人に聞けない痔の悩み、これでスッキリ >>

なぜ脳は良い音楽を聞くと心地よくなるのですか?

脳はどんな理由があって雑音と音楽を、あるいは良い音楽と悪い音楽を識別するようにわざわざ出来ているのですか?

そもそも、脳がより心地よく感じる音楽というのは、どういうものなのですか?つまり、どういう規則性を持った音楽ほど脳は心地よく感じるように出来ているのですか?

このQ&Aに関連する最新のQ&A

A 回答 (7件)

こんにちは。



つい最近、知人からの依頼で、この件について調べたばかりです。
まず、「モーツァルト効果」ということからお話しします。これは、モーツァルトの音楽には協和音が多いとか、高周波の音をたくさん含むとかの理由で、α波というリラックスしたときの脳波が出やすくなり、これが1/fゆらぎになるという見解です。これは、フランスの耳鼻科医、アルフレッド・トマティスによる研究でしたが、科学的な証明が十分でない段階で、商業的に利用されていったという経過があるようです。まず、下のリンク先を御参照下さい。

アルファー波(脳波) と 免疫力
http://hokkdika.seesaa.net/article/212312450.html

この、トマティスによる「モーツァルト効果」には、反論がたくさんあり、現在も論争がやんでいないようです。

モーツァルト効果
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC% …

しかし、この「モーツァルト効果」が、半ば迷信のように広まり、利益も上がったことから、いまだにその効果を信じる人も多いのが現状です。もちろん、まだ100%否定するだけの研究もないのだとは思いますが、現在の一般的な研究の結果としては、特定の音楽を脳が心地よく感じるということはなく、聞く人が好きな音楽ならリラックスできると言われるようになっています。これまで、モーツァルトに限らず、クラシック音楽全般がリラックス効果を持つと言われてきましたが、クラシック音楽が好きでない人には効果が認められないことがわかっています。人間の脳は、音楽を聴くと、「情報」「感情」の二つを解析します。好みの曲を聴くと、脳内ネットワークに変化が起こり、内省に関連する脳回路で接続が増加し、聴覚領域と、記憶や社会的情動の固定をつかさどる領域との接続が変化するそうです。

【神経科学】好きな曲を聞くと脳にどのような影響が出るのか
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlig …

「脳を最高に活かせる人の朝時間」より
http://books.google.co.jp/books?id=9rlhTyScdAgC& …

また、自然音が一番心地よく感じられるという意見も、十分納得のいくものではありません。例えば、ヒーリングのCDなどで、よく小川のせせらぎを録音したものがありますが、普段、夜、静かな環境で寝ている人が、田舎の旅館に泊まり、そのそばに小川が流れていると、その音がうるさくて眠れないということはよくおこります。つまり脳は、雑音と音楽、もしくはよい音楽と悪い音楽を識別するようにできているわけではなく、聞きなれている音、好きな音楽を心地よく感じるということです。自然音か音楽か、協和音か不協和音かは、あまり関係がないと言えるでしょう。

以上、御参考まで。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は納得できる部分もあり、大変参考になりました。

お礼日時:2014/11/11 18:16

美も同じであるが、人間の脳の配線(ニューロネット)は、


生後の刺激によって伸長し、また接点(シナプス結合)を
形成するのである。
そこにおいて、五感の相関した経験の蓄積(遺伝的な経験
も含む)において、新たな光や音などの情報性の強い先行
感覚において、味覚や触覚のように、より生理的な感覚も
励起させる事において、光や音の波長の変化という1次元
的なものに、多次元な情報を付加する事で、“多彩”さを
生じているのだ。

たとえば赤という色に感じる「熱い、危険、美味しい」と
いった印象は、炎や血、肉、果実などの経験が潜在化して
いる事が推察される。
脳には、そうした「多くの経験を総和する」機能があり、
その中でも「快適な経験をした時の視覚・聴覚パターン」
というきわめて大きな『総和』が、美やメロディといった
“魅かれるパターン”を生むのだ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。説得力のあるご意見で大変参考になりました。

お礼日時:2014/11/13 22:45

 こんにちは。


 そもそもは、進化の流れの中で「生命を危険にさらすことにつながる音を不快」、「そうした危険と離れているときに接することになる音を快」、と感じる遺伝子を持った方が、生存から遺伝子の継承に有利になって遺伝子を残してきていると考えることができると思います。
 そして不快の枝分かれの情報処理過程に含まれるようになってきた音を騒音や雑音と感じるようになり、快の枝分かれの情報処理過程に含まれるようになってきた音を音楽を含めた好ましい音と判断するようになってきているのではないかと思います。
 
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。

お礼日時:2014/11/11 18:17

>なぜ脳は良い音楽を聞くと心地よくなるのですか?



 音楽を聴いているのは聴覚能力を有している部位ですが、この隣り合っている領域がリラックスを司る領域だったはず。

 お互いの部位は連動しているため、心地の良い音楽を聴いた場合、連動してリラックスを司る部位も相互に反応するため結果として心地よく感じる・・・だったかな。


>どういう規則性を持った音楽ほど脳は心地よく感じるように出来ているのですか?
 経験的に知られているだけで科学的では無いですが、動物の持つ生物保存本能から来ていると思います。
 たとえば女性の悲鳴を聞いた場合に危機感を感じるなど。


 昔は 「1/f揺らぎ」の音楽が流行った時期もありました。


 でもしかし、ロックミュージックを聴いた場合、喜ぶ人と嫌悪感を示す人がいるだろうから、内容次第でしょうか。


>音程および協和音と不協和音
http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/e …

参考URL:http://www-antenna.ee.titech.ac.jp/~hira/hobby/e …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。解説は大変参考になりました。

お礼日時:2014/11/10 14:14

これには既にNHKの研究が有り、「自然音」が心地良い、


だからシェーンベルクには悪いけど12音音階は「苦痛だ」
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。ご意見は参考になりました。

お礼日時:2014/11/09 21:35

ある程度、遺伝子に組み込まれた好ましい音の連鎖というものが


あるんだろうなと思います。

不協和音、というものがありますよね。
もしたしたら、遠く何万年も、或いはそれより遥か昔の古代に
自分達を捕食する天敵に怯えて暮らしていた頃、その咆える声や
唸り声に対して恐怖を抱いた記憶がDNAに組み込まれたのかも
知れません。

人間の意識を構成する全ての感覚や知覚は、何に寄らず
動物として生き延びるために発生し、磨かれてきた
生物的な機能を土台にしていますから。

音もまた、水が流れる音、雨の音、獣の走る音、風の音など
様々な、自分達が置かれた状況を判断するためのものだったと
思います。

同時に、群れで暮らすようになった猿の頃から、愛情、敵対、
発情や危険通知など、他の個体とコミュニケーションするために
様々な「音」、主に声でしょうが、言語にならない感情や
状況伝達、意思伝達の手段としても様々に複雑化して進化を
続けてきた背景がまず、あると思います。

和音、心地良いメロディライン、様々な表現に感じられる
様々な楽器の音色・・・

心地良い気持ちを呼び覚ます音階や音色などは、心地良い
記憶(個体の、ではなくて遠い祖先からの)に連なって
いるのかも知れませんね。

ただ、山ほどワサビやコショウを乗せた料理が堪らなく
まずく感じるのに、ちゃんと上手に使った時はとても
美味しく出来ることなど、他の感覚の快感・不快感と
併せて考えてみると、一つの音に、或いは和音が単独で
快感や不快感を想起させると考えるよりも、それらが
組み合わさったパターンや、その変化が心地良さとして
感じられるのではないかと思います。

映画の様に、物語として脳は認知しているのかも知れないと
思ったりもします。

言語を介さない、インストゥルメンタルな楽曲でも、
クラシックとかね、言葉ではなく、感情の流れを記述した
物語として、仮想体験していることが、音楽を「聴いている」と
いうことなのかも。

それが音楽を聴いて感じる心地良さ(或いは、感情を
逆撫でされたり)の理由なのではないか、と。

ビジュアルではなく、リスニアル(そんな単語ないけど)
なバーチャル体験なのだとしたら、自分の人生の一コマに
ある音楽がしっくり来たり、そんな気持ちになりたい、と
いう仮想体験を夢想することに繋がったりと、自分に深く
関わりのある「感情」として捉えていると考えても、あながち
大外れでもないのかな?とも。

基本的には滑らかで波形の整った音を、心地良く感じる
和音の連なりとして「読み取っていく」色んな楽器の様々な
音も、リズムも、人間は一斉に聞き取って全体を一つの
「音の絵姿」、「音のアニメーション」としてパターンを
認識している。

もし、そうだとしたら、心地良い和音の組み合わせが
誰にも共通の「快楽の感情単語」として生まれながら
脳にプログラミングされているとするならば、逆に言えば
人間の思考や感情の移ろい自体も、単純に喜怒哀楽が
単体で脳内を占有しているのではなくて、様々な楽器や
声の音がリズムと和音を構成するように、いくつもの
感情やシーンの記憶が、その都度ハーモニーを形成して
いるのが、人間の心の実態像なのかも知れないと、
考えたりもします。

音楽は、私たちの心の姿を非常に似た形に再現した、
心そのものの写像なのかも知れません。

音楽は、人を言語を超えて判り合える状態に出来る、
一種のテレパシーそのものなのかも知れません。

ミュージック・イズ・エスパー、なーんて、ね。

お粗末でした。!!
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。確かに、音楽が一種のテレパシーというのもあながち奇抜な見解ではないと思います。

お礼日時:2014/11/09 21:32

所謂、脳幹が雑音に近い悪い嫌いな音 心が休まりリラックスする音を聞き分けると云う脳のシステムになっていると思いますよ。

    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/11/09 21:29

このQ&Aに関連する人気のQ&A

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人が検索しているワード

このQ&Aと関連する良く見られている質問

Qどうして音楽を聞くと元気になれるの??

疑問に思ったのですが、落ち込んでるときに音楽を聞くと、元気になるのは何でですか・・??
悲しいときに悲しい曲ばかり聴いているのになぜ元気になれるんでしょうか??

音楽は人間にどんな影響を与えてるのですか??

また、やっぱり元気になれる曲は人によって違うのでしょうか??
それとも何か共通点があるのでしょうか??
良かったら教えてください!!

Aベストアンサー

 演奏家の経験を買われ現在教育の現場で和太鼓の指導をしているものです。私個人の意見を述べさせていただきます。
 
 音楽と言っても様々ですが、ひとつ共通して言えるのはすべての音楽は「波」である、ということだと最近考えています。
 単純に音波だけではなく、作曲する人の感情の流れを封じ込めたものが楽曲であり、演奏する人の心の波を感じることができるのがライブであり、音楽を聞いている時はただの音波の他にその音楽に関わってきた素晴らしい感性を持った方々の心の波が伝わってくるのではないか、と思うのです。

 当然、聞いているわたしたちの心の中にもその時持っている心の波がありますから、音楽を聞いて感動するのはその曲の波に心の波がゆさぶられて、同じ波長になったり、思わぬ衝撃を受けたり、心を高ぶらせたりするのだと思うのです。

 人間に感情があるから、音楽は生まれます。心がなければ、ただの音の羅列に過ぎないのではないでしょうか。悲しい曲を聞いて万人が悲し気だと感じることができるのは、私達の心の波が共鳴するからです。

 悲しい時に悲しい曲を聞いても元気になるのは、人の生み出した悲しい波に共鳴することで皆悲しいことを経験していくのだと感じるからではないでしょうか?


 私の音楽理論に、普段の生活の中でもその音楽を感じる中で得た「心の波」のコントロールをするべきだ、と言う考え方があります。
 感情が揺さぶられた時に、自発的に心の波を意識していくことで、内面に隠れた感情に眼を向け、外の世界へ波を押し出していきます。悲しい時はトコトン悲しむ、嬉しい時はひたすら喜ぶ。怒った時は徹底して怒る。その時に、自分の心の波を意識して感じることができれば、どこかで冷静に自分を見ていることができます。そして、人に優しくなれるのではないかと思います。

 あなたも是非、自分自身音の波をつくってみてください。ジャンルは何でもいいですから、あなた自身音楽を体験することでこの質問へのあなた自身の答えがハッキリ見えてくると思います。

 長文で勝手な意見を申しました。参考にしていただけると非常に光栄であります。

 あなたのように音楽に「なぜ」を投げかけてくれる方が増えれば、日本も世界も救われると信じています。

 演奏家の経験を買われ現在教育の現場で和太鼓の指導をしているものです。私個人の意見を述べさせていただきます。
 
 音楽と言っても様々ですが、ひとつ共通して言えるのはすべての音楽は「波」である、ということだと最近考えています。
 単純に音波だけではなく、作曲する人の感情の流れを封じ込めたものが楽曲であり、演奏する人の心の波を感じることができるのがライブであり、音楽を聞いている時はただの音波の他にその音楽に関わってきた素晴らしい感性を持った方々の心の波が伝わってくるのではな...続きを読む

Qどうして人は音(音楽)に感動するのでしょうか?

音楽とは音(波)とリズムの集合体というのが私の認識ですが、何故、人はそれに感動したりするのでしょうか?

音(音楽)次第で、悲しくなったり、嬉しくなったり、楽しくなったり…。
実に不思議です。

どうぞ、よろしくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちは。
音楽といいますのは、元々ひとの心を動かす目的で作られたものです。
心が動くというのは神経系に反応が発生するということです。心の動きを司る神経系には、視覚や聴覚から得られる知覚刺激に対する「反応規準」というものがあり、我々動物は、この反応規準に従い「反射」や「情動反応」を発生させます。そして、この神経系の反応規準には、我々人間が生まれながらに持っている「人類共通」の遺伝的な決まりがあります。基本的には、「報酬刺激」を与えてやれば「快情動」が発生し、「嫌悪刺激」であれば必ず「不快情動」が発生します。このルールに従って音楽を組み立ててやれば、人間の心はその通りに動くということですね。
「済んだ音は美しい」
「軽快なリズムは心地良い」
「赤い色は鮮やかだ」
「緑色は心が安らぐ」
「左右対称は安定感がある」
全ての芸術は、このような人類共通の要素を組み合わせることによって作られます。ですから、それは万国共通であり、作曲家や演奏家は、これによって自分の意志を相手の心に伝えることができるわけですね。

音楽とは「高揚感をもたらす奏音」と定義されます。
音には「音程」「音色」「音量」といった要素があり、音楽はここに「時間的変化」が加わります。そして、この音の三つの要素と、その時間的な変化によって我々の心に高揚感、即ち「心の動き」をもたらす条件には次のようなものがあります。
「低い音から高い音への変化」
「小さな音から大きな音への変化」
「単純な音色から複雑な音色への変化」
「ゆっくりとしたリズムから速いリズムへの変化」
「一定時間内にバランス良く現れる変化」

我々の「情動反応」には「快情動」と「不快情動」の二種類しかありません。では、これでどうやって音楽を楽しめというのでしょうか。ですから、「音の変化」によってその快・不快を揺さ振ってやれば良いわけです。
大概の楽曲は、主題に始まって次第に変化し、サビの部分ではより変化が大きくなり、再び元に戻りますよね。このとき、我々の心の中には以下のような変化が発生します。
「安心―注意―不安―緊張―安心」
変化が複雑になると注意力が高まります。そこで、与える刺激をどんどん強くしてゆきますと、今度は不安を通り越して緊張感を覚えます。この緊張感が高ければ高いほど最後の安定感が大きくなり、「ああ、素晴らしかった、感動した!」ということになります。

「音色(音質)」といいますのは「周波数の倍音構成」によって決まります。
音程といいますのは音の周波数です。例えば「ラの音(A3)」というのは440Hzという「正弦波」ですが、通常、音というのはこのような純粋な正弦波だけでは存在せず、様々な周波数が混ざり合っています。この混ざり合いの構成が440Hzに880Hzといった「倍音関係」の場合は音程の識別が可能です。
我々の耳には、この倍音構成が単純で正弦波に近いものは「済んだ音」に聞こえ、複雑なものは「豊かな音」に聞こえます。これは他の動物にも言えることですし、当然のことながら全人類に共通の反応です。同じ周波数の「ラの音」でも、フルートとバイオリンでは音色が違うのはこのためですね。そして、更に倍音が複雑になりますと、今度は耳障りになり、仕舞いには音程の判別できない「雑音」になります。我々はこのようにして「済んだ音」「ふくよかな音」「耳障りな音」を判別しています。良い音は「報酬刺激」、耳障りなものは「嫌悪刺激」として処理されるわけですね。

「音程」といいますのは「音の周波数」ですが、音楽ではこれを「音階」に整理して使います。
「音階の解明」は古代ギリシャの数学者ピタゴラスに遡ります。まず、二つの音の「周波数比」が二倍の関係にあるものは同様に響き合う「オクターブ」であることが判明します。このあと、周波数比が「4:5」「2:3」といった整数倍であるものは美しく響き合うことが分かり、それぞれの音の整数倍関係にあるものを選んでゆきますと、それがオクターブを十二分割する「音階」となりました。つまり、「音階」といいますのは元々人間の耳に心地良く響き合う音を並べたものです。これによって、ひとの心を動かすためのルール・法則が生み出されたわけですね。
この音階というルールに従って音の時間的変化を組み合わせますと、我々はそこに「調性」というものを感じ取ることができます。ですが、これがルールに従わない不規則なものである場合は、この「調性」を捉えることができません。調性を感じられないということは、どのように心を動かしたら良いか分からない、即ち、我々はそれを音楽として理解することができないということになります。

長調や短調といった調性の違いは和声を構成する「音の周波数比」によって決まります。
長調を表す和声は二つの音の周波数比が整数倍関係にある「長三度」であるため、非常に安定した明るい響きに感じられます。これに対しまして、短調の「短三度」では半音が加わるため、整数的に割り切れない不安定感が発生します。我々はこの不安定感に対して「哀愁」「悲しみ」を感じ取ります。
心地良い響きに高揚感を味わうのは動物として当たり前のことですが、わざわざ「不安」という要素を作り出し、それによって架空の悲しみを体験するというのは、それは人間の思考が高度であるからです。更に、7度、9度、13度と周波数比が複雑になりますと、不安を通り越して「緊張感」が発生します。モダン・ジャズでは専らこのような演奏が多用され、我々はそれを適度な緊張感として楽しむことができます。このように、本来生得的には受け入れられない刺激を受け入れようとするならば、それには「学習」が必要です。このため、ジャズは知的な音楽とされています。

このような、ジャズやクラッシクのように、人間の知的欲求に基づいて高度に進化してきた音楽に対し、我々の動物としての生得的な欲求に従って自然発生的に生まれてきたのがアメリカ黒人のブルースです。
主音に対しまして整数倍の第4音が演奏されますと、我々は整然とした安定感と共にそこに調性を感じ取ります。やがてそれが第五音に展開しますと、その調性における大きな変化として注意力が高まり、緊張感が発生します。この緊張感をピークに元の主音に解決するならば、我々はいやがうえにもこの上ない安定感を獲得することになります。このような音程の変化を12小節でワンセットに纏めたものを「スリー・コード」といい、ブルースの基本的な演奏スタイルとなります。そして、これは誰の心にも上記のような高揚感を発生させる音楽の基本設計図のようなものです。ですから、哺乳動物であるならば脳の構造はみな同じなのですから、原理的には、イヌやネコでもブルースは理解できるはずなんです(ちょっと無理かな?)。

クラッシクではこのようなものは長年の歴史の中で研究が成されていました。ですが、これが別なところでも自然発生的に生み出されたのは、それは誰が聴いても心地良いからです。このため、アメリカ黒人のブルースは瞬く間に世界中に広がってゆきます。そして現在、クラッシクと民族音楽を除くならば、このようなブルースの演奏スタイルを取り入れていない現代音楽は世界中にひとつもありません。何故ならば、これこそがひとの心を動かすための必殺技であるからです。我々が音楽に心を動かすのは、そのための要素が巧みに組み合わされているからなんですね。

私はアマチュアのブルース・バンドで長年ピアノを担当していました。ブルースは単純で面白くないというひともいますが、私に言わせれば、これに反応しないのであれば人間じゃありません。事実、我々が普段耳にする音楽は、ビートルズもストーンズもJPOPも、全てがブルースを原点に作られたものです。そして、そこには世界中の誰もが心をときめかす音楽の要素が濃縮されています。

こんにちは。
音楽といいますのは、元々ひとの心を動かす目的で作られたものです。
心が動くというのは神経系に反応が発生するということです。心の動きを司る神経系には、視覚や聴覚から得られる知覚刺激に対する「反応規準」というものがあり、我々動物は、この反応規準に従い「反射」や「情動反応」を発生させます。そして、この神経系の反応規準には、我々人間が生まれながらに持っている「人類共通」の遺伝的な決まりがあります。基本的には、「報酬刺激」を与えてやれば「快情動」が発生し、「嫌悪刺激」...続きを読む


人気Q&Aランキング