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司馬遼太郎の小説「梟の城」の序盤に

あいきの粒に光が宿り、紅雲が降りてあたかも庵を包むようにみえた。

という文章があります。
あいきはルビです。漢字では、「あい」の方は「靉」、「き」の方は「雲氣」(IMで出てこないので、無理やり一文字として見てください)と表記されています。

歴史小説は読み馴れていませんし、幾つかの国語辞典で調べてもみたのですが手掛かりがありませんでした。わからなくても小説の本筋には関係ないのですが、読み進めている間も気になってしようがありません。

どなたか「あいき」の意味や、出来ればそれぞれの漢字のことについても教えて頂けないでしょうか?

A 回答 (4件)

【靉】雨部 17画 総画数 25画



■解字
会意兼形声。「雲+音符愛(胸がせまって足がとまる、たちどまる)」。
■音
【漢音】アイ 【呉音】オ, アイ
■意味
(1)雲が行きかねて止まる。また、そのさま。《類義語》⇒靄(アイ)。
(2)「靉靆(アイタイ)」とは、
 <1>雲のたなびくさま。「白雲常靉靆=白雲常に靉靆たり」〔寒山・粤自居寒山〕
 <2>老人の眼鏡のこと。
(3)「靉靉(アイアイ)」とは、
 <1>雲が去りかねてただようさま。
 <2>樹木がこんもりと茂って暗いさま。

※司馬遼太郎が好き!(掲示板)
http://8542.teacup.com/nothing/bbs

参考URL:http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing/kanji/,http://8542.teacup.com/nothing/bbs
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この回答へのお礼

解字はすごくためになりました。「き」のほうも同じ事が言えそうですね。意味の【雲が行きかねて止まる】というのも、その様子を思い浮かべながら原文を読むと非常に面白いです。司馬氏関連サイトの情報も含めまして、ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/06 19:20

大字典によれば、



雲の蔽へること。審かならざる貌。

とあります。

それはどういう事?と問われてもわかりません。m(_ _)m
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この回答へのお礼

載っている辞典もあるんですね。ただ・・・、古典が苦手な私には、はっきりと意味をつかむことが出来ません。無理やりに私のおぼろな解釈を併せて原文を読むと、庵を蔽う紅雲の形状が、薄く小さいのではなく、厚く大きいのではないかと想像されます。また一歩前進しました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/07/06 19:10

「雲氣」も「雲費」も私の字典には掲載されていませんでした。

ごめんなさい。

【靉靆】アイタイ
1)雲のさかんにたなびくさま
2)暗いさま
の項に、同義語として
【靉雲氣】(アイキ;一字で読んでください)
【靉雲費】(アイビ:一字で読んでください)
の二つが掲載されていました。

#1の方同様、(1)の意味かと存じます。
つまり盛んにたなびいている雲の粒子が光を含んで、辺りが薄ら明るい様子かと思います。
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この回答へのお礼

無理な質問をしてるのはこちらなので、謝らないでください。^^ 靉靆は多くの辞典に載っているようで、その同義語とわかってすっきりしてきました。段々と描写のイメージが鮮明になってきました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/07/06 18:58

靉(あい)(1)雲の盛んなさま


    (2)樹木が茂るさま
「き」のほうは残念ながら、わかりませんでした。

前後の文章から察して、(1)の意味合いが強いのでは・・・と、勝手に推測しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。(2)の意味は知らなかったので、意外でした。あいきの意味は私も同じように解釈しています。「き」のほうはなかなか難しいようですが、気長に待ってみることにします。

お礼日時:2004/07/06 18:52

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