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「百々」さんという姓について質問です。
①多分「どど」というのは、激しく逆巻く水の流れの音を表しているのだろうと思いますが、それでいいでしょうか?
⓶なぜ「百」という漢字が「ど」という音を表すのに使われているのでしょうか?
③姓だけでなく、普通の単語でもいいのですが、「百」という漢字が「ど」という音(あるいは類似の音)に当てられている例が他にあるでしょうか?

A 回答 (3件)

>「百」の漢字を「ど」とか「どう」とかの音に当てたのはどうしてなのか



どど = 十十(10×10) = 百 …ということです。

記憶が曖昧だったので、あらためて調べてみました。

■『地名語源辞典』(山中襄太、校倉書房、昭和43年9月30日)
どど,とどめき,どおめき【百百,百目木,道目木】
 水流が勢よく流れ落ちるところ。小さい滝など。川の水音が高くトドロクところの地名。
 トドロキ(轟,等々力)の地名と同義。百は10×10だから十十,トオトオ,ドオドオ,ドドと読む。
 だから百一字だけでいいのを,二字ならべて百百と書くのだという。
 百百の地名は栃木,群馬,長野,山梨,愛知,石川,京都,岡山などにある。
 百目木(ドウメキ)は千葉県君津郡に,百成(ドウメキ)は石川県鳳至郡にある。

■『難読姓氏・地名大事典』(丹羽基二、新人物往来社、2002年4月15日)
百百(どど・どうどう)
 ①宮城県遠田郡田尻町ほか全国に多。
 ②流水、車馬のひびきなどから地名へ。ドウドウは十十の意。
 ③百度・突々・斗々・戸土など。

■『続 難読姓氏・地名大事典』(丹羽基二、新人物往来社、2005年6月25日)
百々目木(どどめき)
 ①(一)福島県大玉村。(二)長野県駒ヶ根市。(三)岐阜県武儀町ほか。
 ②流水音、車輪音などがとどろく地域や河川などに名付ける。轟、驫、百目木、百目鬼などと同じ。これが姓氏になった。
 ③百々亀・百々米木・百女木・百目相・百目鬼・百目木・百芽鬼・百女木・百目鬼(以上みなドドメキとよむ)など。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
 ずっと不思議に思っていましたが、「百」の漢字を「ど」「どう」に当てる理由がやっと分かりました。十六(シシ)、八十一(クク)などと同類なのですね。そちらは万葉集で知っていましたが、それと同類とは全く思いつきませんでした。
 とても丁寧なご教示に心から感謝します。

お礼日時:2019/08/21 10:24

地名は多数ありました。



『難読地名辞典』から抜粋要約。
(山口恵一郎・楠原祐介、東京堂出版、平成5年 第10版) 絶版?

百目木 どめき   青森県上北郡十和田湖町
百目木 どめき   青森県上北郡横浜町
百目木 どうめき  岩手県紫波郡紫波町
百目木 どうめき  宮城県気仙沼市
百々貫 とどぬき  宮城県角田市
百々  どうどう  宮城県遠田郡田尻町
百々  どど    宮城県亘理郡亘理町
百目木 どめき   秋田県由利郡仁賀保町
百槻  どうづき  福島県相馬市
百目貫 どうめき  福島県耶麻郡猪苗代町
百目木 どうめき  福島県安達郡岩代町
百相  どうみき  栃木県栃木市
百目木 どうめき  栃木県黒磯市
百目鬼 どうめき  栃木県真岡市
百目鬼 どうめき  栃木県塩谷郡塩谷町
百目貫 どうめき  栃木県塩谷郡喜連川町
百百  どうどう  群馬県佐波郡境町
百目木 どうめき  千葉県鴨川市
百目木 どうめき  千葉県君津郡袖ヶ浦町
百々  どうどう  新潟県上越市
百々  どうどう  新潟県新井市
百橋  どのはし  富山県高岡市
百米木 どめき   富山県射水郡大門町
百海町 どうみまち 石川県七尾市
百々町 どどまち  石川県加賀市
百成  どうめき  石川県鳳至郡門前町
百々  どうどう  山梨県中巨摩郡白根
百百目木 どどめき 岐阜県武儀郡武儀町
百所  どうどこ  静岡県榛原郡相良町
百々町 どうどうちょう 愛知県豊田市
百々町 どどちょう 愛知県岡崎市
百月  どうづき  愛知県西加茂郡小泉村
百々  どうどう  愛知県渥美郡田原町
百々  どど    三重県名張市
百々  どど    滋賀県彦根市
百々町 どどまち  滋賀県愛知郡愛知川町
百々ヶ池 どどがいけ 京都府京都市西京区
百々町 どどちょう 京都府京都市上京区
百々町 どどちょう 京都府京都市山科区
百々  どど    京都府京都市山科区
百々  どうどう  岡山県倉敷市
百々  どうどう  岡山県久米郡柵原町
百々  どうどう  岡山県苫田郡加茂町
百々路 とどろ   徳島県三好郡三好町
百々  どうどう  香川県観音寺市
百々  どうどう  香川県仲多度郡琴平町
百笑  どめき   高知県中村市

地名の由来などは下記の辞典が参考になるかと思います。公共図書館にあります。
『角川日本地名大辞典』(全51巻)
『平凡社日本歴史地名大系』(全50巻)

姓氏についても辞典が色々あります。
姓氏・家系の調べ方(国立国会図書館 リサーチナビ)
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/the …
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この回答へのお礼

丁寧なご教示ありがとうございました。ずいぶんたくさんの類似の地名があるのですね。姓は多分こうした地名に由来するのでしょう。
それにしても、「百」の漢字を「ど」とか「どう」とかの音に当てたのはどうしてなのかが相変わらず気になります。固有名詞以外ではそのような語は思い当たりません。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2019/08/19 09:50

地名が先の場合と、姓が先の場合があるようですが、


由来をたどるとたいてい水の流れに係わりがあるようです。

陸奥・百々(どうど)城
http://www.hb.pei.jp/shiro/mutsu/dodo-jyo/

三河・百々(どうど)城
https://aitisirookazaki.jimdo.com/%E5%B2%A1%E5%B …

近江・百々(とど)館
https://blog.goo.ne.jp/kkkk_015/e/04c3d611e2fc59 …

岩城・百目木(どうめき)城
http://zyousai.sakura.ne.jp/mysite1/nihonmatu/do …

百目鬼(どうめき)
百々目木(どどめき)
百々目鬼(どどめき)
…もあるようです。


下記に「百々」は載っていますが「百目木」「百目鬼」は乗っていません。

『難読・稀少名字大辞典』(森岡浩、東京堂書店)
http://www.tokyodoshuppan.com/book/b79716.html
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この回答へのお礼

丁寧なご教示ありがとうございました。かなりいろいろな所に類似の地名があるのですね。そうした地名を名字にした人たちもたくさんいたということでしょうね。(あるいはその逆も。)
「百」の文字が使われている理由も分かりましたらご教示ください。
ありがとうございました。

お礼日時:2019/08/18 09:40

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