プロが教えるわが家の防犯対策術!

●ケース1

x軸方向に等速直線運動する1つの電荷qとその電荷に対する共動系Sと、Sに対して相対速度vで動く慣性系Kを考えます。

よくありがちなK系での電磁場を求める方法に下の2つの方法が考えられます。
1)共動系Sの電場をローレンツ変換する。(相対論を利用)
2)Liénard-Wiechert potentialを利用する。(Maxwell方程式のみ)

2)の方法は相対論を用いなくてもMaxwell電磁気学から得られます(実際、相対論が出来る前に考えられた方法)。そして1)と2)の結果は等しくなります。

●ケース2

一方、別な問題として、慣性系L系を考えます。L系にはz軸方向にのみ一様磁場(時間異存なしのB_z=B_0)がかかっているとします。L系に対してx軸方向に相対速度vで動く慣性系M系での電磁場を求める方法に以下の方法があります。
3)L系での磁場をローレンツ変換する。(相対論を利用)

そこで質問なのですが、
「相対論を利用せずに、Maxwell方程式を使ってM系での電磁場は求められないのでしょうか?」
ケース1で、相対論を利用せずに直接K系での結果を得られたことから、ケース2でもMaxwell方程式から直接M系での電磁場が得られないのか考えています。

ケース2においては一様磁場がz軸方向に一様磁場がかかっているのでM系からみるとx軸負の方向に一様磁場が動いている状況をMaxwell方程式を用いて解くのかと思います。(z軸方向一様磁場で、x軸負方向にうごいているので磁場はうごいていないのと一緒なのでしょうか・・・)

そもそも無理なのでしょうか、どなたかご教授お願いします。

A 回答 (2件)

マクスウェルの式にガリレイ変換をすると、電磁場の変換式は近似的


なものになることは周知です。また、方程式の形も崩れます。

そこで、特殊相対性原理とマクスウェルの式を前提にすると、相対論
と同じ正確な電磁場の変換式とローレンツ変換が「同時」に得られます。

特殊相対性原理は特殊相対論固有の原理と断定しないならば、この
ような結論になります。これは多分、「特殊相対性原理」を取ると
光速不変がマクスウェルの式に含まれるためと思います。

なお、蛇足ではありますが、後者から得られた、ローレンツ変換と
単なる変換「式」であって、特殊相対論から得られたものとは意味
が全然違います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>特殊相対性原理」を取ると
>光速不変がマクスウェルの式に含まれるためと思います。

確かにそうですよね。Maxwell方程式中の光速を考えている慣性系に依っていちいちc'=c-vにしないですからね。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/24 14:20

Maxwell方程式を解いて電磁場を求めたいのであれば、電磁場の源についても考慮する必要があります。



L系での一様磁場を実現する源としては
・z軸に平行な半径aの無限長ソレノイド(の内部)
・z=±aの平面上にそれぞれN,Sの単磁荷が一様に分布している系(の内側)
のどちらかが比較的シンプルだろうと思います。(空間全体で一様な磁場を実現したいのならa→∞の極限をとります)

どちらのケースでもローレンツ変換した後にa→∞の極限をとる(もしくはソレノイドの内側、平行平板の内側だけを考える)事にすれば、K系での電磁場が正しく求まるはずです。前者のケースだと電荷(電流)の分布が時々 刻々と変化してしまいますので、後者の方が計算はしやすいでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>Maxwell方程式を解いて電磁場を求めたいのであれば、電磁場の源についても考慮する必要があります

実は私も同じことを考えていました。

>L系での一様磁場を実現する源としては
>・z軸に平行な半径aの無限長ソレノイド(の内部)

実は私も同じことを考えていましたが、計算が複雑なので断念していました。

>・z=±aの平面上にそれぞれN,Sの単磁荷が一様に分布している系(の内側)

全く考え付きませんでした。計算してみようと思います。現時点で
BAにしたいのですが、もう少し他の解答も確認させて頂きたいのでお待ちいただきたいです

お礼日時:2016/01/24 14:10

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!