重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

10年前に大学で言語学をかじった者です。
分からないことがあって質問させていただきます。

yankeesは英語ではヤンキー“ズ”と濁音化するのが正しいですよね。(sの直前のeが有声音のため。有声音後のsは濁音化するルールがある)

しかし、日本語ではヤンキー“ス”と清音化しています。
こういった清音化はほかに、タイガースtiger、ライダースrider、スパイダースspiderなどで例を挙げることができます。

本来清音化は、[p][t][k][f]などの無声音の後に起こるべきですよね。(そのほうが唇、舌、口をあまり使うことなく、低エネルギーで発音可能なので)

ではなぜ、日本語でこの清音化が起こりえるのでしょうか?
また、反対に本来清音であるところが濁音化する場合もあります。(likeライクス→ライクズ)
それはなぜでしょうか?


※ご回答いただく際、こういった言語学の研究・説・学者の“裏づけ”があるなどの情報を教えていただけるとありがたいです。

A 回答 (6件)

#4です。


回答が不明瞭でした。
ベッド(bed)は日本語では[be’do]ですが、[d]のまま語末の[o]を無声化するのは難しいのです。
そこで[d]=>[t]の無声化と[o]の無声化が同時に生じます。「ベット」と発音している人が多いと
思います。ご質問とは直接関係なかったですね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

なるほどですね、理解できました。
今回、補足していただいた内容は、私の推論においてはまったく考えられなかったことで、かつ説明として支持できると思います。

すごい! それだ! と思いました。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/07/21 08:00

英語の複数語尾を日本語標記する際にその関係者が「ス」と決めたからです。


だから英語の音韻法則に関係なくいつも「ス」になるわけです。
ちなみにtheも「ザ」としたため、次に母音が来ようといつも「ザ」のまんまです。
例えば映画の題名が「ザ・エージェント」になり、ロックバンドは「ザ・イーグルス」となります。
言語は単語レベルでは借用するけれども、文法や音韻法則レベルでは借用しないという法則がその裏付けです。
「1ドル」と言っても「2ドルズ」と言わないのは、ドルという単語は借用しても2以上は複数形になるという文法は借用していないという例です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>>例えば映画の題名が「ザ・エージェント」になり、ロックバンドは「ザ・イーグルス」となります。

なるほど、おっしゃる通りですね。たぶん、最初の表記者があんまり気にしなかったんですね。

外来語を取り入れる過程においては、このような緩い変化が起こりうるのですね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/20 04:57

東京方言の話者ですが、こちらでは語末の母音はしばしば無声化されます。


特にサ行のスや、タ行のトの場合ですね。本来母音のつかない外来語の場合は
わざと無声化しているのかもしれません。ところが先行する子音が有声音
の場合には母音を無声化しにくいのです。したがって
タイガーズ(tigers)=>タイガース
ベッド(bed)=>ベット
みたいに先行子音ごと無声化しているのだと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>>東京方言の話者ですが、こちらでは語末の母音はしばしば無声化されます。

これはよく分かります。日本でも特定の方言で無声音化する現象が起こる……と大学で学んだ覚えがあります。それに影響を受けているのですね。

>>先行する子音が有声音の場合には母音を無声化しにくいのです。

上記は、申し訳ないのですが、知識が薄く分かりませんでした。先行する子音とは『sの直前に存在する』という意味でしょうか?

tigerの【r】の音、bedの【b】の音は有声音なので、その後のsは無声音化しやすいということでしょうか?

お礼日時:2011/07/20 04:53

・語末の有声子音、特に摩擦音や破裂音はよほどゆっくり発音しないとそれほど「声」を帯びない。


これはフランス語などと対照的で、日本人の耳には清音か濁音かなかなか区別が難しい。Pinhead, Sunrise「ピンヘット・サンライス(タバコの銘柄)」Bulldog「ブルドック(ソース)」など古いものはたいていこのケースです。

・日本語に入った時点で子音同士の影響による音変化はあまり意味のないものになる。
[laikz][li:vs] は確かに発音しづらいけれど「ライクズ」「リーブス」はおよそ [raikuzu][riibusu] なので不自然さはない。

・(これは日本語とは直接の関係はありませんが)語末で有声子音や母音の次のSが [z] と発音されるのはむしろ英語に特有で普遍的な現象ではない。

外来語として日本語に入っているものは日本語の音で発音されるので英語の音傾向は適応されません。加えて、S の発音の法則のようなものは多くの人がス・ズの使い分けをおかしいと感じて修正が起きるほど浸透していません(多くの人が知らない)。スかズのどちらになるか法則性のようなものが見えないのもこのためで、最初に決めた者勝ちで(これは無知によるものだったり字面で決めたのかもしれない)文句を言う人が少ない。文句を言うだけの知識のある人が少なくまた不自然さを感じないほど日本語発音されているからです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

>>最初に決めた者勝ちで(これは無知によるものだったり字面で決めたのかもしれない)文句を言う人が少ない。文句を言うだけの知識のある人が少なくまた不自然さを感じないほど日本語発音されている

なるほど。明確なご回答ありがとうございます。
勉強になりました!

お礼日時:2011/07/20 04:40

1。

    前の音が有声音なら、続く音は有声音、前の音が無声音なら、続く音は無声音、これは複数の場合 s と z の区別で見られる、英語の複数の決まりです。

2。  これは、日本語の決りではありません。大体日本語の複数は「たち」「ども」「ら」などで、スやズではありません。

3。 英語でも複数以外の場合、前の音の有声無声にかかわらず、続く音には有声無声の区別があります。pat pad bat bad は4つの異なる語で、区別があります。

4。ですから英語のごく小さい分野の法則が、日本語に見られないのはむしろ当然です。

5。英語の規則的な複数 {s} という文法的な形態素と、有声無声の区別が形態音素的に中和されるという交差点に見られる極めて限られた現象が、境界を越えて他言語に移植されることは皆無に近いと思われます。

この回答への補足

回答訂正
スがズと有声化しうる→ズがスと無声化しうる

(4段落2行目)

補足日時:2011/07/19 16:12
    • good
    • 0
この回答へのお礼

2.>>大体日本語の複数は「たち」「ども」「ら」などで、スやズではありません。

2.をふまえて、日本語にはスとズの音差にそれほどの意味がないとも考えられますね。

(これは私の間違った推論かもしれませんが)さらに日本語では発音を簡素化するための子音はあることにはありますが、英語と比べてその使用頻度は極端に少ないですよね。(例:『~です』をdesと発音するなど)

そのためタイガー“ァ”スと正確な日本語ではァという有声音を補って発声しているとも言えると思います。そのためにスがズと有声化しうると推理いたしますが……どうでしょうか?

3と4に関してはなるほど! と納得致しましたw
逆を言えば、短い外来語を取り入れた場合、意味が異なることが起こりうるため、日本語の誤表記が長めの単語(文字数の多目な単語)に現れることが多いかもしれないということかもしれませんね。※いい例は見つからないのですが、ポップスを決して日本人はポップズとは言わない

要はそんなに日本人はスとズの発音を気にしてはいないってことですね。
動詞においては、日本語で『す』は肯定、『ず』は否定の要素をもつ重要な差ともいえますが、外来語にそれを付けるわけにもいかないから、外来語のスとズは気にしないようになったかもしれませんね。

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/07/19 16:05

私は音声学を学んだことはありませんが、英語の有音の”s”が無声音の”s”になることについて思っていることを書いてみます。



1. Yanakees などの”s”を清音の”s”に発音するのは、必ずしも日本人の行う傾向だとは言い切れません。 英語を母語
  とするアメリカ人でも聞いたことが何回もあります。 それとも、濁りが日本語に比べて”かなり弱く”て清音に聞こえるの    でしょうか?
   日本人が”s”清音にするのは、音声学的に考える問題ではなく、単になる思い込みによる間違った傾向だと思います。

2.デパートをデバートとかアパートをアパード 、アバード 等と発音する傾向は、昔の老年層に見られた現象でしょう。
  これらは、単に日本語でない英語らしき音を耳で聞いた感じを口に出した物に過ぎないと思います。 
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>>s”を清音の”s”に発音するのは、必ずしも日本人の行う傾向だとは言い切れません。 英語を母語とするアメリカ人でも聞いたことが何回もあります。

これについては、私も何度か聞いたことはあります。瑣末なsの発音(スかズか)に注意して喋っていないと思われますね。

またご指摘のとおり、初めに間違った発音の外来語が一般化してしまったために、その後もその間違った表記で各メディアや個人が使い続けるという推論も考えてはおりました。

2.については面白い見解を得たと思っております。
別の視点として、寒い地域では口を大きく開かないために、こういった変化もありうるのだろうとも考えることができました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/19 15:34

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!