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平安時代以降の日本の歴史を考えた場合、室町時代の歴史が一番印象が薄いように思います。

江戸時代や戦国時代はドラマ化されることも多いし、平安時代、鎌倉時代の歴史も詳しい人は割と居ます。
一方で、室町時代については記録が残っていないわけでもないのに、ドラマや小説になることもほとんどなく(大河ドラマ「花の乱」くらいか?)、一般の日本人で詳しく知っている人はほとんどいませんが、この理由は何だと思いますか?200年以上も続いた政権で、将軍家も15代出ている割には忘れ去られている気がします。

質問者からの補足コメント

  • 私は中国史が好きなのですが、中国でも室町時代のようにあまり知られていない時代がありますね。
    例えば明の時代、南北朝時代(中国)などがそう言えるのではないでしょうか。
    そう言えば、明の時代は室町時代とほぼ重なります。世界的に暗黒時代だったのですしょうか。

    No.7の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/11/16 23:46

A 回答 (9件)

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難しいからだと思います。


カオスだからです。

中世はただでさえ、権力や土地の関係が多重で現代的な感覚では捉えにくいです。
室町幕府は義満のころを除いて、圧倒的な存在の勢力がないのではないでしょうか。

鎌倉時代の前半は朝廷と幕府の地域的な住み分けのようなものがあって、まだわかりやすい。
鎌倉幕府が全国支配してからは、朝廷と幕府の二重構造がわかりにくいですね。
さらに朝廷は天皇と院政の二重構造、幕府は将軍と執権と得宗と内管領などなど軸が遷っていきます。

室町時代も幕府は将軍に管領はじめ有力守護大名が入れ代わり立ち代わり、こちらは軸があるのかもわかりません。
鎌倉府なんて、言うこと聞かないし。
カオスが好きな人にとっては面白いのでしょうが、一般向けにわかりやすくというのは大変なのでしょう。

戦国時代になると領国化してしまい、逆にわかりやすくなっているのかもしれません。
(戦国時代も京の周辺はカオスですが)
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ヒーローがいない、というか少ないから


だと思います。

後醍醐天皇や足利尊氏ではねえ。
足利尊氏などは朝敵ですから、ヒーローには
なりにくいでしょうし。

これといったヒーローがいないので、
小説や映画、テレビなどで取り上げるのが
難しいんでないですか。
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そうでしょうか?歴史を普通に(教科書ではありませんよ)興味をもって勉強すれば、室町時代はかなり印象的な時代です。

まず、鎌倉の武家政権を取り戻そうとした南北朝の動乱に始まり、天皇家の正当論は現代まで続いています。農業生産性が劇的に改善、庶民主体が歴史に存在感を増し、手工業なども発展します。銀閣寺に見られる、書院造りなどは、現代につながる日本家屋の源流ですし、能狂言、茶の湯と文化も発展した、日本文化の開花期です。

応仁の乱以降、幕府の権力と権威失墜により戦国突入と言われますが、それはあくまできっかけで、本当は、庶民を含めた個々人の力が、農業生産性とともに社会の基盤となったところに、鎌倉時代からつづく土地本位制が破綻し、それを、能力主義をとり入れた戦国武将たちが、実力行使で戦ったというのが本質で、室町あっての戦国でしょう。戦国は100年、足利義昭が京都を追い出されるまで、もしくは秀吉が全国を統一するまで続きます。つまり、戦国時代の大半は室町時代です。信長を始め、応仁の乱以降以降は、数々のドラマになっていますよね。戦国のクライマックス、1580頃~のラスト20年をもって、室町云々と考えるのは少し誤解です。

一方、別の見方をすると、大河ドラマにならないのは、室町安定期だけではありません。ドラマは、みんなが知っている話で、数字を取るのが使命。幕末と戦国(しかもクライマックスで)で8割。残り2割がその他の時代をというのが現実。飛鳥時代、奈良時代、平安時代、ほとんどない。ときどき平氏もので、平安末期か鎌倉初期はあるが、鎌倉安定期も末期もほとんどない・・・これは、室町の印象が薄いというより、わかりやすいのは、戦国と幕末というだけの話です。

ぜひとも、開花期の日本の歴史を楽しんでください。
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大した政治はしていないので



鎌倉時代はちゃんとした武家政治の基礎ができたし、その後、戦国時代でも各国が競って
自分たちの政治体制を創ろうとしていた部分があります。
江戸時代はもちろん、政治の集大成で国家が統一し、平和が維持できる立派な政治が成り立ちましたから。
室町時代は単にそれまで腐っていた貴族政治が勝手に自滅して、軍事政権ができたというだけで、
これと言った政治機構が成り立ったわけでも、全国的な国家統一がなされたわけでもないからでしょう。

まぁ、一休さんが活躍した足利義満の時代ぐらいでしょうね。
室町文化と中国との交易で少しは安定した時代が築けたのは。
でも、彼自身が政治的にできたのは交易で外国文化を取り入れたぐらいなものでしょう。
そりゃあ、印象は薄いはずです。
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一般になじみが薄いのは、やはりテレビなどの媒体でとり上げられることが少ないからでしょう。

室町時代の物語と言えば、有名なのは『一休さん』くらいです(あれも時代背景など、ほぼ関係ない話ですが……)。

もちろんこの時代、ドラマになるようなことが起こらなかったわけではありません。特に南北朝の動乱期など、ドラマや映画でとり上げても、面白くなるとは思います。

でもこの時代は天皇が2人いて、主導権争いをしていました。天皇を神聖視したい人々にとって、「天皇が2人いた時代があった」「天皇同士が権力闘争をしていた」という事実は不都合です。そんな時代は、できればなかったことにしたいという人が案外多いので、ドラマ化の障害になっているのでしょう。

特に後醍醐天皇を登場させた場合、
「天皇が幕府を倒し、直接政治を行ったが、無能だったので見限られ、足利尊氏らに追い払われた」
といういきさつを描かないわけにはいきません。たとえば幕末や戦時中が舞台のドラマなら、天皇はまるでいなかったかのように扱われるか、せいぜい「政治にはあまり関わらず、なんとなく国を憂えていました」的な描き方をされるのが、お約束のようになっています。でも後醍醐の場合、あまりにも活躍(?)しすぎたので、それでごまかすのは不可能です。

「権力欲が強く」、「自分で政治をやりたがり」、「でもそれに見合った能力はなく」、「部下にあっさり見限られ」、「負けて追放された」。後醍醐は、信者たちの勝手なイメージをことごとく裏切る天皇です。「権威」や「ブランド」におもねるテレビ局としては、手を出したくない素材でしょう。
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日本史はあまり得意ではないのですが、世界史の権力闘争も参考に室町時代をみると、めちゃくちゃ分かりにくい、ごちゃごちゃしている、というのが印象です。



室町以外の時代は権力のあり方が分かりやすいんですよね。飛鳥・平安時代は朝廷、鎌倉時代に幕府が朝廷から権力をもぎ取って、対立した時代、戦国時代は武士階級のだれが実力者か決める戦いで、織豊時代を経て徳川の長期政権なのは分かっています。

でも、室町時代って前半は南北朝の争いで幕府の時代区分なのに朝廷の争いがメインになっていますし、後半は応仁の乱から戦国時代に突入して幕府はそっちのけ、で「幕府が毅然と○○を行なった」というのが少ないんですね。

ドラマはどうしても「意思の力も権力も併せ持った人物」が主題になりますので、室町ほど際立った人物が少ない時代はない、と言えるのではないでしょうか。また、後醍醐天皇を主人公にしたドラマは作りにくでしょうね。

室町時代を総括すると、武士階級の幕府の時代でありながら、その本質は、大和朝廷が実権を取り戻そうとして果たせず、その後急速に朝廷の権力が低下していく中で、武士階級の安定も損なって戦国時代に移行し、徳川幕府が成立し朝廷を権威に押し込めることで長期安定政権を成立させた、という実際には「室町時代とは朝廷の権力崩壊が主題な時代」であったといえます。

だから教科書的な区分から室町時代をはずしてしまって、平安時代→鎌倉時代→南北朝時代(室町幕府)→応仁の乱時代(室町幕府)→戦国時代(室町幕府崩壊含む)にしたほうが、ダイナミックな印象が戻るのではないでしょうか。
この回答への補足あり
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私には非常に面白い。


足利尊氏の主張。
後醍醐天皇の主張。
どちらの肩を持つかで、見方は随分違います。
日本文化が産まれた時代ですし、学者する人は多いでしょう。
戦前は、朝敵尊氏でしたから、マスコミもとりあげ難かったのでしょうね。
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例えば、日本家屋の特徴である「畳」や、茶道、など、現代につながる、多様な日本文化が生まれ、確立したのが、室町時代であって、日本史上、たいへん文化的に重要な時代だったのです。



それに、戦乱は、ひっきりなしにありましたし、特に、吉野・十津川に隠れ住んだ、南朝の子孫を守っての、楠木正成の子孫たちの悲壮な戦いが、戦国時代の始まりとされる応仁の乱まで、しつこく継続していましたし。。。

たぶん、こうした室町時代史の実態を、歴史学者も、教科書執筆者たちも、さらに、ドラマ作りのテレビ局も、知らないか、軽視しているのではないかと思います。

それが原因で、「ほんとうは面白い室町時代」のことが、教育的にも社会的にも、広まらないのでしょうね。

なお、付言すれば、人気のある戦国時代も、室町時代の枠内に入ります。なぜなら、室町幕府の15代将軍・足利義昭が、信長に追放され、室町幕府が滅亡するまで、室町時代なのですから。。。
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