あなたは何にトキメキますか?

この頃、仕事で法律を読まなければいけないことが多くなりました。ところが、今まで法律に関する勉強をしたことがなく、解読は難航しています。
書いてあることの解釈はさておき、個々の定型のパーツ?が何を意味するのかをわかりやすく解説しているサイトや本がありましたら紹介していただけないでしょうか。

知りたいことは、例えば下のような法律があったとして

  ○○に関する法律(平成yy年mm月dd日法律第xxx号)
  最終改正:平成yy年mm月dd日法律第xxx号
  (目的)
  第一条  XXXXXXXXXXX
  (定義)
  第二条  XXXXXXXXXXX
  2    XXXXXXXXXXX
  ~~~
  附則(平成yy年mm月dd日法律第xxx号) 抄
  附則(平成yy年mm月dd日法律第xxx)

・それぞれの日付は何を表わしているのか?
・第xxx号とはどういういう基準で番号をふるのか?
・最終改正だけでなく改正の経過はどこかに書かれるのか?
・第二条に2はあるが1はどこにあるのか?
・条とか項とかはどうやって数えるのか?
・後ろの方に附則がたくさんあるが、これは何なのか?
・附則のところの日付や号は何なのか?
・附則のところに書かれている”抄”とは何なのか?

あと、

・その法律を所管する省庁がどこなのかを調べる方法は?
・法律の略称は誰がどうやって決めるのか?
・施行令、施行規則が改正されたことをどうやって知る?。

などです。
この先、法律は超初心者印の私にとって疑問はいくらでも湧いてくるでしょう。ですので、これからもこんな私の役に立つサイトや本などがもしありましたら教えてください。もしなければ、質問が多くて恐縮ですがこの場でご回答をください。

よろしくお願いします。m(__)m

A 回答 (10件)

続きです。


さて,一旦できた法律が改正される場合,「全部改正」と「一部改正」の2種類がありますが,多いのは一部改正ですので,そちらを説明します。

法律の一部分を改正する場合,「○○法の一部を改正する法律」という名前の法律を作ります。
典型的なパターンは,こんな感じです。

第1条 ○○法(昭和○○年法律第○○号)の一部を次のように改正する。
 第x条中「aaa」を「bbb」に改め,「ccc」を削る。
 第y条の次に次の1条を入れる。
  第y条の2 なんとかかんとか。
 第z条を次のように改める。
  第z条 削除

第2条 △△法(平成○○年法律第○○号)の一部を次のように改正する。
 第w条中………
【ついでに改正されるべき法律がある場合。法律ごとに1つの条にする】

こんなふうに,「どこをどう直すか」だけが書かれています。(コンピュータのソフトでいう「差分ファイル」のようなものでしょうか)
したがって,もとの法律と見比べないと,
改正された結果どういう法律になるのか,よく分かりません。
しかし,実際に施行日になって,この「○○法の一部を改正する法律」が施行された瞬間,古い○○法の中身は新しいものにかわってしまい,それと同時に,今回の「一部を改正する法律」自体は,○○法の中に一体となって溶け込んでしまうと考えられます。(これが,回答No.3でも出てきた「溶け込み方式」です。)

ちなみに,欧米では,法律を改正する時は,新しい条文を次々と後ろに追加して行く方式をとります。これを「積み重ね方式」といいます。
たとえば,アメリカ合衆国憲法の修正第18条(1919年)では,アルコール飲料の醸造・販売・運搬・輸出入を禁止しています。1933年に,この禁酒規定が撤廃された時は,修正第21条を追加して,「合衆国憲法修正第十八条は、ここにこれを廃止する。」としました。
したがって,法律の条文はどんどん増えていくことになります。
(改正経過が全て分かるという点では,このほうが便利といえば便利かもしれません。)

「一部を改正する法律」にも,たいてい附則がついています。
その内容は,先ほど述べた附則と同様と思ってください。
この附則のうち,省略できるのは,他の法律の一部を改正する規定ぐらいです(溶け込んでしまうから)。したがって,それ以外の附則は,溶け込まない以上,欧米の法律のようにどんどんと後ろに積み重なって行くしかありません。
附則がたくさん並んでいるのは,改正のたびに積み重なったからです。
そして,そこに書かれている「昭和○年法律第○号」は,「一部を改正する法律」という名前の法律の番号です。

なお,法律の原文は国立印刷局が発行する『官報』に掲載されますが,こちらは「溶け込み」の作業は行なわず,「一部改正する法律」の原文だけが載ります。しかし,一般の六法では,たいていの場合,編集部で「溶け込み」の作業を行なってしまいますので,「改正する法律」の条文そのものを目にすることはあまりありません。
また,総務庁の「法令データ提供システム」(No.3で紹介されているサイト)でも,一部改正の法律そのものを見ることはできません。
「法庫」では既出のとおり,改正法律の規定も(有料ですが)見られます。
ただし,「一部改正する法律」の全文が出るのではなく,それによって改正されるほうの法律を表示している時に,対応する「一部改正する法律」の該当部分だけが表示されます。

つい長くなってしまってすみません。何かありましたら補足質問をお願いします。
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この回答へのお礼

たびたび、それから、たくさんの情報量、どうもありがとうございます。

>何かありましたら補足質問をお願いします。
お気持ちはたいへんありがたいのですが、ここまでに皆さんからいただいたご回答を消化吸収するだけでかなりの時間がかかりそうです。補足質問はまたの機会に。。。

この場を借りまして、
皆さんどうもありがとうございました。
こんなにたくさんのご回答をいただいたのに、お返しできるポイントが全然足りませんで、すみません。
またの機会の時にもよろしくお願いします。

お礼日時:2003/10/31 11:35

>こんな私の役に立つサイトや本などがもしありましたら教えてください。


No.5のサイトにある資料は,公務員の研修用のようですが,簡潔にまとまっていて分かりやすいですね。
これをもう少し詳しくした感じのものとして,
『新訂 図説法制執務入門』(ぎょうせい編著,発行。2857円)をおすすめしておきましょう。
その名のとおり,図が入っている分,多少は親しみやすいのではないでしょうか。

さて,
・後ろの方に附則がたくさんあるが、これは何なのか?
・附則のところの日付や号は何なのか?
・附則のところに書かれている”抄”とは何なのか?
に答えるには,法律が改正されるしくみをまず説明しなくてはなりません。

その前に,「抄」とは,確かに「全文は載せていませんよ」という意味であって,法令集の編集者があまり重要でないと考えた法律は一部の条文を抜粋して掲載し,タイトルに「○○法(抄)」と書いたりします。
しかし,全文掲載している法律でも,附則だけは「抄」が続出していますね。
これにはわけがあります。

まず,附則とはなにか。
法律の条文のうち,立方の趣旨に照らすと付随的と考えられる,いわば「おまけ」的な内容は,本体の部分(本則)とは切り離して,最後につけたし的にまとめて書く場合が多く,これを附則といいます。
典型的なパターンとしては,

第1条 この法律は,いついつから施行する。
【施行日を決める。「公布の日から」とか「公布の日から起算して6か月を経過した日から」,また「政令で決める日から」などというパターンが多い】
第2条 ○○法は,廃止する。
【この法律ができる前に,似た内容の○○法があり,そちらの規定は全面的に廃止して新しい法律に移行するような場合は,廃止規定をここにいれる】
第3条 この法律の施行前になされた××については,なお従前の例による。
【いわゆる経過規定。】
第4条 △△法の一部を次のように改正する。
 第◇条中「xxx」を「yyy」に改める。
【この法律の施行によって,他の法律も一部改正する必要がある時。】
第5条 この法律は,施行日から起算して○年を経過した日に効力を失う。
【時限立法の場合。】

というような感じです。

さて,この法律が成立して,六法に全文掲載されることになったとしましょう。
その場合,附則も基本的にはそのまま載るわけですが,他の法律の改正規定(上の例では第4条)だけは,ここに書いてあっても,普通の読者にとっては不便なだけです。
それよりも,附則第4条に書かれた指示に従って,◇◇法の第◇条の中にある「xxx」を「yyy」に直して掲載してあげたほうが,分かりやすいですね。
そして,そのように直した以上,もはや附則第4条をここに載せておく必要はなくなりましたので,省かれます。
したがって,「抄」となるわけです。

また長くなってきましたので,一旦切ります。
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続きを書く前に,細かいことですが訂正です。


『自治六法』はぎょうせい(という出版社)から出ているほうでした。学陽書房のは『地方自治六法』です。

ついでに,No.6で紹介されている加除式図書(バインダーに綴じてあって随時差し替えられる本のこと)の法令集についても書いておきます。
『現行法規総覧』(衆議院法制局・参議院法制局編,第一法規)
『現行日本法規』(法務大臣官房司法法制調査部編,ぎょうせい)
どちらも,全部で100冊ぐらいありますので,両方置いてある図書館はあまりないでしょう(国会図書館にはありますが)。たいていは,どちらか一方だと思います。
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法律の基本的な構造や条文の読み方などについては,いろいろな本が出ていますが,もっとも簡便なものとしては,法律書を多く手がけている有斐閣という出版社が出している「有斐閣六法の使い方・読み方」というパンフレットがあります。


ダイジェスト版はこちら
http://www.yuhikaku.co.jp/roppo/index2.html
で読むことができます。また,現物が欲しい場合はこちら
http://www.yuhikaku.co.jp/dokusha/index.html
から注文すると,無料で送られてきます。

内容の中には,「法令題名の上にある丸印は、この法令の重要度を示すマークで、◎が特に重要な法令で大文字で組んだうえ、参照条文をつけています。」など,同社の六法に特有の記載もありますが(法律の原典には◎印などはついていない),法律の仕組みを知るのにはたいへん便利な小冊子です。

間違っても法務省に問い合わせたりはしないほうがよいと思います(なさらないとは思いますが,No.2のような回答が出ていますので,念のため)。

No.3以降で詳しく回答されていますので,私からはいくつか補足するにとどめます。

●改正経過について
法令集によっては改正経過をすべて掲載しています。
たとえば,有斐閣の法令集(ポケット六法,小六法,六法全書など)は,形式的な改正を除き,基本的にはすべての改正を示しています。
三省堂も,少なくとも「模範六法」のような大きな六法には載っていたと思います。
一方,学陽書房からは「自治六法」「教育六法」など専門分野を限定した法令集がたくさん載っていますが,改正経過は一切載せないポリシーのようです。
No.3で紹介されている総務省のサイトも最終改正しか出ていませんね。

したがって,
>・最終改正だけでなく改正の経過はどこかに書かれるのか
に対する回答としては,
「法令集によっては書かれていることがある(法律の原典には書かれていない)」
となります。

法令集によっては,特定の条文が改正ごとにどのように変わっていったかまで記されているものもあります。たとえば「戸籍六法」や「戸籍実務六法」(出版社は違いますが内容は似ています)で戸籍法を見ると,そのような書き方になっています。これは,法律の条文そのものは変わっていきますが,場合によっては「現在ではなく,この当時の条文はどうだったか」を知る必要が出てくるためです。
ただ,あまりにも複雑に改正を繰り返している法律(商法とか公職選挙法とか)では,そこまで書くのは難しいと思われますし,実際見たことはありません。「昭和○○年法律第○号」という改正の経過が並んでいるにとどまっています。

長くなりましたので,附則については欄を改めて書きます。

参考URL:http://www.yuhikaku.co.jp/roppo/index2.html,http://www.yuhikaku.co.jp/dokusha/index.html
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#3です



・施行令、施行規則が改正されたことをどうやって知る?。

についてさらに方法があります。
図書館にいってみてください。
「法務省大臣官房編」による法律の本があるかもしれません。
タイトル・・・忘れました。が「憲法」や「安全保障」「統計」などの種類ごとにあります。
色・・・黒
大きさ・・・広辞苑なみの大きさです。これが種類ごとに何十冊もあります。棚一面は埋め尽くしてしまいます。

この本は追加式になっていて新しい法律が公布されるたびに増えていきます。
制定当初の法律前文から、改正法律の前文までそのまま書いてあります。
もしかすると施行令なども掲載されているかも。
本屋で売っているのを見たことがないので、図書館にしかないかもしれません(*^o^*)
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この回答へのお礼

たびたびありがとうございます。
少しずつですが、だんだんわかってきました。
すごく大変な世界だということもわかってきました。^^;;;
精進します。

お礼日時:2003/10/31 11:13

なんだか親近感が…



>何を意味するのかをわかりやすく解説しているサイトや本がありましたら紹介していただけないでしょうか。

ネットで見るならここでしょうね。
http://www.hitozukuri.or.jp/index.html

>法律の略称は誰がどうやって決めるのか?

特に誰かが決めているとも思えませんが、総務省の
法令データ提供システムを見ると、略称法令名の
一覧があります。どういう経緯で決まってるのかは
知りません。
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi?H_R …

>施行令、施行規則が改正されたことをどうやって知る?。

施行令、施行規則の改正を追跡するしかないです。官報に出ます。
インターネットであれば、
http://kanpou.npb.go.jp/
また、ニーズの高い分野であれば、個人や企業が
改正情報のメルマガを出していたりします。

>最終改正だけでなく改正の経過はどこかに書かれるのか?

どこにも書かれません。不便。 ただし、「法庫」
http://www.houko.com/index.shtml
というサイトでは、過去に改正があった箇所が
明示されている上、その改正時の一部改正法令を
見ることができます(その部分は有料)。
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この回答へのお礼

>なんだか親近感が…
(あぁ、よかった。(失礼しました))
さいたまのサイト、思わずブックマークしてしまいました!。じっくり読んでみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/10/31 11:20

#3です(*^o^*)



回答を修正します

>・その法律を所管する省庁がどこなのかを調べる方法は?
総務省です。リンク参照してください

ですが、知る方法は

1、その法律に各省の大臣の署名が場合は、そこに書かれている省です

2、内容から推測する。

3、各省のホームページにいって、「所管法令」という項目を探す。

4、総務省 行政管理局に聞いてみる。(これは自信ありませんが)
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こんにちわ



>・それぞれの日付は何を表わしているのか?
国民に公布された日です。官報に掲載され書店に売られた日となります。

>・第xxx号とはどういういう基準で番号をふるの?
その年に公布された順番につけられます。これを法律番号といいます。法律はすべて(改正法律を含む)順番につけられます。

>・最終改正だけでなく改正の経過はどこかに書かれるのか?
法律は「新しい法律」と「改正法律」とに分けられ、改正法律は文字通り既存の法律を改正するわけですが、ここで注意です。経過は既存の法律に溶け込んでなくなります。
例、goo法という法律があって「新しい回答が登録されたらメールで知らせてほしい 」という条文を
「メールという文字を電話に改める」と改正する法律ができたとしましょう。すると、goo法は「新しい回答が登録されたら電話で知らせてほしい 」と変化してしまうのです。こうして条文が変わっていくため、どこがどのように改正されたかはわかりません。
これを「溶け込み方式」といいます。
そのため、附則(平成yy年mm月dd日法律第xxx)に該当する法律を探さないといけません。

>・第二条に2はあるが1はどこにあるのか?
1は普通書かれていません。というのも
第二条  XXXXXXXXXXX
  2    XXXXXXXXXXX
の「第二条  XXXXXXXXXXX 」が1にあたるわけです。この1や2を項といいます。条を分ける単位として使います。

>・条とか項とかはどうやって数えるのか?
単に順番です。

>・後ろの方に附則がたくさんあるが、これは何なのか?
溶け込み方式を採用しているため、改正法律がいくつ公布されて溶け込んでいったかの記録です。この数ほど改正されています。

>・附則のところの日付や号は何なのか?
これは改正法律が公布された日付です。号は法律番号です。

>・附則のところに書かれている”抄”とは何なのか?
ちょっとだけ載せますよという意味で、本の制作側の都合によってあります。つまりまだ条文が存在するけれども、書く必要ないやってことで書いていなかったりします。

あと、

>・その法律を所管する省庁がどこなのかを調べる方法は?
総務省です。リンク参照してください

>・法律の略称は誰がどうやって決めるのか?
だいたいは政府がそう呼んで、新聞やメディアがこれにならっています。

>・施行令、施行規則が改正されたことをどうやって知る?。
官報とか付則を見ればいいでしょう。

どうですか。。

参考URL:http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi
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法律に関係することは法務省にお問い合わせになって


みてください。

参考URL:http://www.moj.go.jp/
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ただ、役所への問い合せでいい思い出がないもので。。。

お礼日時:2003/10/31 11:03

 私も法律について詳しいわけではないんですが。


 まず本屋に行って、法律のコーナーなんかを探して、自分にわかりそうな本を見つけてみてはどうでしょうか。
 漫画の法律入門なんかもあるし、あなたのレベルによって読むべき本もちがうと思うんですよ。

 とりあえずいえることは、あなたの書いている質問の答えを見つける前に、法律の入門書を2・3冊買って全体を読んだ方が、解決が早いだろうと言うことです。
 今日の仕事の帰りにでも、本屋に行きましょう。
 がんばってください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
楽をしたら身につかないということですね(T_T)。

お礼日時:2003/10/31 11:02

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