
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
通常、有効数字というときは「桁数」を問題にしますが、これは実際には「掛け算」を含む演算をする場合だけです。
平均値を求めるときに行う演算は「足し算」なので、有効数字を出すときに考慮しないとけないのは、桁数ではなくて、最も有効桁位の大きい数がなにか、です。
上の質問の例でいえば、すべての計測結果が小数点以下第一位まで計測されているので、それを全て加算した結果も、小数点以下第一位までしか信用できないことになります。
したがって、平均値は、(有効桁1桁とるのではなくて)小数点以下第一位までとって、「0.9」とするのが普通でしょう。
ただ、質問のように平均値を考える場合には、単なる足し算よりも誤差は小さくなります。
(独立に測定した)n個の測定値の平均をとると、誤差は1/√n になります。
上の例で言えば、それぞれの測定値には、最大±0.05の誤差があると考えられますが、10個の測定値の平均値の誤差は、0.05/√10 = 0.015 程度と考えてよいです。
したがって、有効桁2桁で「0.89」とするのも、絶対駄目とはいいきれないと思われます。
ちなみに、「有効数字」という考え方は、学校の教育ではよく教わりますが、実際の物理や工学などでは使われていません。
(使われていないはいいすぎかもしれませんが、少なくとも、シビアな誤差を本気で気にするような分野では使いません)
こういう分野では、通常、測定値そのもの(公称値)と、そこに含まれる誤差(不確かさ)を、きちんと分けて表記します。
例えば、1.234 (0.03) など。これは、公称値が1.234で、そこに含まれる不確かさ(通常は、σ)が0.03ということです。
有効数字を使えば、この測定値は、1.2 ということになりますが、これは、公称値と不確かさを、ごっちゃにして1つの数字にしてしまう、ある意味、乱暴なやり方です。
本来、誤差がどのように伝播するかは演算によって異なるので(例えば、上で書いたように、加算と乗算では頃なる)、有効数字の形では、複雑な演算結果の誤差を評価することができません。
No.4
- 回答日時:
足し算に有効数字云々とは余り言わない。
すべてのデータが少数点以下ひとけたですので、小数点以下ひとけたまで大体正しそうです。
すなわち、0.9を有効とすべきでしょう。
No.2
- 回答日時:
桁数でいうならば、「0.4」「0.8」「0.9」があるので「1桁」までしか有効ではありません。
「有効数字2桁」というよりも、「有効数字は小数点以下1位まで」と考えた方がよいかと思います。
従って、信用できる平均値は「0.9」です。
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