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QNo.7130057の続きです.今回は,これまで頂いたアドバイスを私なりに解釈して,自然な訳にもチャレンジしました.誤訳していないか,お気づきの点があればアドバイスをお願いします.
(1)The amounts of proteins synthesized in microreactor array chip were compared with that in a test tube with RTS 500 using SDS-PAGE electrophoresis following Western blotting as shown in Fig. 3.
(1)マイクロリアクターアレーチップ中で合成された蛋白質の総計(総量)は図3に示したように,以下に示すSDA-PAGEを使用したPARTS500電気泳動による試験管試験と比較された.
自然な訳:マイクロリアクターアレーチップ中で合成した蛋白質の総量について,SDA-PAGE(以下に示す)を使用したPARTS500電気泳動による試験管試験と比較した.
(2)An RTS 500 reaction was performed without template DNA to obtain E. coli lysate background (Lane 1).
(2)RST500の反応の一つは,大腸菌溶解物の予備知識を得るために鋳型DNAなしに行われた.
自然な訳:大腸菌溶解物の予備知識を(基礎データ)を得るためにRST500で鋳型DNAなしに合成した.
(3)Three immunoreactive bands with respective molecular masses of 15, 17, and 38 kDa are observed at the same position using the RTS 500 (Lane 2) and using a microreactor array  chip (Lane 3).
(3)15,17および38kDaの3つの分子量の免疫反応バンドは,いずれもRTS500を使った場合(レーン2)とマイクロリアクターアレーを使った場合(レーン3)と同じ位置に観察された.
自然な訳:3つの免疫反応のバンド(分子量:15,17,38kDa)は,いずれもRTS500を使った場合(レーン2)とマイクロリアクターアレーを使った場合(レーン3)とで同じ位置に観察された.
(4)Because the bands of 20 and 45 kDa are observed even in the absence of the expression DNA, as shown in Lane 1, those bands seem to represent the other proteins contained in the E. coli lysate.
(4)レーン1に示したように20および45kDaのバンドは遺伝子不在の中でさえ観察されるので,これらのバンドは大腸菌中に含まれている他の蛋白質を意味するように思える.
自然な訳:レーン1は鋳型DNAなし(遺伝子不在)の結果である.20および45kDaのバンドは大腸菌由来の他の蛋白質と考えられる.
(5)In the A-FABP synthesis, the band of 20 kDa in Lane 3 is very weak compared to those of the other lanes.
(5)A-FABPの合成において,レーン3中の20 kDaのバンドは他のレーンのそれらに比べ非常に弱い.
(6)We surmised that such weakness is attributable to the chemophysical adsorption of the protein of 20 kDa onto the inner surfacess of flow channel and reaction chamber in the microreactor array chip, so that some protein has a large affinity against the PDMS material in our experiment.
(6)我々の実験において、蛋白質は,PDMS材料に対しておおきな親和力を有するので,このような(バンドの)弱さは流路およびマイクロリアクターチップの反応室内側の表面への20kDaの蛋白質の吸着化学物理吸着作用によるものであると推測した.
自然な訳:本実験において使用したPDMSは蛋白質と親和力がある.20kDaのバンド強度が弱くなっているのはマイクロリアクターチップ内部への吸着作用によるもとのと考えられる.
(7)The band, which appeared at expected molecular mass of 15 kDa, shows that AFABP was synthesized.
(7)このバンド,そしてそれ(期待される15kDaのモル質量として現れたものである)は,AFABPが合成されたことを示す.
自然な訳:15kDaのバンドはAFABPが合成されたことを示す.
(8)Similarly, the band at 17 kDa corresponding to cyclophilin and the one at 38 kDa corresponding to G3PDH show that they were also synthesized.
(8)同様に,17kDaのバンドはサイクロフィンと一致し,また38kDaのバンドは,G3PDHと一致しており合成されたこと示す.
自然な訳:17kDaおよび38kDaのバンドは,それぞれサイクロフィンおよびG3PDHと一致しておりこれらが合成されたこと示す.

A 回答 (3件)

 #1,2です。



(4)>「レーン1に示されているように、20及び45キロダルトンのバンドが、発現遺伝子無しでも観測できたことから、この二つのバンドについては、大腸菌溶解物バックグラウンド由来の他のタンパク質の影響であると思われる。」

 バックグラウンドを付け足したこと自体、前後の文脈からですか、それなら「バックグラウンド由来の」よりは、はっきり「バックグラウンドノイズの」としたほうが、主旨が明確であると思いました。由来をノイズに訂正して、お詫びいたします。
 背景ノイズとしても可です。要は、実験観測結果には実験環境自体からの影響が混ざるんですけど、それをノイズと呼ぶのが普通に行われます。

(6)>「本実験において、この合成の弱さの理由は、マイクロリアクターアレーチップ内の流路と反応室双方の内部表面に付着する、20キロダルトンのタンパク質の化学物理学的な吸着反応のためであり、そのため、ある種のタンパク質は、ポリジメチルシロキサン材質に抗して、大きな親和性がある。」

 しまった、典型的な逐語訳的な誤訳をしました。これではagainstを表現できていません。最後の、

「そのため、ある種のタンパク質は、ポリジメチルシロキサン材質に抗して、大きな親和性がある」は、

「そのことから、ある種のタンパク質は、ポリジメチルシロキサン材質への親和性を拒む、大きな抵抗力があることが分かる」

に訂正します。元訳では「反応が確認できたタンパク質が親和性があって吸着されてしまう」ことになります。大ポカです。大変申し訳ありません。
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この回答へのお礼

cozycube1 さん いつも丁寧に見て頂きありがとうございます.特に今回は3回,…お礼の言葉もありません. 例によって,後ほどゆっくり拝見させてもらいます.今後とも宜しくお願いします.

お礼日時:2011/11/20 20:55

>(5)In the A-FABP synthesis, the band of 20 kDa in Lane 3 is very weak compared to those of the other lanes.


>(5)A-FABPの合成において,レーン3中の20 kDaのバンドは他のレーンのそれらに比べ非常に弱い.

「A-FABP(マウスの脂肪酸結合タンパク質遺伝子の一つ)の合成について、レーン3の20キロダルトンのバンドは、他のバンドでの合成と比べて、非常に弱い。」

>(6)We surmised that such weakness is attributable to the chemophysical adsorption of the protein of 20 kDa onto the inner surfacess of flow channel and reaction chamber in the microreactor array chip, so that some protein has a large affinity against the PDMS material in our experiment.
>(6)我々の実験において、蛋白質は,PDMS材料に対しておおきな親和力を有するので,このような(バンドの)弱さは流路およびマイクロリアクターチップの反応室内側の表面への20kDaの蛋白質の吸着化学物理吸着作用によるものであると推測した.
>自然な訳:本実験において使用したPDMSは蛋白質と親和力がある.20kDaのバンド強度が弱くなっているのはマイクロリアクターチップ内部への吸着作用によるもとのと考えられる.

「本実験において、この合成の弱さの理由は、マイクロリアクターアレーチップ内の流路と反応室双方の内部表面に付着する、20キロダルトンのタンパク質の化学物理学的な吸着反応のためであり、そのため、ある種のタンパク質は、ポリジメチルシロキサン材質に抗して、大きな親和性がある。」

 どうもマイクロリアクターアレーチップがPDMSで出来ていて、タンパク質合成については、そこに何らかの問題があるようです。うーん、なんでしょうね。

>(7)The band, which appeared at expected molecular mass of 15 kDa, shows that AFABP was synthesized.
>(7)このバンド,そしてそれ(期待される15kDaのモル質量として現れたものである)は,AFABPが合成されたことを示す.
自然な訳:15kDaのバンドはAFABPが合成されたことを示す.

「15キロダルトンの分子量について、予期した通りに観測されたバンドは、A-FABPが合成されたことを示している。」

 なんだかんだで、うまくいっている結果もあるみたいですよ。

>(8)Similarly, the band at 17 kDa corresponding to cyclophilin and the one at 38 kDa corresponding to G3PDH show that they were also synthesized.
>(8)同様に,17kDaのバンドはサイクロフィンと一致し,また38kDaのバンドは,G3PDHと一致しており合成されたこと示す.
自然な訳:17kDaおよび38kDaのバンドは,それぞれサイクロフィンおよびG3PDHと一致しておりこれらが合成されたこと示す.

「同じように、シクロスポリン結合タンパク質(シクロフィリン、サイクロフィリン)に対応する17キロダルトンのバンド及びグリセルアルデヒド3リン酸脱水素酵素に対応する38キロダルトンのバンドについては、双方とも合成されたことが示されている。」

 単純ミスの、-フィンではなくて-フィリン、というくらいでしょうか。

 全体で、たとえばkDaはキロダルトンだと思いましたが、今回お示しの前後と違う、あるいは疑わしいようならkDaに、その他の前回と今回で略語を訳したものも同様に英文の表記に戻してくださいますよう、お願いいたします。
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この回答へのお礼

cozycube1 さん いつも丁寧に見て頂きありがとうございます.特に今回は3回,…お礼の言葉もありません. 例によって,後ほどゆっくり拝見させてもらいます.今後とも宜しくお願いします.

お礼日時:2011/11/20 20:56

>(1)The amounts of proteins synthesized in microreactor array chip were compared with that in a test tube with RTS 500 using SDS-PAGE electrophoresis following Western blotting as shown in Fig. 3.


>(1)マイクロリアクターアレーチップ中で合成された蛋白質の総計(総量)は図3に示したように,以下に示すSDA-PAGEを使用したPARTS500電気泳動による試験管試験と比較された.
>自然な訳:マイクロリアクターアレーチップ中で合成した蛋白質の総量について,SDA-PAGE(以下に示す)を使用したPARTS500電気泳動による試験管試験と比較した.

「マイクロリアクターアレーチップ中で合成したタンパク質と、RTS50の試験管内で同様に作ったタンパク質を、その総量をSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動によるウエスタンブロット法により、比較した(図3)。」

 PARTS500とちょっとした誤読をしたためか、幾つかの用語が訳されていないようですが、ちょっと省略しないほうが良さそうです。

>(2)An RTS 500 reaction was performed without template DNA to obtain E. coli lysate background (Lane 1).
>(2)RST500の反応の一つは,大腸菌溶解物の予備知識を得るために鋳型DNAなしに行われた.
>自然な訳:大腸菌溶解物の予備知識を(基礎データ)を得るためにRST500で鋳型DNAなしに合成した.

「RTS500の反応実験の一つは、大腸菌溶解物(ライセート)のバックグラウンド(基礎環境)を得るため(レーン1)、鋳型DNAなしで行っている。」

 ここでバックグラウンドというのは、鋳型DNAを使ったタンパク質合成実験のために準備する実験環境だと思われます。背景という語に別の語を複合させて訳することも、よくあります。
 マイクロアレーチップについては分かりませんが、(1)で言っているRTS500でのタンパク質合成には、RTS500を使った準備段階があるのではないかと思います。

>(3)Three immunoreactive bands with respective molecular masses of 15, 17, and 38 kDa are observed at the same position using the RTS 500 (Lane 2) and using a microreactor array  chip (Lane 3).
>(3)15,17および38kDaの3つの分子量の免疫反応バンドは,いずれもRTS500を使った場合(レーン2)とマイクロリアクターアレーを使った場合(レーン3)と同じ位置に観察された.
>自然な訳:3つの免疫反応のバンド(分子量:15,17,38kDa)は,いずれもRTS500を使った場合(レーン2)とマイクロリアクターアレーを使った場合(レーン3)とで同じ位置に観察された.

「分子量(kDa:キロダルトン)として、15、17、38の三つの免疫反応性のバンドが、RTS500(レーン2)とマイクロリアクターアレーチップ(レーン3)のどちらでも、同じ位置で観測できている。」

>(4)Because the bands of 20 and 45 kDa are observed even in the absence of the expression DNA, as shown in Lane 1, those bands seem to represent the other proteins contained in the E. coli lysate.
>(4)レーン1に示したように20および45kDaのバンドは遺伝子不在の中でさえ観察されるので,これらのバンドは大腸菌中に含まれている他の蛋白質を意味するように思える.
自然な訳:レーン1は鋳型DNAなし(遺伝子不在)の結果である.20および45kDaのバンドは大腸菌由来の他の蛋白質と考えられる.

「レーン1に示されているように、20及び45キロダルトンのバンドが、発現遺伝子無しでも観測できたことから、この二つのバンドについては、大腸菌溶解物バックグラウンド由来の他のタンパク質の影響であると思われる。」

 う、半分まで来たんですが、ちょっと野暮用です。また来ます。
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この回答へのお礼

cozycube1 さん いつも丁寧に見て頂きありがとうございます.特に今回は3回,…お礼の言葉もありません. 例によって,後ほどゆっくり拝見させてもらいます.今後とも宜しくお願いします.

お礼日時:2011/11/20 20:56

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