめておけばまだよかったのに、沖縄の悲劇・東京大空襲・広島、長崎原爆投下。意地を張り続けた結果がこれですよ。日中戦争がドロ沼化したのは、結局は「軍部の力」が強大になったからです。中国側が停戦協定等を結べなかったのは、背後に欧米列強の影がちらつきます。政治的策略ですね。日本は占領地を広げるしか頭に無い。政治家さえも軍部に頭があがらなかった時代です。軍事教練を積んだ青年将校が肩で風を切っていた時代です。そうゆう背景もあるのでしょう。
軍国主義の時代だったのですね。当時、陸軍大学は秀才を集め、軍人エリートを育てました。1930年頃から、彼らが日本帝国を取り仕切っていたように思えます。しかし、彼らは、秀才なのですが、なぜか専門の軍事面でも無能でした。いわんや国際政治経済に至っては話にならないレベルでした。欧米諸国の政治的策略など見抜けるわけが無かった。
このような秀才だけど実際には無能な軍人エリートが生み出されたのは、その偏差値重視の教育制度だと言われています。恐ろしいことは、この偏差値重視の教育制度が連綿と引き継がれていることです。「秀才だけど無能」は、今のエリート(政治家、官僚、マスコミ人など)を見ていると分かるではないですか。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
(1)中共による日中和平妨害工作
(2)援蔣ルートによる英米の蔣介石支援で、通常は首都が陥落すれば降伏するはずが、
首都を内陸奥地へ移しても物資が輸送されたため。
そうですか。欧米諸国(当時、中共はソ連コミンテルンの手先)が日中戦争の泥沼化を促進していたのですね。蒋介石はその手先だったのですね。当時は、欧米人の人種差別はひどかったらしいですね。黄色人種など猿ですよ。孫文は、アジア人を猿扱いする、そのような欧米人に蹂躙されている祖国中国を憂え、日中が組んで、アジアから欧米勢力を駆逐しようと、辛亥革命を起こしたのですね。
ところがどっこい、欧米諸国は、そうはさせじと、日中分断、猿と猿を互いに戦わせる、工作を連携して開始したのですね。蒋介石はその手先としてピッタシだったのです。
欧米諸国の狙いは成功して、日本は無謀にも太平洋戦争に突入、中国はソ連コミンテルンの思惑通り、毛沢東により共産国家となったのですね。
今や、人種差別は薄れてきましたが、今度は中国自身が周辺国を蔑視するような情けない国になりつつあります。孫文の遺訓である「日中は争わず協力するべし」に回帰する時が来ているように思えます。そのためには、何が必要なのでしょうか。それは、中国の民主化促進のような気がします。
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
国が大きいからです。
ロシアと同じです。
ロシアに攻め込んだナポレオンもヒットラーも勝てなかった。
国が大きいと首都を移してそこで踏ん張ると言う手がある。日本のような小さい国ではそれができません。ヒットラーはロシアで日本の三倍以上の面積を占領していました。それでもそれはロシアの一部に過ぎませんでした。
そうですよねえ。あんな大きな国に進軍して、日本軍は、何を得たいと思っていたのでしょうか?全土を占領・支配できると思っていたのでしょうか。いや、そうではなくて、蒋介石が直ぐに降参すると思っていたのでしょうね。ところが、国が大きいから、そうはとんやはおろさなかった。ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
松岡外相は、日・独・伊・露の4カ国同盟を妄想して、米英に対抗する外交戦略を推進し、親米英派を粛清しました。
ところが露はそんなものに加わる考えは全く無く、日本からの日ソ中立条約の提案に応じたのは、対日独の二正面作戦で迎撃される事態を畏れたのが条約締結の目的だったのです。にもかかわらず日本は日・独・伊・露の4カ国同盟への前進だと無邪気に信じて喜んでいた。このように日本外交の伝統的な特徴は、相手国の事情・思惑に全く無頓着で理解しようともせずに、日本の事情だけで事が進むと信じる自己中心的な幼児性にあります。
それは今に至るも全く変っていない。日本人には、相手国には日本と異なる事情・思惑があるのだという厳然たる事実をどうしても理解できないのです。
早期の停戦・和平協定が結べなかったのでしょうか?
早期の4カ国同盟が結べなかったのでしょうか?
2つの問いの答えは全く同じです。相手国には結ぶ利益が無く、結ぶ意思が無かった。
日本外交の幼児性には困ったものですね。今でもそうだとしたら、恐怖ですね。多数の優秀とされる外交官を世界各国に配置しながら、相手国の本当の事情や思惑を理解できない。困ったものです。やはり、日本も情報機関(仮にJCIA)を持つべきではないでしょうか。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
>なぜ、開戦後、例えば1年くらいで、早期の停戦・和平協定が結べなかったのでしょうか?
>日米開戦が不可避となった時点に至っても、停戦・和平を実現できなかったのでしょうか?
停戦や和平の締結・実現と簡単に言いますが、一体どんな内容なら日本と中国国民党及び共産党がの三者が納得するのでしょうか。
協定とは交渉事なのですから、当たり前ですが相手も納得しなければなりません。
ただ開戦前の状態に戻すだけなら初めから戦争なんてしやしませんし、申し訳程度に何かを得て「ほら勝てて良かったね」なら支那事変を起こさなかったでしょう。
何故和平が結べなかったと簡単に言いますが、双方が納得する何か良い和平案でもご存知なのでしょうか?
そうですよね。簡単に和平ができるようなら、最初から戦争なんて始めないですよね。ただ、支那事変の場合、両者が和平を望んだ時期もあったわけで、和平の機会が皆無だったわけではないようです。日本軍は軍費も戦死傷者数も膨大になり、支那も同様であり、なおかつ無数の民間人(農民)も戦火に巻き込まれて(蒋介石や毛沢東は個人的には、このところは気にしていなかった様子ですが)、支那の普通の人々は、もうボロボロになり苦しんでいたわけですよね。両者は歩み寄れる機会はけっこう有ったように思えます。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
日本政府も蒋介石の国民政府も、停戦と和平を望んでいました。
水面下では多数の和平工作が行われていました。
しかし和平工作がことごとく失敗する。
国民党内部の共産党工作員、日本政府内部に浸透したゾルゲグループの影響が大きかったのではと思います。国民党と日本を戦争させ疲弊させ、漁父の利を得る。
戦後の国共内戦を見れば、装備でも資金も少ない毛沢東が、蒋介石を台湾に追い出してしまいます。
ゾルゲは優秀な諜報員だったようですね。日中戦争が延々と泥沼化したのは、漁夫の利を狙う、ソ連共産党赤軍の工作もあったのですね。毛沢東を使い蒋介石に国共合作を遂行させるテクニックも相当なものですね。
このあたりの諜報戦争では日本は幼児並みだったのでしょうね。最後までソ連を当てにして、太平洋戦争終結の仲介までソ連に期待していたのですから。
反共を貫き通した汪兆銘が結局は正しかった。彼はソ連の諜報工作を見透かしていたのではないでしょうか。蒋介石にはその眼力は無く、日中戦争では中国の普通の人々を苦しめ、結局毛沢東に破れ、孫文の辛亥革命をつぶしてしまった。
ゾルゲを視点に置き、日中戦争から大東亜戦争への歴史を見直してみるのも、価値があるかもしれません。
ありがとうございました。
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