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1、次の例文の「お」「ご」の意味・用法はどう説明したらよいでしょうか。
a、お手紙ありがとうございます。
b、私のお手紙、読んでくださいましたか。
c、ご連絡お願いします。
d、後日こちらからご連絡いたします。
2、「お~になる」「ご漢語になる」は、どういう経緯で尊敬表現になったのでしょうか。
3、「お~する」「ご漢語する」は、どういう経緯で謙譲表現になったのでしょうか。
4、「ご来店/ご利用くださる」「ご来店/ご利用いただく」 の「ご来店」「ご利用」と、1の「ご連絡」、2の「ご漢語」、3の「ご漢語」とは、敬語法上同じものでしょうか、違うものでしょうか。違うとすればどう違うのでしょうか。
以上、よろしくお願いします。
A 回答 (7件)
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No.7
- 回答日時:
#3です。
1.
>2についての自動詞表現(化)は面白いと思いますが、それだけでは説明できない気がします。
:
自動詞の本質は、意志を伴なわずに何らかの動作が実現されることだと思います。その意味では、#4さんお示しの自発という用法に似ていると言っても良いと思います。
『その動作を「他に及ぶもの」として捉えるのは畏れ多い、という理由で自動詞表現が使われているような気がします。』
と述べましたが、
『その動作を「意志的に他に及ぼすもの」として捉えるのは畏れ多い、という理由で自動詞表現が使われているような気がします。』
のように表現するほうが良いかもしれません。
なぜそれが尊敬表現になるのか、という点についても申し上げると、「高貴な人は、無闇に、自らの欲求(意志)を実現しようとすることはない」といった、あくまで形式的、そして誇大な心理に基いているのだと思います。
あれこれ心を砕くのは俗世間の人間のすることであって、高貴な人は、鷹揚に構えていても(周囲が何くれとなく世話を焼いてくれるはずなので)自然に何かが達成されている、といったイメージでしょうか。むろん、極めて現実離れした、つまり、事実には即さない解釈ではあるわけですが、だからこそ尊敬表現としての確固たる(文法的)地位?を占めることができたのではないでしょうか。
2.
接頭語「ご」についても、若干補足してみたいと思います。
「ご(お)」は、敬語として多様な場面で使われます。
a.先生からのお手紙(尊敬語)
b.先生へのお手紙(謙譲語1)
c.お暑うございます(丁寧語)ー「ます・です」との組み合わせで
d.ご飯・おビール(美化語)
このように、必ずしも尊敬語としてのみ使われるわけではないという認識を保持しやすくするために、#3では『基本的に丁寧語と捉えると紛れが少なくなる』と申し上げたわけです。
この場合の「丁寧語」は、むろん、敬語5分類として定義されている丁寧語ではなく、あくまで「丁寧な語」といった程度の意味。
a の場合、相手のしたためた手紙に対して丁寧な表現をするからこそ、相手に対する尊敬表現になるわけです。
b は自分の手紙ですが、しかし、その手紙は自分の中に留まっている性質のものではない。あくまで、先生に向けて発せられた手紙です。
言ってみれば、すでに自分の手を離れて半分は先生のものになる運命?が想定されているわけであり、その意味で、自分のもの(行為)ではあっても丁寧な表現をすることで相手への敬意をあらわしている。
c 及び d の場合は、丁寧に表現することで、聞き手(読み手)に対する敬意を示す意図があります。この意味で謙譲語2に通底する属性を持った敬語と言えるでしょう。
前回のご回答は、「一素人の個人的見解であり、『特に学問的根拠はありません』ので悪しからず」とのことでしたが、今回もこの姿勢に変わりはありませんか。だとすればもう終りにします。
No.6
- 回答日時:
>1に関して
多くの方が、「敬語の指針」等に示されている、たとえば相手が書いた「お手紙」ならば相手を立てる「尊敬語」、話し手自身が書い書いた手紙でも相手を立てるために使った「お手紙」は謙譲語Ⅰ、という考え方に疑義を持っていらっしゃらないのが気になります。
わたしは、基本的に「敬語」が適切に使用されているなら、その理論的根拠はいろいろあってもかまわないと考えます。
わたしの場合は、特に、「敬語の指針」と相反しない範囲で、すでに一般に論じられたものを基本に考えていますが、それは次に引用した辞書の引用で見ていただけます。
(一つ気になるのは、質問者が挙げられた「丁重語」がどのようなものかと言うことです。「丁重語」は5分類法で出てきた「謙譲語Ⅱ」または「謙譲語B」のことであれば、これには「お/ご」はほとんど使われず、唯一「お/ご)~いたします」という、謙譲語Ⅰとの兼用型しかありません。また「丁寧語」も3分類法では、「お/ご」がいっぱい登場しますが、5分類法では「丁寧語」は「です・ます・ございます」に限定され、「お/ご」はすべて「美化語」に追いやれていることです。その点もはっきりさせてほしいのですが。)
以下は辞書の引用です。
お 【御】 〔接頭〕 「日本国語大辞典より」 用例を全部上げると長くなるので用例をすべて省略します。
(1)体言(まれに用言)の上に付いて、尊敬の意を表わす。現在では、相手に対する敬意とともに、それが相手のもの、相手に関するものであることを示す。「お手紙を拝見する」など。「お前」「お坐(まし)」「お許(もと)」→おん・み。
(2)((1)の変化したもの)体言の上に付いて、尊重、丁寧の意を表わす。現在では、語感を和らげて上品に表現しようとする気持をこめても用いる。
(3)女性の名まえ(男性の場合は童名)の上に付けて、尊敬、親愛の気持などを表わす。中世以後の用法。「おきく」「お千代」など。
(4)(動詞の連用形を伴い、その下に「遊ばす」「ある」「なさる」「なる」「になる」「やす」「やる」などを添えた形で)その動作の主を敬っていう尊敬表現となる。
(5)(「お…なさい」の省略形)動詞の連用形の上に付いて、目下の者に対する軽い命令を表わす。
(6)(動詞の連用形を伴い、その下に「する」「申す」などを添えた形で)自分の動作の及ぶ相手を敬う謙譲表現となる。
(7)形容詞、形容動詞などの上に付ける。
(イ)(相手や第三者の属性、状態を表わす語に付けて)その人に対する敬意、同情などを表わす。現代では主に女性が用いる。「お美しい」
(ロ)(自分の心情を表わす語に付けて)謙譲、卑下の意を表わす。「お恥ずかしい」
(ハ)ある状態を丁寧に表わす。「今日はお寒いですね」
(ニ)(形容動詞の語幹や動詞の連用形を伴い、その下に「さま」を添えた形で)相手に対する同情や慰めの気持を表わす尊敬表現となる。「おあいにくさま」「お気の毒さま」「お疲れさま」など。
(ホ)(名詞、形容詞、また形容動詞などの上に付けて)からかい、皮肉、または自嘲の気持を表わす。「お熱い仲」「お粗末でした」「お寒い限りだ」
『語誌』
(1)接頭語ミ(御)に、さらに敬意を加えたオホミ(大御)が語尾の母音を落としてオホムからオホンとなり、さらにオヲン、オオン、オンを経て、オを生じたものと思われる。
(2)このオは、中古和文にはオマシ(御座)、オモト(御許)、オモノ(御膳)、オムロ(御室)など、頭子音がマ行音である語に冠して現われるが、その他の語に用いられるのは、中世、室町時代以後のことと見られる。
(3)漢字で「御」と表記されることが多く、「御」は、オ、オン、オホン、ミ、ゴ、ギョの複数の読みが可能であるため、その読みを決定しかねる場合が多い。現代では、おおむね、ゴ、ギョは漢語に、オン、オは和語に用いられる。なお、「ロドリゲス日本大文典」では、Von (ヲン)は書きことばや荘重な話しことばに、Vo (ヲ)は話しことばや日常の会話に使われる、とされている。
(4)もともと体言に付く接頭語であるが、(6)(7)のように、中世以後には形容詞や動詞に付く例が現われる。
(5)(2)の丁寧語、美化語としての用法は、中古の貴族女流の用語にさかのぼるが、いわゆる女房詞でしきりに用いられ、「なすび─おなす」のような語末の省略、「おするする」(→「するする【二】」)のような擬声語の名詞化などが見られる。なお、現代語では「おビール」「おリボン」など、外来語に冠する例も見られる。
引用おわり。
2>に関しては、ある程度の根拠と私見を申し上げることはできますが、あまりにも長くなりますので、必要あればということにいたします。
2>に関しては、…私見を申し上げることはできますが、[あまりにも長くなりますので]
それが真理ならば必要最小限の言葉できちんと説明できるはずです。「あまりにも長くなる」のなら私は期待しません。締め切りますので、あとはお好きにどうぞ。私は言いたいことは言いましたので。
ちなみに今回いただいたご回答は想定の範囲内で、面白いと思える回答は得られませんでした。残念です。
No.5
- 回答日時:
敬語には尊敬語と謙譲語と丁寧語があると聞きます。
「お」や「ご」は丁寧語と思っております。
誰が・・・関係なしにそこにある菓子、まんじゅうを、お菓子、おまんじゅう・・・。
>私のお手紙、読んでくださいましたか。
丁寧語としてお手紙は問題ありませんが、くださいました、がいただけません、相手があいての積極的な意思でとる行動の尊敬語です、読んでほしいのはこちらなので、いただきましたか。
「お」「ご」さえつければ、何とか・・・ではないと思いますが、表面上はそんな感じがします。
No.4
- 回答日時:
このご質問は、敬語の核心をついたものだと思います。
難しいけれど一応お答えします。
>a、お手紙ありがとうございます。
b、私のお手紙、読んでくださいましたか。
c、ご連絡お願いします。
d、後日こちらからご連絡いたします。
a、「お手紙をくださり(いただき)、ありがとうございます」の省略形と考えます。(この「くださり」「いただき」の用法については後で述べます。)
しかし、どちらにしても手紙は先方が書いたものであり、それがこちらに送られて来たわけです。「お手紙」を「お土産」にしても同じで、先方が買った物です。したがって、この「お」は尊敬語の「お」です。
b、「私のお手紙」は、「私の差し上げたお手紙」の省略形であり、私が書いたものですから「謙譲語」の「お」です。「お土産」も私が買ったものであるから、同様です。(この場合は、a、のような二つの言い方はなく話は単純です。)
c、d、はおなじように、「尊敬語」「謙譲語」です。
>2、「お~になる」「ご漢語になる」は、どういう経緯で尊敬表現になったのでしょうか。
この質問には答えるだけの知識がありません。
したがって、現在敬語関係の研究者としてしられる、「菊地康人著『敬語』(講談社学術文庫)」より援用した説明になります。(上掲書p.151)
菊地氏によれば、「ナル敬語」(「お~になる」「ご漢語になる」の意)について、「大野晋」氏の「日本語の年輪」から引用して次のように書かれている。
「…それゆえ、自然に成立する意味を持つ「る」「らる」を添えることが尊敬の表現となる。この古代の考え方は今日も尾を引いて、「お行きになる」「お取りになる」という形が現れてくる。」(「日本語の年輪」p.65)「「なる」というのは、「木の実がなる」「寒くなる」という例でわかるように、自然にものが移って行って、ある状態に至ること。「木の実がなる」というのも、しぜんに、気が実を結ぶことをいう。すると、「お着きになる」とは、「着く」状態に敬意をこめて言った「お着き」という言葉と、その「お着き」という状態に自然に「なる」と表現したのが、そのもとの意味であるということになる」(同p.62)
このように、実はナル敬語もまた、まさに<自然にそうなる>意から尊敬の用法が出たものなのである。以下略」
> 3、「お~する」「ご漢語する」は、どういう経緯で謙譲表現になったのでしょうか。
これも同様に、「菊池本『敬語』」からの引用です。(同書p.282)
「お/ご~する」という形自体は古くから散見するのだが、本書のいう〈一般形〉として使われるようになったのはさほど古くはなく、小松寿雄氏の調査によると明治三十年代ごろからのようである。ただし、その当初からしばらくの間は、実際には次第に使われるようになってはきても、「お/ご~いたす」や、当時の代表的な謙譲語「お/ご~申す」のほうが規範にかなった言い方だという意識があったようで、小松氏によれば、昭和十年代になっても(一部には戦後になっても)「お/ご~する」という言い方を認めないとする向きがあったという(言葉についてやかましく論評する人は、いつの世にもいるもののようである)。「お/ご~する」が、規範的な立場からも一般に認められるようになったのは、戦後のことのようである。
> 4、「ご来店/ご利用くださる」「ご来店/ご利用いただく」 の「ご来店」「ご利用」と、1の「ご連絡」、2の「ご漢語」、3の「ご漢語」とは、敬語法上同じものでしょうか、違うものでしょうか。違うとすればどう違うのでしょうか。
これも菊池本に頼ります。
すべての「ご来店/ご利用」は、尊敬語の「御」と考えます。その後に続く「補助動詞」が「くださる」であっても「いただく」であっても。
以下引用。菊池本(p.215)
補助動詞の場合の敬語の種類を改めて確認しておこう。「……ていただく」「お/ご~いただく」のほうは、文全体の主語(「私」)を低め、他の人物(「Aさん」)を高めるので、謙譲語である。ただし、とくに「お/ご~になっていただく」については、正確にいえば、このうち「お/ご~になって」の部分は尊敬語(その意味上の主語を高める)、「いただく」の部分が謙譲語ということになる。「お/ご~いただく」はそれをいわば端折った形なので、細かくいえば、このうち「お/ご~」の部分は尊敬語、「いただく」の部分が謙譲語だというべきである(「……ていただく」も、厳密には「いただく」の部分だけが謙譲語である)が、普通、そこまで厳密には言っていない。
以下はわたしの見解です。このように、「本動詞」と「補助動詞」の動作主体が食い違う例をあまりみかけないので、
いささか懐疑的になっていますが、現在普通に使われている「御利用いただく」「御覧いただく」「御説明いただく」をどの学者も否定していない以上、否定する立場に立つことはできません。否定するならそのような議論に耐えることができる
学力が必要ですから。
ご回答ありがとうございます。
いくつか気になる点があります。
1に関して
多くの方が、「敬語の指針」等に示されている、たとえば相手が書いた「お手紙」ならば相手を立てる「尊敬語」、話し手自身が書い書いた手紙でも相手を立てるために使った「お手紙」は謙譲語Ⅰ、という考え方に疑義を持っていらっしゃらないのが気になります。(動作)主体敬語であるいわゆる尊敬語と、(動作)客体敬語であるいわゆる謙譲語と同列に扱ってよいのでしょうか。「お/ご~になる」「お/ご~する」の「~」は連用形名詞または漢語名詞であるという事実、そう名詞なんです。名詞であるという事実がが軽く扱われている気がします。名詞に所有主尊敬の「お」ご」を付けた「丁重語(三分類でいえば丁寧語)」という統一的な考え方はできないのでしょうか。
2に関して
大野晋の考え方におおむね賛成ですが、「その『お着き』という状態に自然に『なる』と表現したのが」どうして敬語性(尊敬語)を獲得したのか説明がありません。私は「見せる」の謙譲語が「お目にかける」、「会う」の謙譲語が「お目にかかる」であるといった例がヒントになると思っています。「お目にかける」「お目にかかる」、ずいぶん遠回しな、持ってまわった表現です。手間暇かかった表現です。手間暇かけることで敬語性が生じるのではないでしょうか。もちろんこの「お目」も丁重語です。
3に関して
2から推して知るべしです。
4に関して
1から推して知るべしです。
「ご来店/ご利用」による恩恵を相手が「くれる/くださる」から、授恵者に対して「ありがとうございます」。
「ご来店/ご利用」による恩恵を話し手が「もらう/いただく」から、授恵者に対して「ありがとうございます」。
ですよね。
No.3
- 回答日時:
1.
a、お手紙ありがとうございます。⇒尊敬語
b、私のお手紙、読んでくださいましたか。⇒美化語(または謙譲語1)
c、ご連絡お願いします。⇒尊敬語
d、後日こちらからご連絡いたします。⇒謙譲語1
2.「お~になる」「ご漢語になる」は、どういう経緯で尊敬表現になったのでしょうか。
:
「なる」は、「ある状態が実現する」といった意味の自動詞だろうと思います。
自動詞とは、動作主体の動作・作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞 のこと。
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/99104/meaning/m1u …
全くの推測なのですが、その動作を「他に及ぶもの」として捉えるのは畏れ多い、という理由で自動詞表現が使われているような気がします。
3.「お~する」「ご漢語する」は、どういう経緯で謙譲表現になったのでしょうか。
:
こちらは他動詞なわけですが、動作の対象を明確にすることが、相手に対する礼儀である、といった感じでしょうか。
4.相手への敬意を表わす、という意味では共通の要素を持っていると言えます。
接頭語「ご」は、基本的に丁寧語と捉えると紛れが少なくなるように思います。
上記2,3で申し上げたような意味を属性として持つ「なる」や「する」と組み合わせることによって、結果的に尊敬語になったり、謙譲語1になったりする。
以上、一素人の個人的見解であり、特に学問的根拠はありませんので悪しからず。
ご回答ありがとうございます。
1は「お」「ご」についての質問ですが、ご回答は、たとえばaの「お手紙」を尊敬語とおっしゃっているという理解でよろしいですね。「お」「ご」の本義についてはどうお考えでしょうか。
たとえば上位者から下位者へという方向性を持つ動詞、逆に下位者から上位者へという方向性を持つ動詞は敬語性を獲得するケースがあります。hakobuluさんに具体例は不要でしょう。では2、3はどうなのだろうというのが次の問題。2についての自動詞表現(化)は面白いと思いますが、それだけでは説明できない気がします。
4で「接頭語『ご』は、基本的に丁寧語と捉えると紛れが少なくなるように思います」とおっしゃっていますが、まさにソコが1から4までを一本の線でつなぐポイントではないでしょうか。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_09.png?e8efa67)
No.2
- 回答日時:
1 の例文ですが
a は正しいと思いますが、bは誤りだと思います。 手紙は自分が出したものであるのに、なぜそれが「お手紙」になるでしょうか。 cは、ご連絡お願いします これよりも、ご連絡お願いいたします こちらのほうが自然です。それか、ご連絡お持ちしております。
dもなにか不自然です。 後日こちらから連絡いたします。 それか、後日こちらから連絡を差し上げます。 こちらのほうが自然です。
2以下は略しますが、この1の例文はどこから引かれたのでしょうか。 わたしは基本的に敬語や謙遜語の使い方を誤っているような印象がいたします。
No.1
- 回答日時:
『敬語の指針』 平成19年2月2日 文化審議会答申
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/so …
この答申文書をお読みになっている前提で。
>1、次の例文の「お」「ご」の意味・用法はどう説明したらよいでしょうか。
>a、お手紙ありがとうございます。
尊敬語:立てるべき人物からの「お手紙」
>b、私のお手紙、読んでくださいましたか。
謙譲語Ⅰ:立てるべき人物への「お手紙」
>c、ご連絡お願いします。
尊敬語:立てるべき人物からの「御連絡」
>d、後日こちらからご連絡いたします。
謙譲語Ⅰ:立てるべき人物への「御連絡」
>2、「お~になる」「ご漢語になる」は、どういう経緯で尊敬表現になったのでしょうか。
「お○○になる」「御○○になる」の「○○」は立てるべき相手の動作です。「~になる」の形で相手側の動作に関する尊敬表現になります。相手の動作○○が行われる(成る・為る)ということでしょう。
『広辞苑』
な・る 【生る・成る・為る】
[四] ② (動詞の連用形、動作を表す漢語に、「お(御)…になる」の形で付いて)行為者に対する敬意を表す。「お聞きになる」「御覧になる」
詳しくは『敬語の指針』を参照してください。
⇒ 第2 敬語の形 1 尊敬語 (1)動詞の尊敬語 ①動詞の尊敬語の形
>3、「お~する」「ご漢語する」は、どういう経緯で謙譲表現になったのでしょうか。
「お(御)…になる」の逆で、「立てるべき相手に対する自分側の動作」だから。
詳しくは『敬語の指針』を参照してください。
⇒ 第2 敬語の形 2 謙譲語Ⅰ (1)動詞の謙譲語Ⅰ ① 動詞の謙譲語Ⅰの形
>4、「ご来店/ご利用くださる」「ご来店/ご利用いただく」 の「ご来店」「ご利用」と、
「御利用くださる」は尊敬語 =「(相手側や第三者が)御利用くださる」
「御利用いただく」は謙譲語Ⅰ =「(自分側が相手側や第三者に)御利用いただく」
詳しくは『敬語の指針』を参照してください。
⇒ 5 「いただく」と「くださる」の使い方の問題
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