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素粒子物理学の現状について全く知らないのですが、今現在の主流なテーマは何なんでしょうか。
全員が統一理論に取り組んでいるわけではないですよね(物性の人全員が高温超伝導に取り組んでいるわけではないように)。
一つに絞れるということはないと思うので、色々書いてもらえたら幸いです。
背景なども書いていただければなお良いです。

A 回答 (1件)

素粒子物理学の根底をなす、標準理論は、ヒッグスの発見をもって一応の完成を見て、およそすべての、素粒子に関する実験結果を、正確に記述することができるようになりました。



しかし、標準理論は、
・ パラメータの多くが実験結果であり、基礎理論から値を誘導できない。
・ 重力を含んでいない。
・ 超ミクロ領域を、くりこみで置き換え、詳細を先送りしている。
・ 素粒子と言うには、数が多すぎる。
・ 階層構造などの必然性を、説明しきらない。
・ 弱い力が働くと、素粒子が変わるが、それが素粒子に思えない。

など、数々の未知の事項がありますね。それに取り組んでいるのでしょう。超弦理論などは、素粒子を弦とみなし、それに超対称性を織り込んで、標準理論が説明しきらない、

・ 局所の発散を解消し
・ 重力を統合し
・ 物質と4つの力以外の、ダークマターやダークエネルギーの謎にも

挑みます。いくつもの派生理論もあるし、それに関連した、別の分野との学問融合もあるでしょう。実験屋は、標準理論に従わない現象を見つけようと、より高エネルギーの設備を作り、実験に挑みます。統一理論に取り組む・・という概念的な話ではなく、その流れの中で、理論、実験双方で、個別のテーマを学者が追求している。盛り上がっていると思います!
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