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「罪と罰」を文庫本で読んでいるのですが、光文社古典新訳文庫の2(巻)287ページ右から3行目に
・・・彼はラスコーリニコフに向かってドイツ語は《穴だらけ》と言ったが・・・
とありますが、新潮文庫の下巻62ページ右から3行目には
・・・彼はラスコーリニコフにドイツ語は《さっぱりだ》と言ったが・・・
となっています。
ロシア語は分かりませんので、Reclam文庫の482ページを見ましたら、
・・・er sei im Deutschen schwach.・・・とあり、これだと「ドイツ語は苦手だ」ぐらいの意味です。
《穴だらけ》はちょっと意味不明ですし、《さっぱりだ》だとドイツ語にした場合sehr schwachとsehrが付くと思います。
ロシア語の原文ではどうなっているのか教えて戴ければ幸いです。

A 回答 (2件)

"швах"はすでにNo.1でご回答のあったようにもともとがドイツ語で、19世紀にはロシア語でも外来語として文学作品ではたびたび使われている言葉のようです。



私はドイツ語を解しませんので、ドイツ語のschwachと比べてшвахがどの程度のひどさをあらわすのか皆目見当がつきませんが、いろいろな辞典を見ていますと、少なくとも単に「苦手」というよりも多少程度が増しているニュアンスがあるようです。
ですので、私には「さっぱりだ」という訳が適切なのではないかという気がしています。

カラマーゾフの新訳からいろいろと話題になっている新訳シリーズですが、むろん訳者によって質の差は大きく変わっているでしょうし、個人的には、読みやすいということすなわちすべてが100%評価されるべきもの、とはあまり思えないように感じています。
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この回答へのお礼

懇切丁寧なご回答有難うございました。
また、お説後段の「読み易さ云々」のところはまったく同感です。

お礼日時:2012/08/05 10:17

ロシア語原文



что в немецком «швах»
http://ilibrary.ru/text/69/p.23/index.html

英訳の一つでは

that he was "schwach" in German
http://www.online-literature.com/dostoevsky/crim …

ドイツ語の schwach が引用符付きでそのまま使われています。
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この回答へのお礼

有難うございました。そうするとやはり「ドイツ語は苦手だ」ぐらいが妥当なのでしょう。

お礼日時:2012/08/04 16:27

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