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No.7
- 回答日時:
#3、
濃度によって引火点が変化しています。
10%で54℃だそうです。
これは常温よりもかなり高い温度です。
「常温ではマッチを近付けても火はつかないだろう」ということになります。
#5
>メタノールの方が沸点が低いですから濃度は薄くても多くの量のメタノールが出ています。水気も多いとはいえ、火気が近くにあれば引火するでしょう。
この文章だと濃度に関係なく引火するだろうと言っていることになります。
火の気が近くにあるということと液温が高いか低いかとは別の事ですから
「常温でもマッチを近付ければ火がつくだろう」という内容です。
理科年表に「灯油の引火点は40~60℃である」と載っていました。
10%のメタノールの引火点と似た値です。
ビーカーに灯油を入れてマッチを近づけます。火は付きません。
中に放り込んでもなにも起こりません。
バーナーで加熱してからマッチを近づけると火が付きます。
ビーカーに入っているのがガソリンであればマッチを近づけると火が付きます。
(ビーカーに入った灯油にマッチを放りこんでも火がつかないというのを実演して見せると皆驚きます。)
物が燃えるためには空気が必要です。
でも燃えるものと空気があれば燃えるのではありません。燃えるものが多すぎても少なすぎても燃えません。燃えるために必要な割合に範囲があるのです。この範囲は燃焼範囲とか、燃焼限界、爆発限界と言われています。
温度が引火点以上でないとマッチを近づけても燃えないというのは、燃える物の空気中での濃度が燃焼の起こる濃度範囲の下限以下であれば点火源があっても燃えないということと同じです。温度を上げると蒸発が盛んになりますので濃度が燃焼範囲に入ってくるのです。
※空気中でのメタノールの燃焼範囲は7.3%~36%だそうです。濃度は体積での割合です。
No.6
- 回答日時:
#3さま、#5さまの補足です。
希釈すると毒性がなるなるというのは複雑な話で
私たちの身近なものでいうと、塩や砂糖も食べ過ぎると死にます。
塩の場合は100gくらいを一度に摂取すると死んでしまいます。
でも一般的に塩に毒があるとは言わないですよね。
それは普段摂取する量が致死量を大きく下回っているためです。
また、毒には二種類ありすぐに体から排出されるものと、体に蓄積するものがあります。
塩やメタノールをはじめ、多くの化学薬品は前者です。(致死量には大きな差がありますが)
後者にはヒ素や重金属があったと思います。
ちなみに、水道水に入っている塩素やトリハロメタンは猛毒です。
近年、水道水中のトリハロメタン濃度が体に障害がでる下限濃度を上回ったことで問題になりましたね。
No.5
- 回答日時:
引火性について。
常温ですら、表面からメタノールの蒸気と水の蒸気が出ています。いわゆる蒸発です。メタノールの方が沸点が低いですから濃度は薄くても多くの量のメタノールが出ています。水気も多いとはいえ、火気が近くにあれば引火するでしょう。毒性については他の回答者さんの通りです。No.4
- 回答日時:
毒性についてwikiを調べてみると
>メタノールの致死量に関しては様々な報告があり、個人差が大きいと考えられるが、ヒト、経口での最小致死量は0.3-1.0g/kg程度であると考えられている、
と書かれています。#3様の書いておられるものと同じ内容です。
でも「毒性がある」と言うとき、「死ぬかもしれない」ということだけを意味しているのではありませんね。
何らかの生理的な障害が生じる可能性がある時も「毒性がある」として認識しています(これは日常的な判断かもしれません)。
昔からメチルアルコールを飲むと失明するというのはよく言われていました。
私が小学生の時には、メチールは「目散ーる」だと言っていました。「死ななくても目に障害が残る」ということです。障害が残るような限界摂取量は致死量よりも少ないはずです。でもそれがいくらぐらいであるかについてはwikiの記事の中には書かれてはいません。網膜に障害が生じるということは書かれています。
#3には
>つまり、ある程度以下に薄めてしまうと現実的問題として死ぬことはない、もっと言えば毒性はない、ということになります。
と書かれていますが「?」です。
「死ぬことはない」=「毒性はない」ではないからです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF% …
たばこの害を言う時に
煙草をどれだけ食べれば死ぬか
ということだけを言うことはありません。
短い時間の間に起こる影響と長い時間の経過で起こる影響の両方が問題になるはずです。
血圧異常や脳梗塞、心筋梗塞、肺がんなどいろいろあります。受動喫煙が問題になるのもこういうことからです。
最近のニュースでよく取り上げられる放射能の影響についてもおなじです。白血病、その他の短期間に発症するものだけを考えて安全だとか危険だとか言っているように思います。
放射線による障害も、20年、30年の間を置いて現れる煙草の害と同じように考えないといけないものがあるはずですね。
No.3
- 回答日時:
メタノールの引火点は次のとおりです。
メタノール100% 12℃
メタノール50% 24℃
メタノール10% 54℃
ここで、%は質量パーセントです。
従いまして、”メタノール10%の水溶液は引火点がある。引火店は54℃”ということになります。
毒性につきましては、メタノール自体が強烈な毒性を持っています。水で薄めると、毒性は弱まりますが、要は正味どれだけの量を体内に取り込むかです。100%メタノールを10ml飲むのと、10%メタノールを100ml飲むとでは同じことです。つまり、”毒性はある”ということになります。
ところで、メタノールの経口摂取致死量は30~120ml程度だと言われています。
仮に30mlだとしましょう。
そのメタノールを1万倍の水で薄めたらどうでしょう。100%メタノール30mlと同量のメタノールを摂取するためには希釈メタノール300liの量を飲まなければなりません。現実的には飲めません。つまり、ある程度以下に薄めてしまうと現実的問題として死ぬことはない、もっと言えば毒性はない、ということになります。
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