プロが教えるわが家の防犯対策術!

実は、今月、不動産鑑定士の2次試験に合格した知人がいるのですが、彼曰く、「現行試験制度では2次試験の合格の前後を問わず、2年間の実務経験がないと、3次試験合格のための講習会や3次試験の受験資格が得られない」とのこと。そこで、実務経験として認められる部署(グループの不動産会社)への異動希望をここ2年間ほど出しているらしいのですが、なかなか希望が認められず、一方、年齢的なこともあり、(2次試験に合格したので)最近では転職も考えているらしいのです。
 
そこで、2点ほど質問なのですが、

(1)実務経験として認められる仕事や従事期間というのは、かなり範囲が限定されているのでしょうか?(ちなみに、彼は地方銀行で法人向け融資の仕事をしています。)

(2)2006年から試験制度が変更になり、実務経験なしでも、講習会を受講し修了試験に合格すれば、不動産鑑定士になれる制度になるといのこと。そうであれば、現状の職場と部署に留まって、(仮に机上であっても)2次試験後も勉強を続け、2年後に講習会を受講し、最終試験に合格した後で転職を考えた方が、ずっとリスクが少なくなるのでは・・・という気もしています。

何かアドバイスできないだろうか、と思ってるのですが、不動産鑑定士の業界の事情等不案内なので、どなたか、事情に詳しい方にアドバイス頂けるとありがたいのですが。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

こんにちは。

私は現在34歳、宅建やファイナンシャルプランナーの有資格者です。マンション管理士を経て不動産鑑定士になるのが希望です。不動産鑑定士については、私は大学を一年で中退した為に去年に(ほとんど受験する人がいない)一次試験を受験、運良く合格出来ました。ご友人の方は二次試験に見事合格との事、今後も是非同じような志を持つ者として応援しておりますし、励まされます。

1については、私も色々調べてみましたが範囲は確かに限定されているみたいですね。私は農林系金融機関で融資担当でしたので、担保評価も日常業務としてやっていましたが、やはりそれも実務経験には入らないみたいですね。同じ業務でも信託銀行だと認められるみたいですけどね。又は鑑定士事務所にて勤務すれば良い訳ですが、言葉は適当でないかもしれませんが安給料で丁稚奉公に近いものがあるみたいですから、その間の生活も含めた総合的な決断が必要になりますね。

2の方が確かに1のリスクを考えれば安全な選択となります。現在も実務経験後、不動産鑑定士補となり更に一年近くに及ぶ講習会を経て最後の三次試験に挑む制度になっています。その実務経験や三次試験を取っ払って講習会を充実させる制度に変更する訳ですから、一見楽になるようにも見受けられますが反面、講習会の勉強は量、質共に現行の講習会とは比にならないほどハードになるであろう、というのが専門誌等からも窺えます。要は一長一短がありますね、現行も変更後も。

専門誌では変更を待たずに早めに鑑定士になってしまった方が良い、と結論付けていましたが、個人的には非常に悩ましい問題だと感じました。転職リスクを考えると、私なら仕事を継続しながらの方を選択しますかね、それはそれで大変だと思いますけどね(笑)

少しでも参考になりますように、また応援しています。私も今月末のマンション管理士試験、頑張って合格して鑑定士二次試験を目指しますね、早くご友人のレベルに追いつくように。
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この回答へのお礼

早速丁寧なご回答ありがとうございました。

先日、合格祝いをしたのですが、喜び7分、不安3分という印象でした。やはり、合格後も努力と研鑽の道のりが継続するということで、正直大変だなと感じました。彼の年齢(30代中盤)からも、かなり慎重な判断をせざるを得ないという状況のようです。

markymacさんも、鑑定士二次試験を目指されるとのこと、是非頑張って栄冠を勝ち取ってください。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/03 00:59

(1)について、


No.1さんがおっしゃっているとおり、原則として、不動産鑑定業者において鑑定業に従事している必要があります。
彼の場合、鑑定業者に就職するか、異動希望がかなえられなければ、実務経験はつきません。

(2)について、
確かに試験制度が変わり、実務経験なしでも実地演習を受け、終了考査をパスすれば、鑑定士になれます。但し、終了考査は実質的には今の3次試験となんら変わりません。
2次試験は知識の試験であるのに対し、3次試験は実務の試験です。2次試験を合格した優秀な人材の中から実務に関する試験が行われ数%しか合格しないのです。
いくら机上で勉強しても実務の経験の有無はどうしても出てしまいます。はっきり申し上げて、「新試験制度はリスクが少ない」とはいえません。

では、どうしたらいいのかと申しますと、自分の将来像をはっきりさせることと思います。

1.将来、独立開業して不動産鑑定業者としてやっていくのか
2.不動産鑑定士という資格をもって銀行で働きたいのか
3.転職して銀行以外の場所でサラリーマン鑑定士としてやっていきたいのか
などなど

自分の将来像をはっきりさせると自ずと答えは導かれます。
1.のケースですと、鑑定事務所で丁稚奉公すること自体が経験になります。
2.のケースですと、異動願いを出し続けるしかありません。
3.のケースですと、給料の良い(あるいは働き甲斐のある)仕事場を探し、修行しながら鑑定士になれます。

いずれにせよ、彼は今人生の岐路にいます。力になってやってください。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。

将来像の違いによるケース別の回答、とても参考になりました。基本的に将来のキャリアプランの中で、不動産鑑定士という資格をどのように生かしていくのか、という点が最大のポイントということですね。

今度彼に会ったとき、今回教えていただいた「選択肢」を参考に相談に乗ってあげられれば、と思います。どの選択肢がベストかは最終的には彼の判断によりますが、「悔いを残さない人生を送る」ことが、最も大切だと思いますので、今後も見守りたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2004/11/03 00:57

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