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西暦何年頃から「アマチュア数学者はもう難易度的に良い研究結果をまず上げられないだろう」と言われるようになったのでしょうか? ウィルソンの定理は発見したウィルソンもウィルソンの指導教員のウェアリングも証明出来ませんでしたが僕は証明を読んでいるのですが道具さえ整えば高校生でも理解出来る難易度です。当然そういう研究は昔の数学者がとっくの間にしていますからね。ミレニアム懸賞問題は問題文を理解するのも大学院並みの内容だからアマチュア数学者がホッジ予想に取り組んでいるという話を1回も聞いたことがないです。

A 回答 (2件)

ウィルソンの定理(式は表せないのでおかしい所がかなりある)は証明されています。



p が合成数のとき,22 から p-1p−1 の中には pp の約数が含まれているので,(p-1)!(p−1)! を pp で割った余りはその約数の倍数です。つまりウィルソンの定理の右から左(の対偶)が分かります。

重要なのは左から右です。

実際に pp が小さい場合に実験してウィルソンの定理の主張を確認してみます。


p=2 → 1\equiv -1\pmod{2}p=2→1≡−1(mod2)

p=3 → 2\equiv -1\pmod{3}p=3→2≡−1(mod3)

p=5 → 24\equiv -1\pmod{5}p=5→24≡−1(mod5)

p=7 → 720\equiv -1\pmod{7}p=7→720≡−1(mod7)

合同式に慣れていない人は合同式の意味とよく使う6つの性質を参考にしてください。

以下\bmod{p}modp の表記を省略します。

ウィルソンの定理の証明では特に,合同式の性質:

「ab\equiv acab≡ac で,aa と pp が互いに素なら b\equiv cb≡c 」

が重要になります。

以下ではウィルソンの定理の証明を2通り解説します。

ウィルソンの定理の証明1
nn が小さい場合に証明しようとすれば自然に出てくる発想です。

(7-1)!=1\cdot 2\cdot 3\cdot 4\cdot 5\cdot 6\\ =(5\cdot 3)(4\cdot 2)\cdot 1\cdot 6\equiv 6\equiv -1\pmod{7}(7−1)!=1⋅2⋅3⋅4⋅5⋅6
=(5⋅3)(4⋅2)⋅1⋅6≡6≡−1(mod7)

方針
p-3p−3 個の数 2,3,\cdots,p-22,3,⋯,p−2 を2つずつペアにして消していきます。そのために,mm を固定して mn\equiv 1mn≡1 となるような相方 nn を探します。そのときに整数の有名な性質「 m,2m,3m\cdots,(p-1)mm,2m,3m⋯,(p−1)m を pp で割った余りはすべて異なる」が使えます。(この性質の証明は一次不定方程式ax+by=cの整数解の「ax+by=1についての証明」の下側参照)

証明
p=2p=2 のときは成立。以下 p\geq 3p≥3 の場合について考える。

m,2m,3m\cdots,(p-1)mm,2m,3m⋯,(p−1)m を pp で割った余りはすべて異なるので,

mn\equiv 1mn≡1 となる nn が 11 から p-1p−1 の間にただ1つ存在する(注1)。

そのような nn が,mm と等しい場合は困るのでそのような良くない場合を探す:

m^2\equiv 1m
2
≡1

つまり,(m-1)(m+1)\equiv 0(m−1)(m+1)≡0

合同式の性質より m-1\equiv 0m−1≡0 または m+1\equiv 0m+1≡0

よって,m\neq 1,p-1m

=1,p−1 のときは m\neq nm

=n となる。

よって,2,3,\cdots p-22,3,⋯p−2 の中でそのような mm と nn のペアを \dfrac{p-3}{2}
2
p−3

個作ることにより,

(p-1)!\equiv 1^{\frac{p-3}{2}}\cdot 1\cdot (p-1)(p−1)!≡1
2
p−3


⋅1⋅(p−1)

が分かりウィルソンの定理が示された。

注1:群論の言葉を使えば「 pp の剰余群の任意の元が逆元を持つ」と簡潔に表現できます。

ウィルソンの定理の証明2
方針
フェルマーの小定理を用います。発想力が必要なエレガントな証明です。

証明
f(x)=x^{p-1}-1f(x)=x
p−1
−1

という関数を考える。

フェルマーの小定理より,x=1,2,\cdots,p-1x=1,2,⋯,p−1 に対して,

f(x)\equiv 0f(x)≡0

なので,剰余の定理より(注2),任意の整数 xx に対して,

f(x)\equiv(x-1)(x-2)\cdots(x-p+1)f(x)≡(x−1)(x−2)⋯(x−p+1)

となる。

この式の xに 0を代入すると,

(-1)^{p-1}(p-1)!\equiv -1(−1)
p−1
(p−1)!≡−1

p=2 のときは自明に成立し,それ以外のとき p は奇数なのでウィルソンの定理を得る。

注2:厳密には合同式における剰余の定理も証明する必要がありますが省略します。

ちなみに,原始根の存在定理を仮定すれば原始根を使っても証明できます。→位数の性質と原始根の応用

知名度は高くないですがなかなかにエレガントな定理です
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「アマチュア数学者は…上げられないだろう」の発言は、どこの誰がされたんでしょう?



話は変わりますが、当時の慶大院生2人による以下の発見は、痛快に思えました!
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2018/9/ …
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