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戦後民主主義とはどういうものなのでしょうか?

それと、日本の民主主義が制度としていつ発生してどのように発展してきたのかを整理したいと考えているのですが、簡単に教えていただけないでしょうか。
できたら選挙権の変遷も含めて。

また、参考になる良いサイトがありましたら教えてください。

A 回答 (1件)

こんにちは。

tsuyoshiiさんがどういう経緯でご質問されているか分からないので、正直に回答を書きます。学校のレポート対策なら、役に立たない可能性大かも。日本の「世の流れ」を知りたいなら、多少の自信はあります。どっちにして、ヒマな時に読んで下さいな。長くなります。

「戦後民主主義」とは、思想的意味合いを含んだ用語です。実際の選挙制度と深く関係しません。学問的にも「戦後民主主義」という用語はないはずです。「戦後」とは第2次大戦後のこと、つまり「日本国憲法」により確立した民主主義を指します。

●まずは日本の選挙制度の歴史を・・・・・
1867年、明治維新。日本は武家社会に終止符を打ち、欧米を見本にして近代化・民主化の道を歩み始める。初めて選挙が実施されるのは1889年。大日本帝国憲法制定の翌年。明治維新から20年以上が経過していた・・・・
(1)最初の選挙~直接国税を15円以上納める25歳以上の男
(2)1925年~25歳以上のすべての男
(3)1945年の日本国憲法~20歳以上のすべての男女

日本初の選挙は明治維新から20年以上たってます。でも、それまで嫌がっていた訳ではありません。考えてもみて下さい。
「選挙」という言葉も仕組みも知らなかった国民に「今日から選挙権を与えるので、自分の判断で投票して下さい」なんて言っても、ピンとくるはずがない。国全体に、それなりの意識改革が必要。当時の高額納税者とは貴族出身者、事業主のことであり、政治的教養を身につけた人。高度な義務教育が発展・普及した今の感覚で考えてはいけないでしょうね。

●さて「戦後民主主義」って??・・・・・

もうお分かりのように、「戦後」で変わったことは、女性に選挙権が与えられたことです。これをどうみるかは、人によって違うでしょうね。でも、ちょっと考えてみましょうよ。
今のイスラム教世界で、女性に対して突然「今から男女平等です。社会に出て活躍してください」と言っても、みんなピンとこないでしょう。ブルカを被った女性たちは困惑するだけでは?
つまり「戦後」の感覚で過去を判断しても、真実は見えません。

マスコミ等で「戦後民主主義」という言葉を使う人は、単に選挙制度だけでなく、基本的人権など日本国憲法の精神を含める場合が多々あります。自由、平等、報道の自由、思想の自由
・・・確かにそれは大切ですが・・・
その精神を拡大解釈し過ぎた人たちです。「戦後」を美化するあまり、「戦前・戦中」をことさら悪い時代として捉え、「戦後」の感覚ですべてを評論し、日本の歴史を全否定します。被害者の権利よりも、犯罪者の権利を主張。民主主義を礼賛しながら、民主主義で選ばれた政府を全否定したり・・・

戦後の1994年、ノーベル文学賞を受賞した作家・大江健三郎は国民栄誉章の受け取りを拒否しました。理由は「戦後民主主義者の自分には似合わないから」。
これに対し、作家・曾野綾子はこう論評したそうです。
「世界に名だたる、豊かで安全な日本という国に住み、その恩恵を享受したからこそ作家として成功できたはずではないのか。それを無視して、世界の賞は受け取るが、国家からの勲章なんて要らないとするのは、単なる甘えである」。

上記作家の評論は論旨をまとめただけであり、引用ではありません。詳しくは原文を参照して下さい。私の回答に不快を感じたなら、お許し下さい。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/戦後民主主義
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この回答へのお礼

大変参考になりました。
HPも参考になりました。
私の場合は興味本位でいろいろ調べているだけです。
戦後にもたらされた民主的な制度というのがいろいろあって驚きです。

お礼日時:2005/01/08 19:11

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