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いつもお世話になります。

小中高の教諭と比較して、保育士の給与が低すぎるのはなぜでしょうか?
「潜在保育士」という言葉があるくらいなので、それはそれは深刻なのかと思います。

A 回答 (6件)

保育士は教育者ではありません。


あくまで親にかわって保育をする職業です。

もともとは、保育士ってそんなに高く評価されてこなかったのですよ。
それにしては、仕事はきついし、神経は使うし、親の対応もあるし、にもかかわらず保育士は給料が安いですから。

保育所はもともと児童福祉法に基づいて設置されています。国の社会福祉政策の一環なんですね。

児童福祉法では、「児童を家庭において養育することが困難」の場合は「家庭における養育環境と同様の養育環境」を設置することが国及び地方自治体の責務とされています。これを具体化した施設が保育所なのです。ですから保育所の設置は国及び地方自治体のしなければならない施策の一環なんですよ。

意外なようですが、私立の保育所であっても保育料は自治体に納付されます。私立保育所は国なり自治体なりの補助金・委託料などをうけて運営しているわけですね。この補助金・委託料についてはきちんと積算があり、保育士一人につき何円、児童一人につき何円とか細かい単価が国によって決められています。この保育士一人の単価が低いのですよ。私立保育所を運営する場合、通常は70~80%が人件費です。補助金の人件費の単価が低い以上、給与改善について限界があります。

政府は、保育士の待遇改善としていくつかやっています。たとえば、「平成29年度からは、キャリアアップによって月最大4万円も給料が上がる新制度」がスタートしました。一見全ての保育士が給料アップになるように思いますよね。ところがこれには条件があって、「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」という役職が必要です。また研修を一定時間受講し試験にパスしなければなりません。要するに差をつけないとダメだということですね。

すなわち政府の考えというのは、能力を詳細に区分し、あらたな職務階層をつくり、1年間で最高80時間もの研修を受講しないと給与アップにならないのですよ。人件費の圧縮のため保育所ではフルタイムの非常勤職員が多数雇用されており、正職はクラスで2~3名程度です。こうした中で職務を必要以上に序列化、細分化して、多忙な中でさらに研修にいかなければならないという制度というのは保育所にとってありがたい制度ではありません。

基本的にこの問題は、国の保育士単価基準を抜本的に改めないとだめでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。ここまで詳しく述べてくださって恐縮です。
政治の話も絡んできて複雑ですね。

また色々と調べてみます!

お礼日時:2018/11/16 22:20

No.4の回答が最も的確だと思います。


ほぼ公の負担でまかなっているので園自体が利益を上げてない。
園の経営努力が保育士の給料に反映されないシステムなので、昇給しようがない。

私は、公の負担が大きすぎると思います。
利用者の負担額はもう少し上げてもいい。
低所得の家庭なんかは月額3000円未満とかで利用しています。
一日8時間預けて昼食付きです。
福祉サービスと言えど赤字が過ぎる。

「保育士さんは責任重大な重労働だと知って欲しい」という訴え方をして活動している団体がいくつかありますが、保育士が薄給なのは世間の認知が低いせいではありません。明後日の方向を向いていると思います。法改正しないと。

経営努力、競走原理が働かないシステムになっていると、色々弊害もあります。
万年需要過多で「集客」という概念すらないし、園の質も上がりません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

はい、No.4の回答にはド肝を抜かれました。
重労働には厚遇を提供すべきですよね☆。

状況がよくなることを願います。

お礼日時:2018/11/16 22:33

小学校教諭って一種免状は大学で教職課程の単位を沢山取らないとなれないし、資格認定試験も科目が多い難関ですからね。


偏差値レベルで考えたら20ぐらい違う印象です。大学など投資する時間も金額もかかるし、倍率も違います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

幼稚園教諭と保育士を一緒の土俵で考えていました。切り分けて考えないといけないんですね。

お礼日時:2018/11/16 22:27

>保育士の給与が低すぎるのはなぜでしょうか?


収益が悪いから。

保育園などの収入は公定価格で決まっているので、儲けようがないんですよ。
例えば0歳児にかかる保育料は一人につき月額約40万円。
でも保護者が支払うのは月額約19000円。
残りは税金などから出る補助金が充てられるわけ。
園の収入が公費で負担できる金額と保護者が負担する金額の合計で公定価格として決まってるから、収入の増やしようがない。
机上の空論のように完璧に運営されていれば赤字にもならないけど、そんな完璧に運営なんて無理。
どうしても必要な経費がいろいろなところで発生して、それに対応していると人件費に回りきらなくなるため、そこを給与下げたり正規採用から非正規採用に置き換えたりなど苦肉の策で人件費を削減することになる。
結果として保育士の給与は非常に低くなる。
もっと公費で負担する金額を増やしたり、保育士の最低給与補償などをしないと、きつい割に安い給与のまま変わらない。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

きつくて薄給なのに、希望者は絶えませんよね。それだけ魅力のある職業なのでしょう。

お礼日時:2018/11/16 22:26

資格が違う、学歴が違うということもあります。


今現在保育士は短大専門卒以上なら、専門を学んでいなくても国家試験に受かれば取れる資格ですが、小中学校の教員免許は教職過程のある大学でないと取れません。
一昔前なら保育士は高卒でもとれた資格です。

それに保育所、幼稚園では国の管轄も違います。
保育所は厚労省、幼稚園は文科省の管理下です。
保育士と幼稚園教諭はそもそも全く違う資格ですから、幼稚園で保育士は働けません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

資格の種類が違うんですね。にしても、保育士の冷遇具合は何とかならないものでしょうか。

お礼日時:2018/11/16 22:13

経営者が高いお金を払いたくないからです

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この回答へのお礼

ありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ありません…。

経営者が私服を肥やす なんて言語道断ですよね。

お礼日時:2018/11/16 22:10

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