済州島四・三事件についての質問があります。 この事件を分かりやすく解説してください。 済州島でデモを

済州島四・三事件についての質問があります。
この事件を分かりやすく解説してください。

済州島でデモを起こしている島民を警察が殺したとありますが、この警察は当時ロシアが占領していた北朝鮮（陸地）から来た警察のことですか？

北朝鮮から逃げてきた警察官、若者で結成された西北青年会を島州島に送り込んだとありますが、なぜ同じ南朝鮮の島民を殺したんでしょうか？

同じ南朝鮮の警察が、済州島の島民のデモに怒りを感じて発砲し、同じ南朝鮮の中でも済州島と南朝鮮とに分かれた、ということですか？

No.3 回答者： ikandonomushi 回答日時： 2018/02/02 09:47

李承晩の警察が殺したのです。

彼の政策に強く反発したためです。そもそも朝鮮には地域によって差別が存在し、その差別は現在に及んでいます。その差別が爆発したのです。そして島民は、日本に逃げて来て、在日や、帰化人となりました。当時日本は、敗戦後のGHQ管轄下だったので、この弾圧に寛容で、多くは大阪に移住して職を得ました。

No.2 回答者： mcnj0561 回答日時： 2018/01/31 19:26

この事件を語るにあたって、まず、背景を理解しておきましょう。

日本の朝鮮併合、太平洋戦争開戦が発端です。

日本の敗戦が濃厚になっても、軍部の一部が、一億総玉砕をとなえて抵抗する姿勢を示したため、
アメリカのローズベルトは、早期終戦を図るため、ソ連の参戦を促すため、ヤルタ島で
米英ソ連のヤルタ会談を開きます。
ソ連を参戦させる動機づけとして、ローズベルトは、朝鮮半島の、分割統治を持ち出して、説得したのです。
スターリンは、これによって釣られて、ノモンハン事件後の、日ソ中立条約を、一方的に破棄して参戦してきました。
更に、アメリカは、原子爆弾を使って、日本の戦意を奪って、一方的に、ポツダム宣言を、日本に飲ませてしまいます。

抗日戦争の発端となったのは、１９１９年3月1日に忠清南道で発生した、抗日集会で、弾圧はされますが、この運動はは、燎原の火の様に、全国に拡大していきます。

これに刺激を受けた、民族主義者たちは、李承晩を国務総理として、「大韓民国臨時政府」を、上海に樹立しました。
日本の降伏後、統一朝鮮の民族運動の動きは、色々ありますが、省略します。
民族主義者たちは、統一朝鮮政府を目指して政府、活動を始めますが、米ソの暗黙の了解の下に、スターリンは、金日成を
傀儡として送り込み、朝鮮人民共和国を樹立、アメリカは、南部朝鮮人民組織の完成度が低いと判断して、自治権をを渡さず、アメリカの、信託統治としてしまいます。
このため、民族主義者の失望は大きく、彼らの反対運動に、アメリカは、手を焼くことになります。

1948.済州島.四・三事件の発生には、この問題が、大きく関係しているのです。

それでは、本論に入ります。

南朝鮮の民族主義者、社会主義者、自由主義者は、それぞれの立場で勢力を競い合います。
アメリカは、それぞれの対立を快く思わず、左右合作運動を起こして、各会派協調的な政府を要求しますが、これは失敗に終わります。

左派勢力は、南朝鮮労働党（南労党）を起こして、済州島の左派勢力は、この下部組織となります。

１９４７年、3月1日、済州島４・３事件の前兆となった、３．１節事件が起こります。
上述したように、３・１事件は、抗日運動の発火点となった、重要な事件で、八月15日と並んで、三月15日は、最も重要な国の祝日となっております。
南労党はが中心としてなって、３・１事件２７周年記念大会を計画します。
本土の警察は、この警護のために、南部中心に、１００名の本土警官を組織して、送りこみます。
彼らは、済州島警官は、赤が主体と、偏見を抱いていました。

デモ隊の行進を警戒していた、騎馬警官の馬の足が、６歳の子供の体を蹴ってしまいます。
目撃した、参加者が非難して、騒ぎがひろがります。
最終的に、発泡騒ぎになり、死者6名、負傷者6名の事件になりました。

この件が引き金となって、済州島左派勢力と、アメリカの治安部隊を含めた本土警察の対立が、先鋭化されていきます。


４・３事件は、翌年正月に起こるのですが、本件の詳細は省略します。
よくご存知でしょうから。

この様に、済州島四・三事件は、日本の侵略と、列強諸国の、都合に合わせられて発生した、小国の
不幸な歴史と言えましょう。

参考文献

済州島四・三事件、文京朱（サンズイ）、平凡社。
全世界史朝鮮史、武田幸男編集、山川出版社

No.1 回答者： ultraCS 回答日時： 2018/01/31 03:10

済州島は、南朝鮮労働党など半島統一派の影響が強く、左翼テロが頻発していたので、南朝鮮国防警備隊、韓国陸軍、韓国警察、右派武装勢力などにより左派島民、協力者と見做された島民の虐殺が行われました。

構造としては保導連盟事件に近いものがあり、李承晩の強い猜疑心が招いた事件でした。