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インフルエンザというと、冬の気温が低くて湿度も低いという条件下で感染力が強まるというのが国内では定説だと思います。皆、小学校の学級閉鎖とか、そんな幼少の頃から上記のように教わってきているはずです。ところが、今回の南はパキスタンやタイ、インドネシアのバリ島など、季節感の無い地域で、インフルエンザが鳥の間で大流行し、人にまで移ってしまう事実は、上記のこれまでの既成概念を覆すように思えてならないのですが、とう説明できるのでしょうか?

A 回答 (3件)

確かに仰るとおり基本的にインフルエンザが広がる可能性が最も強いのは空気の乾燥した場所で温度が低い場合に高い感染力を持ちます。

これは、ウィルスの浮遊時間が長くなること、休眠状態での生存率などが向上すること、人間などの肺呼吸の変温動物の呼吸器の浄化能力が低下することなどの要因によります。


では、今回の本題、季節格差の少ない地域でインフルエンザが流行するのは何故かというと、まず環境が一つあります。新種のウィルスの発生メカニズムは他の動物を媒介する間に変異しその結果人間に感染します。インフルエンザの場合は、家畜である豚、アヒル、鶏、カモなどの生き物を一緒に飼っていた場合などにそれらの中でウィルスを相互に感染、もしくは保菌している間に既に侵入していた他のインフルエンザウィルスなどと交雑が起こり雑種を作ってしまいその結果人間に感染する新型が登場することになります。ここが、海外で鳥の間で広まった原因。大量に飼育し尚かつ他の動物も飼っている家や鶏農家がまだ多い地域ですからね。

環境としてそのような環境が絶対的に多いとウィルスがいくら長生きしなくとも、鶏はもちろん感染する人間は出てきます。

次に、いくら赤道よりの地域でも赤道直下の地域でなければ気候差があります。一般に日本のように四季を持つ国は少ないですが、雨期と乾期を持つ国は多くあります。乾燥する時期にはインフルエンザの流行があるということになります。

次に赤道直下や熱帯・亜熱帯の地域などで感染例がある場合は変異に伴い感染力が極端に高い場合は今までより感染の確率が高くなります。今回のH5N1型はこれまでの香港型、ソ連型と呼ばれるウィルスとは桁違いの毒性を持つウィルスであることが確認されています。そのため、これまでのウィルスなら数個体程度体内に侵入しても、何の症状もなく撃退できていたのに、このウィルスではそれだけでも致命的な数に増殖する可能性もあるということになります。結果的に感染者がある程度まとまって出てくることもあるのです。

最後に、大事なのは感染力が強まるのは気温が低い。湿度が低い時期であるということ。強まるだけであり、その時期には全く感染例がなくなったり、インフルエンザが死滅するわけではない。ただ、広がりにくくなるのです。暖かく、湿度の高い地域でも強い感染力があり、しかもそれがインフルエンザでこれまでと同じ特性をも持つなら日本にしかも人間に来たときには、それ相応の犠牲者が出る可能性も・・・

まあ、今の段階では人から人への感染は弱いとされていますので、大丈夫でしょうけど。鳥の場合は、保菌者と媒介者がどこにあるか分からないため、世界で広がり、もちろん日本も例外なく広がる可能性はある。広がりが大きいと、人から人への高い感染力を持ったものが出るまでのタイムリミットは圧倒的に短くなります。

これは、子孫を残すための環境適応の方法で、そもそも、生命自体既成概念などで縛るものではないということですね。何せ、人の発想ですら地球は平坦から丸くなり、宇宙の中心から、太陽系の中心、太陽系の一つの惑星になった。既成概念というのはあくまで今の自分の中での常識、人間が知っている範囲より、知らない範囲の方が多いのですから、より複雑な生き物の進化や交雑は計り知れない範囲に及ぶと考えるべきです。(まあ、専門の人がそういって逃げるのはダメですが)
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この回答へのお礼

まだよくわかりませんが、要するに、
・HPAIは感染力が強い?増殖力が強い?
・空気中でのウイルス活性は浮遊時間に反比例するので、宿主の個体群密度に比例して感染のチャンスは増大する。
・空気中でのウイルス活性は温度と湿度に反比例する。
発症数=(HPAIかMPAIか)*(宿主の密度)/温度/湿度*係数
みたいな感じですかね。
そもそも強毒性と弱毒性って何が違うんでしょう?上に書いたように、感染力なのか増殖力なのか、それともなにかやばいタンパク質をコードした遺伝子を持つのか。ウイルスの持つ遺伝子なんて、宿主細胞の認識と、細胞膜の透過、核膜の透過、RNA転写酵素、核タンパクくらいしかないだろうから、毒性物質を産生するのではなくて、やっぱ増殖力の違いなんでしょうねぇ。そしてウイルスの宿主細胞がなにであるか、ということでしょうか?

お礼日時:2004/02/01 08:42

ウイルスの基本的な考えを書いておきます。


1.ウイルスの多くは生きた動植物の細胞の中で繁殖したり、その中で生存しています。
2.動植物に寄生していると考えたら、よいと思います。
強力で毒素を出すとか、細胞を破壊してしまうタイプで、寄生主が死滅すると
ウイルスの移動手段がなくなり、行き場がなくなる。
3.空気中などに出てしまうと、具体的な時間は知りませんが、長くは生きていけない。
4.温度がある程度高い(体温など)方が早い増殖できる。
5.増殖には細胞ですから、湿度も必要。

↑をふまえて、ふつうのインフルエンザでも冬にはやるのは一見条件が
合わないようですが、もう一つの条件は低温で乾燥状態になると、
休眠(殻を作って?)して、増殖できる寄生主と出会うのを待っています。

空気中に放出された時に、高温で湿度があると動きがあるだけに、逆に長時間
生きていく事ができない。

そのような訳で冬にインフルエンザが流行りますが、ニワトリの場合、すぐ傍に
移ることが出来るので、温度はほとんど関係なくなります。
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 おはようございます。



 鳥インフルエンザは,もともとシベリアやアラスカにいて飲み水を通じて渡り鳥のカモに感染し,カモが南方へ飛来するときに一緒に飛来し,その糞を介してほかの動物に広がっていきます。
 ですから,カモが飛来するところであれば感染の可能性があるということですね。
 また,人のインフルエンザも鶏から豚にうつり,豚の中で遺伝子が交配し新しいインフルエンザが生まれ,人に感染するのですから,理屈は同じです。
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