No.1
- 回答日時:
No.2
- 回答日時:
こんばんは。
なかなか回答がつかなかったので気になっていました。私が勉強に使った本はみな古く、手に入らないか、入ったとしてもそろそろ内容が古くなっています。まだいくらも話せないうちに留学して、ドイツの出版社から出ている書物などで勉強することになったので、最近の日本の書物についてはわかりませんでした。
それで、インターネットでいろいろ情報を集めて、それを参考に探したところ、気になったのは以下の5冊です。
1 必携ドイツ文法総まとめ 白水社
http://www.amazon.co.jp/dp/4560004927/ref=as_sl_ …
2 中級ドイツ語のしくみ 白水社
http://www.amazon.co.jp/dp/4560066531/?tag=a8-af …
3 ハンドブック 現代ドイツ文法の解説 同学社
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83 …
4 マイスタードイツ語コース〈3〉語法 大修館書店
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82 …
5 詳解ドイツ語文法 大修館書店
http://www.amazon.co.jp/%E8%A9%B3%E8%A7%A3%E3%83 …
明日、書店に寄るかもしれないので、もし現物があったらのぞいてみますが、1と2は特に評判が良いようで、中級程度のわかりやすい文法書ということなら、このあたりかと思います。
3は、ドイツで書かれた文法書の翻訳ということで、内容が気になっています。4は、「語法」となっているので、網羅的な文法書ではないかもしれませんが、レビューを読むと、「schwerとschwierigの違い」などについて書かれているとありました。私は留学中、この二つの語の違いがよくわからず、schwerと言ってはschwierigと直され、schwierigと言ってはschwerと直された経験があります。もしそうしたことがたくさん書かれているとしたら、役に立つと思います。5は、例文に少し問題があるようです。ちなみに、先日の「名詞の性」の時に引用した「中級ドイツ語の研究」(朝日出版社)は、今でもたまに参照することがあり、中古でなら手に入りますが、最近の書物にいいものがあるのなら、わざわざ買うほどのものではないと思います。
4の著者、関口一郎という人は、昔、NHKのドイツ語講座の講師をしていた人で、祖父の関口在男は、有名なドイツ語学者です。この、関口在男の著作は、すでに著作権が切れ、無料でダウンロードできます。もちろん、内容はさすがに古く、訳語などは使えないものがだいぶありますので、わかりやすいとはいえませんが、一応無料なので、リンク先だけお教えしておきます。「新独逸語大講座」の方の「訳読編」、「文法詳説編」は、まあ使える部分もあるかもしれません。「訳読編」は、若いころ書籍で購入して持っています。古い方の「独逸語大講座」全6巻の方は、日本語が旧字体なだけではなく、ドイツ語の活字もFrakturという旧字体なので、お勧めはしません。下のリンク先の一番下の方に出ています。
http://www.babelbible.net/pdf/pdfmari.cgi
なお、文法書ではありませんが、それを補うものとしてお勧めするのが、「ドイツ語不変化詞辞典」(白水社)です。今、残念ながら品切れ中で、新装版だと中古で一万円以上しますが、旧版なら三千円ほどで入手できるようです。よい辞書なので、たぶんそのうち再版されるでしょうから急ぐこともないと思いますが、私は大学時代に、非常勤講師として教えに来ていた東大独文科の大学院生に勧められて購入し、今でも手放せない貴重な辞書です。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ …
明日、もし書店で内容の確認ができたら、また回答します。
御参考まで。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
No.2です。今日、書店に寄ったついでに見てきました。残念ながら、No.2で挙げた書物のうちの2冊しか置いてありませんでしたが、ほかに見つけたものもあるので、それぞれの特徴をお話しします。
まず、一番目に挙げた「必携ドイツ文法総まとめ」ですが、これは、文法事項を体系的に網羅したもので、これから先ドイツ語を続けられるのであれば、必ず役に立つと思います。使用している人はかなり多いようです。ただし、小型の本の中に可能な限りの文法事項を網羅したため、説明は非常に簡略で、「わかりやすい文法書」をお探しなら、第一候補にはならないかもしれません。ドイツ語を読んでいて、文法上の疑問が生じたときに、第二の辞書として使うには最適です。
二番目に挙げた、「中級ドイツ語のしくみ」ですが、これは、いわゆる文法書とは少し違い、体系的に網羅したものではありませんでした。しかし、内容は大変優れていて、普通の文法書ではなかなか理解できないいくつかの事柄に絞って、丁寧に説明してあります。コラムなどで、ドイツ語の勉強の仕方について書いてあるところも有用です。私が長年ドイツ語を使ってきていつも考えていたことが、わかりやすくまとめられていましたので、自分の知識の確認のために購入してきました。第一候補としてお勧めするものではありませんが、中級文法をひと通り終えたら、是非お読みになることをお勧めします。
三番目の「ハンドブック 現代ドイツ文法の解説」は置いてなかったので確認はできませんでしたが、言語学の成果を生かした、割と専門的な書物のようです。ドイツで書かれた文法書なので、書物自体の価値は高いと思いますが、最初に手に取るものとしては適していないかもしれません。
四番目の「マイスタードイツ語コース〈3〉語法」も置いてなかったので、みることはできませんでした。これも、内容は優れていると考えられますが、語法に特化して解説したものなので、文法書を補うものとして利用することになると思います。
五番目の「詳解ドイツ語文法」も見ることができませんでしたが、これは、評価にばらつきがあるようなので、お勧めしないでおきます。
以上の五冊のほかに、店頭で見かけたものをご紹介しておきます。
まず、「中級ドイツ文法」(中山豊著・白水社)です。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E7%B4%9A%E3%83 …
これは、いわゆるオーソドックスな文法書で、文法事項が体系的に網羅されており、説明も丁寧でわかりやすいと思います。私が使ってきた、「中級ドイツ語の研究」と似た作りの本で、しっかり学ぶにはよいと思います。
もう一冊は、先ほど挙げた「中級ドイツ語のしくみ」と同じ著者による「中級をめざす人のドイツ語講座」(清野智昭著・白水社)です。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E7%B4%9A%E3%82 …
これは、各章の最初に問題があり、それを解きながら詳しく説明していくもので、大変良い本です。ただしこれも、文法を体系的に網羅した、いわゆる「文法書」とは少し違います。文法書は文法書で持っていた方がよいので、並行して使うとよい本だと思います。
最後に、No.1の方が挙げられている「CD BOOK しっかり学ぶ中級ドイツ語文法」(宍戸里佳著・ベレ出版)です。これは、中級へのレヴェルアップのために、使える例文やパターンを増やしていくという発想で書かれています。例文もよいし、説明も親切で、実用的です。初学者が間違いやすいことも指摘してあります。また、たとえば、推量を表すいくつかの表現、「es kann ~ sein」、「es mag ~ sein」、「es müsste ~ sein」、「es dürfte ~ sein」などの意味の違いなどを、推量の程度順に並べて比較してあり、普通の文法書ではなかなかわからないことを知ることができるという良い点があります。ただ、各章の終わりの練習問題は、とって付けたようで、あまり意味が感じられませんでした。また、一応文法事項を追って書かれてはいますが、例文や説明にスペースを割いている関係上、「必携ドイツ文法総まとめ」や「中級ドイツ文法」ほど網羅的ではないようです。
外国語学習の参考書は、何冊あっても足りないものです。それぞれ一長一短がありますし、人それぞれ適不適もあります。ここに挙げた書物は、どれも持っていて損はないものだと思いますが、文法事項をひと通りしっかり頭に入れたいのであれば「中級ドイツ文法」、多少足りない点があっても、あまり堅苦しくない「読む文法書」の方がいいということであれば「CD BOOK しっかり学ぶ中級ドイツ語文法」、ということになるでしょうか。あとは、店頭で御覧になったり、図書館で借りてお使いになってみるなどして、御自身にあったものを選ばれるとよいと思います。
以上、御参考まで。
回答がなかなかつかないことを心配していただき、いろいろと調べて、書店にまで足を運んでくださったなんて本当に感激です。
Tastenkastenさんのおすすめのものの中から『必携ドイツ語文法総まとめ』と『中級ドイツ語の仕組み』を注文することにしました。
また名詞の性のご回答の中で出典を記してくださいました『基礎ドイツ語の研究』信岡資生著 を
うろ覚えになったところの復習に中古で購入しました。
格変化表は昔持っていましたが、残念なことに処分してしまっていました。そのうちまた手に入れたいと思います。
ラジオやテレビの講座と共に勉強して楽しみながらドイツ語力向上を図りたいと思います。
ありがとうございました。
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