これ何て呼びますか

第一次世界大戦の時に捕虜としたドイツ兵を人道的に扱った所として、徳島県にあった「板東俘虜収容所」があります。


ここの所長が大変情に厚かった方らしく、日本兵と同様に給料を支給したり、クリスマスパーティーを許可したり、外出は自由、アルコールもある程度入手可能にしたとの事。この時のドイツ兵が近隣の日本人にサッカーを教えたり、ビール、パンの製造法を伝授したり、絵画、西洋楽器等も教えたりして、大変交流が盛んだったと聞きました。


普通なら収容所生活など思い出したくもない忌まわしい過去のはずですが、戦後まで生き残ったドイツ兵が当時を懐かしんで小説に書いたり、日本学者、中国学者になった人もいたとか。一部は日本にとどまり、招聘されてパン会社の役員になった人までいたらしいです。そのメーカーは聞くと、今でや誰でも知っている大手のパン会社でした。


前置きが長かったですが、この時の資料、本を読んでいるとどれも彼らドイツ兵を「俘虜」と表現しています。これは「捕虜」とは何か意味合いが違ってわざとこういう表現にしているんでしょうか。または当時の古い言い方なんでしょうか。
ご存知の方、宜しくお教えください。

A 回答 (1件)

 こんにちは。

「俘虜」と「捕虜」は本質的に差違はありません。大岡昇平氏の作品に『俘虜記』と題された作品があり、『野火』『レイテ戦記』と共に戦記文学の三部作と呼ばれています。
 「俘虜」という言葉は戦前の日本で公式的に使用された表現ですが、「捕虜」はハーグ国際条約などにみられる表記です。
 両者を総称して「虜囚」などの呼称もありますが、これはアジア太平洋戦争当時の「戦陣訓」に代表される表記です。現在の文章(文芸作品など)で言葉としての「虜囚」の表現が使用される場合、物事に拘泥する様子や姿の例えとして使用されるケースが多いようです。
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この回答へのお礼

回答有難うございました。


非常によく分かりました。
もうこれを超えるお答えはおそらく来ないでしょう。


よって、このお答えでベストアンサーにさせて戴きます。

お礼日時:2011/11/01 13:06

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