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大学の経営学の授業でフォード社を取り上げています。いくつか意見をもらいたいことがあるのでヒントをください!

(1)フォード社の自己完結的なシステムが、やがてフォード社にとって重荷になってくる理由

(2)1970年代から80年代にかけて、日本の自動車企業はアメリカの自動車企業に追いつき追い越していった。日本の環境と戦略はどのようなものだったのか

(3)アメリカの自動車企業の組織は事業部制組織が普通だったが、日本の自動車企業は機能別組織をとるのが一般的だ。なぜそのような違いが起こるのか?

自分なりに考えたのは
(1)は外部からの情報があまり入らなくなるため、そのときの環境やニーズに応えることができない。
(2)はオイルショックの影響で小型で燃費の良い車が求められたため、日本はその技術に長けていた。
(3)はごめんなさい、考え付きません・・・。

皆さんの意見を参考にしたいのでご意見お願いします!

A 回答 (1件)

[参考にしたい]方に[混乱を与える]ことになりそうです。


 
経営組織を、自己完結的が拙い、アメリカ式が拙い、機能別が拙い、というような固定的に断じることは無理だと思います。
 
諸般の事情でメリットが大きくなったり、ディメリットが大きくなったり、偶然が影響します。
 
今何となくはやりの組立ラインのセル生産は自己完結的方式です。
事業部制組織も機能別組織と比較すると、顧客市場対応という視点では自己完結方式です。
ハイブリッド、モーター、電池、高機能樹脂、ハイテンション鋼、カーボン、ABS、衝突防止、コンピュータなどで、今まで手がけていないものを手がけるというのは、組織が機能別に分かれている場合難しいこともあります。エコカー、小排気量車、ママチャリ的自動車、SUV、ミニバン、高級セダン、スポーツカーなどで、今まで手がけていないものを手がけるというのは、組織が自動車グレード別事業部制で作られていると難しいこともあります。
 
アメリカの自動車産業も歴史的には、フォードの機能別組織からGMの事業部制になっています。 それを組織編成方法の側面から見ても理解は進まないと思います。 市場の変化とターゲットの設定に注目が必要かもしれません。 成長戦略やマーケティングは、市場の状況なしにはありません。
http://www.ritsbagakkai.jp/pdf/444_03.pdf
 
アメリカの広大な国土で求められた自動車と、日本の狭隘な国土の都市部で企業が所有する自動車とオーナーのステイタスシンボルとして求められた自動車では、求められる自動車の特性も異なります。 日用にラフに使うものと、大事にぴかぴかにするものとでは、開発でも設計ポイントが違い、品質でも求めることが違います。 市場が求める価値を重視して企業は作りますから、市場の要求が変化した場合に、より対応が楽な企業、市場の欲求にマッチしている企業とそうではない企業が生じます。 経済成長やオイルショック、ガソリン価格もそのような言葉だけで考えるのではなく、自動車の普及率や自動車の新購入者層の変化が自動車市場にどのような変化をもたらしたのかを考慮することが大事です。 経営組織論で考えては、すっぽり見落としやすいことです。 目標達成のために明確な役割・責任・権限の分担が組織的にどうなっているかが意味ないとは言えませんが、細部に目を奪われると見当違いの分析になってしまうと思います。
http://www.tscc.tohoku-gakuin.ac.jp/~mokudai/H20 …
 
部品やユニットの共通化、工程や技術内容などで特化させることで技術や品質のアップと時間の短縮の実現、量産によるコストダウン(機能別組織)、市場の拡大と顧客獲得を重視した所得階層別のグレード分け、短周期のモデルチェンジ、ニーズ掘り起こしと買替促進のマーケティング(事業部制組織)という特徴がどのように活きるかは、その時代の市場の状況に大きく左右されます。 経営組織論で決まることではありません。
 
自動車メーカーによるデーラーの組織化、部品メーカの統合などが問題であるような論もおかしなものです。そうした統合が競争を有利にし、効率化に良かったので、そうした経営が進んでいます。
部品の共通化・モジュール化は、T型フォードの時代から進められていることです。そうしたことの重要性が前面に出てくる時代と、多様性や変化・差別化が前面に出てくる時代があります。 市場はなぜ変化するのかを、社会や経済状況、購入者層と関連づけて分析する必要があると思います。
http://www.initiaconsulting.co.jp/archives/manag …
 
生産に必要な技術と従業員の関係も重要です。 世の全般的技術水準は自動車生産でも現れます。従業員に相当の練度や技量を要求するラインは効率的に高品質の生産ができません。 工程分割しベルトコンベア式で生産することで経済性と品質の両立をできる時代と、セル生産で経済性と品質の両立をできる時代とを理解するのは、経営体制論や組織論や人間工学、心理学だけでは難しいでしょう。 部品や設計、機械化や制御技術が進歩したことが、こうした変化をもたらしました。 短期間の教育訓練で、経験や知識がなく練度もなくても一見多能工であるようなことが技術進歩や製品生産工程の変化で可能になると、以前の時代の生産方式はかえって不都合になったのです。 使われる工学技術についての理解は必要です。
http://www.toyo.ac.jp/rcm/paper/n2-nakamura.pdf
 
市場環境の変化に素早く対応できるか、対応が容易かなどは、それまでの経過にも影響されることは間違いありません。 成功経験が変化への対応を遅くする場合があるのは確かですが、成功体験があるからこそベクトルを一致させやすく変動にぶれない安定した戦略を続け成功を継続できる場合も多いのです。 柔軟性を重視しすぎれば、良い結果は得られないのが普通です。 GMでも、GEでも、TOYOTA、SONY、松下、UNIQLO、APPLEでも見られるように、強烈頑固に方針を貫くようでないと、事業の社会的成功は得られません。
 
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~wakaba/lecture/MS …
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/E08/kamat …
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstrea …

http://www.nsspirit-cashf.com/hu-org/org-str.html
どんな組織にも必ずデメリットはあり、必ず良いところもあります。 組織を選ぶもとになるのは企業戦略です。「組織は戦略に従う」 戦略を実行する上での都合を基準として組織を選ぶ必要があります。 戦略は、その時代と少し先の時代の市場(購入者の厚さ、セグメント、嗜好選択のポイント)、市場を操作できる範囲や可能性、流通や情報の問題、使える技術の進歩を総合して考える必要があります。 いつの時代にも通用する完璧な組織は存在しません。
 
ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車、電気車でどうなるか、大型車、普通車、小型車、軽自動車はどうなるのか、鋼材やプラスティックがどうなるか、社会での交通運送手段がどうなるかなどを考えなくては、どんな車を生産するのか、どのくらい生産するのかさえも決まらなくなります。自動車産業がどうなるのかを考えつつ、資金力、技術力、販売サービス体制を世界レベルで考え、競争企業の消長や統廃合などの企業戦略も考えなければ、経営組織も考えられません。
 
機能別組織とか事業部制組織といったところで、その機能別、事業部別をどうするのかさえも、決まりません。
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