
■恋愛と結婚の相手は同じ!
「私は一緒です」(Ikakoさん)や「思いません。わけて考える事自体が、ナンセンスです」(ゆるさらさん)と、恋愛と結婚の相手は同じだという意見が多く挙げられていた。だが「ミュージシャンを夢見てバイト生活をしている彼」と現実に結婚できるかというと、とても生活が成り立たないと別の男性を選ぶ女性もいるのではないか。心理学者の内藤誼人先生に尋ねてみることにした。
■本質的な性格での好みは変わっていない
「ユーザーの皆さんが言うように、恋愛相手と結婚相手は同じだと思いますよ。基本的に人間というのはそう簡単に好みは変わりません。よって付き合っていて問題がなければ、結婚しても問題がない相手なのです。生活力のない相手とは恋愛できても結婚はできないと口では言っても、結局のところ仕事はちゃんとしているけど夢を追う男性と結婚するため、本質的な性格での好みは変わっていないのです」(内藤先生)
言われてみれば「なるほど」ではある。だが交際していて問題がなければ結婚も大丈夫という考えはいかがなものか。結婚したら性格が豹変してしまう場合もあるのでは?
「好みがそう簡単に変わらないように、性格もそう簡単に変えることはできません。テレビや映画のように突然豹変するわけではなく、交際中にも豹変の兆しは出ているのに目をつぶっているに過ぎません」(内藤先生)
上記を踏まえると、恋愛で上手くいっていれば結婚でも上手くいき、それはつまり「恋愛相手=結婚相手」になるのだ。もし交際相手とうまくいっていないのであれば、結婚は慎重に考えるべきだろう。
●専門家プロフィール:内藤 誼人(ないとう よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「『人たらし』のブラック心理術」「人は『暗示』で9割動く!」他、著書多数。