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1945年3月末、米軍は沖縄に上陸しました。以後3ヶ月に渡る沖縄戦の始まりです。連合軍は8万人を超える死傷者を出して沖縄を占領するわけですが、連合軍のこの次期の沖縄の重要度は一体どの様なものだったのでしょうか?既にマリアナ諸島は米軍の手中にあり、日本の主要都市は略B-29の爆撃圏内に入りました。さらに3月には硫黄島を落としてサイパンの防衛を強化しました。圧倒的物量で制海権、制空権を絶対確保している米軍にとって沖縄は多大な犠牲を払って取る価値があったのでしょうか?私が考えるに沖縄を取ることによる効用は北海道、樺太がB-29の爆撃圏に入ること位ですかね・・・・

A 回答 (9件)

1945年3月ごろ米国が戦略上、沖縄をどのように見ていたかという問題ですね。


それなら、米国の研究者の論文を紹介しましょう。

平成21年9月、防衛省防衛研究所が「平成21年度戦争史研究国際フォーラム」を開催し、報告書を公表しています。また、この報告書は、中央公論新社『検証 太平洋戦争とその戦略3 日本と連合国の戦略比較』(2013年8月発行)で刊行されています。

防衛省防衛研究所 平成21年度戦争史研究国際フォーラム報告書
http://www.nids.go.jp/event/forum/j2009.html

太平洋戦争後期における連合国の戦略 
発表者 ジョン・フェリス(現職 カナダ・カルガリー大学軍事戦略研究センター長)
http://www.nids.go.jp/event/forum/pdf/2009/10.pdf

私は、読むのが精いっぱいでしたが、注目すべき発言をご参考までに抜き書きします。

まず、当時の戦況を分析して当時の戦略がどのようなプロセスで決められたのか、決めるには種々の問題があるが、“総論”として
「こうした問題の中でも最大のものは、合衆国陸軍と海軍の競争意識だった。両軍は太平洋戦域での作戦と戦略を、戦後のワシントンにおける立場、特にお互いに対する立場にどう影響を及ぼすかという視点で見るようになっていたのだ。」
と述べています。

こうした攻撃の中には戦略的な意味では不要なものもあったのである。重要な補給基地または航空基地を得るために選択されたのではなく、基本的には政治的理由で選択された島があったのだ。ルソン島侵攻はマッカーサーの権威を高めるためだったし、硫黄島の攻撃は軍種間の確執の結果だった。(7/19)

アメリカ陸軍と海軍は、開戦以来、対日戦の進め方に関して、激しい論争をしていた。勝利が視野に入ってきて、作戦の結果が戦後のワシントンにおける権力に結びつくようになると、議論はますますとげとげしさを増した。太平洋での作戦では、ヨーロッパの戦いよりもはるかに、軍種間の政治的な駆け引きの側面が強かった。いや、おそらくそれが中心的問題であった。陸海軍ともにそうであったが、特に海軍は、戦間期の耐乏生活の記憶、日本を打ち破った後で再びそうなるのではないかという恐怖、さらに奇襲攻撃はもう二度と受けないという決意に突き動かされていた。日本を打ち破ったのは陸軍よりも海軍なのだということを証明しようという野望が海軍作戦部長キング大将の戦略の原動力になっていたのだが、これは陸軍航空軍が戦略爆撃が真の勝因であることを証明しようと狙っていたのとまったく同様であった。(10/19)

オリンピック作戦が本当に実行されることになったかどうかは今となっては定かではない。この作戦は常に中止されやすい状態にあった。海軍の上級幹部は徐々にこの作戦への反対を強めており、封鎖戦略に先祖返りしていた。…一部略…それでもやはり、アメリカの意志決定者は、日本本土侵攻が数か月のうちに発生するだろうし、交渉も封鎖もその前に戦争を終わらせることはできないという前提で作業していた。こうした状況下で、自然に彼らはより早く少ない代償で戦争を終結させる別の手段を探していた。
そのはっきりとした候補はソビエトの対日干渉と原子爆弾であった。(17/19)

以上、抜き書きしましたが、沖縄が戦略上重要であったという発言はありませんね。
沖縄が攻撃の対象となったのは、フイリピンと日本本土の中間点であることが最大の理由でしょう。
そして、バイパスせずに正面攻撃を好むマッカーサーの沖縄侵攻作戦に、対戦相手のない海軍が沖縄の港湾施設を手に入れることができるので、協力したという構図ではないでしょうか。
海軍の現状は、
「日本陸軍が中国陸軍を打ち破ったこと、日本海軍が消滅してしまったことがあいまって、アメリカ海軍の立場が弱くなり、マッカーサーの立場が強化された。1944 年後期まで、アメリカの日本に対する成功の鍵は海軍であったが、海軍がその仕事をあまりにも上手くこなしてしまい、加えて陸上の問題に関する解決策、つまり傲慢な日本を打ち破る方法を持たなかったがために、その立場は弱くなっていた。」(12/19)

ところが、本土への侵攻を絶対阻止の日本軍の反抗がすさまじく、といって米軍は、仕掛けた戦闘を途中で放棄できないので、大量の死傷者を出してしまったのではないのでしょうか。

以上、私自身の勉強のために纏めただけです。
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作戦発動決定時期である45年1月段階から考える必要があります



   西ヨーロッパ
ドイツ軍の攻勢は跳ね返したものの、独仏国境で膠着状態
   南ヨーロッパ
イタリア半島付け根で膠着状態
   フィリピン
一進一退の膠着状態
   東南アジア
ほぼ日本の手中
   太平洋
サイパン・グアム・テニアン・パラオを死闘の末確保
   中国
国民党軍完全崩壊

 次なる手としてはサイパンに進駐したニミッツ軍が沖縄辺りに進撃するしかありません(連合軍側で唯一空いてる駒です)。

 連合軍にとって沖縄戦は重要な意味があります。第5次国債が全く売れない状態(硫黄島の星条旗で売り抜けに成功しますけどねw)にあり、戦争継続に黄色信号が点滅していました。続く第6次国債発行を成功させるには、何らかの大きな勝利が必要なのです。それが沖縄でした。沖縄攻略の目的は
1・日本本土侵攻作戦の補給拠点(オリンピック・コルネット作戦の補給基地)
2・第6次国債発行を成功させる
この2点です。

 結果は、拠点確保には成功しましたが、第6次国債発行は失敗に終わります。沖縄戦で多大な犠牲(最悪なのが司令官が戦死したこと)を払ったため、国民に厭戦気分が拡がったのです。第6次国債発行失敗により米軍は弾薬生産に制限を受ける事になります。45年9月以降に使う爆弾の生産契約が結べなくなったのです。実際、焼夷弾は7月末で枯渇状態に陥ります。
 米軍及び国務省が出した結論は、早急なる対日停戦でした。これは沖縄戦での甚大なる被害によってもたらされたのです。対日本土空襲も400機(総生産数の10%)失っておりました。
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ほぼ他の方が回答する通りですが、多少補足すれば、アメリカとしてはもう「戦後」を考えていたと思いますよ。

戦後の中国やソ連への布石、牽制と太平洋及び極東アジアの安定のためには台湾ないし沖縄の確保は重要であったといえると思います。
それで、台湾は大きいし日本軍の兵力も大きいので沖縄を選んだといえるでしょうね。実際、米軍は台湾上陸作戦を陽動作戦として行い、それをみて日本軍も沖縄の兵力の一部を台湾に移動しました。この兵力抽出で、32軍は島北部での防衛作戦は放棄し、南部での抵抗作戦重視にシフトします。もし米軍が陽動作戦をしなければ日本軍は北部でも激しい抵抗をした可能性があり、もしそうなれば米軍はさらなる損害を出していたでしょうね。

ただ、そうだったとしても大勢に影響はない訳ですから、我々平和な時代に生きるマニアは「もっと抵抗していればさらなる損害を」なんて思いますが、あたら日米の若者の命を無駄に失うことのほうがはるかに無意味ではあるかと思います。
ついでにいえば、我々はあの戦争が8月15日で終わったことを知っていますが、天皇の聖断がなければ本土決戦になった可能性も充分ありえたわけですから、米軍としてはそれを前提にした作戦を立案するのは当然のことかと思います。
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今米軍が沖縄を「キー・ストーン・ザ・パシフィック(太平洋の要石)」と呼んでいるように


当時から沖縄はアメリカにとって重要な戦略拠点でした

当時アメリカはすでに近い将来日本が降伏することは分かっていた
戦後アジアへの影響力行使のために沖縄を押さえておく必要性を認識していました

沖縄へ上陸したのが4月
日本の降伏が8月

4ヶ月もあれば東京を占領できそうなものを
あえてしなかったのは「沖縄」を最初から狙っていたからです
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何か書いてる事がアベコベで笑えるんですがサイパン.マリアナ等を獲って戦略爆撃機B-29の基地にしたから本土爆撃が可能に成ったのと中間点の硫黄島を死闘演じて落としたのもBちゃんの行き帰りに故障.被弾等で帰還出来ない時の為にが主な目的です、後は米空母艦載機の為です、飛び立った後に空母沈められてたら着艦する所有りませんからそれを確保してから本格本土爆撃ですよ、これを先に書かないと意味不明に成ってしまいます、爆撃機が先では。



米の沖縄侵攻作戦は島伝いに一つヅツ落として来た延長じゃないのかな、で原爆落として居なければ千葉海岸に別働隊が上陸作戦計画してた様ですねで沖縄上陸部隊と挟み撃ち作戦をすると千葉上陸部隊が都落としても降伏.敗戦の保証は未だないですから軍都は広島.佐世保等ですからはさみ内が理に適ってると思います、で原爆投下で日の目見ませんでしたが。

で沖縄の重要性ってまんま今の状態ですよ、米の世界戦略には最重要の島です、半島からシナ大陸に睨み利かせるはロシアウラジオ艦隊から空軍のシベリア部隊を見張るポイントに沖縄が有るし沖縄亜熱帯気候は似た様な気候の国に殴り込み掛ける海兵隊訓練にもドンピシャですし我が国は思い遣り予算等付けて至り付くセリですし米軍が沖縄から出て行く何て今の所有り得ないです。

ベトナム戦争では海兵隊新兵は沖縄で訓練して前線へですしB-52戦略爆撃機は嘉手納―ベトナムを往復してたし、傷病兵は座間野戦病院から故障した戦車.装甲車等は相模原補給所て修理して港へです、亡くなったフランク永井はこの戦車類輸送のトレーラー運転手プロに成るまで港と補給所往復してた見たいですね。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%B4%E8%92%8B% …

これの 1~4のうち1、2の再開ないし代替
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …
『アメリカは当初、琉球人は日本帝国主義に支配された異民族であると認識し、日本本土の一部でなく、日本が武力で制圧した島だと考えた。また沖縄人は自ら政治、経済を行えないという先入観から、沖縄人の自治能力を過小に評価していた為、沖縄における民主化に対して消極的であった。』

 フィリピン(1898~)やハワイ王国(1895~)同様に沖縄を領有し太平洋をアメリカの中庭にできると期待されていました。
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no.1です。



参照するURLを記載するのを忘れてしまいました。
下記のURLを参照ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84% …
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sindengen9さん、こんばんわ。




北海道、樺太がB-29の爆撃圏に入ること位ですかね・・・・

確かにそうですが、それだけではなく、日本本土に対する前線基地として、艦艇を停泊しておくことや兵員や武器弾薬、食料、燃料の集積基地として必要だと思います。爆撃機は航続距離が十分ですが、護衛の戦闘機の発信基地としても重要ではないでしょうか?艦隊もマリアナや硫黄島よりも近いためよりよいと思います。
それに将来ですが、最終的に日本本土に上陸作戦をするためには必要な前線基地だと思います。
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