日本にどんな政治家がいたら、日中戦争を止められたんでしょうか？

Question

春閑 · Accepted Answer

明治憲法上は天皇が統帥権を握っており、日中戦争のころの軍部は、政治家が軍事に直接口出しできない仕組みだったのです。
内閣が天皇を輔弼して政治を行うので、間接的には政治家が関与できますが、内閣には陸軍海軍からも大臣を出していますので、軍事に他の大臣が横やりを入れても陸軍大臣や海軍大臣が賛成しなければ、内閣も動けない仕組みに事実上なっていたわけです。
しかも、明治以降の天皇は国家の主権者ではあっても、君臨すれども統治せずの立場で一貫していました。

昭和天皇も原則としてその立場を踏襲していました。そして昭和天皇が日米開戦の危機が迫った時に、戦争回避の切り札として陸軍軍人の東条英機を内閣総理大臣に指名したのは、東条が天皇の意思を絶対視する人物であり、陸軍の暴発を押さえてくれると思ったからと言われています。
陸軍軍人以外の政治家は、226事件や515事件の陸軍青年将校テロで殺されまくっていますし、陸軍の重鎮たちでさえ、青年将校の殺気のこもった圧力にビビりまくっていたような時代です。

この時代は、参謀本部作戦課を中心にした陸軍参謀本部の一部参謀と、満州に駐屯していた関東軍参謀たちが実質的な最高権力者であり、政治家は無力な存在だったということになるでしょうか。

現行憲法下では、非常時には首相が自衛隊の上に立つシビリアンコントロールが明確化され、戦争責任も内閣が負うと明確化されています。
しかし、当時の日本にはシビリアンコントロール的な制度も無く、責任の所在も誰にあるのか曖昧だったわけです。

phj · Answer

＃７です。補足拝見しました。

＞しかし満州事変と日中戦争はセットじゃないですよね？当の石原莞爾がそう考えてましたよね？

現在進行形で現場にいる人たちと、歴史が確定した後世の私たちでは見ている内容も情報も異なります。たとえば今ならウクライナ戦争は始まったわけですが、2022年2月にロシアが侵攻を開始すると予測し準備できていた人はほとんど居ません。

でも、始まってしまった今なら「どうやって防ぐべきだったのか？」と考えることができるし、それは2014年のクリミア半島併合まで遡るのか？場合によっては2009年のウクライナのCIS脱退がなければ防げたのか、という議論ができます。

石橋莞爾は現場の人で満州事変を起こした本人ですから、彼の言説を論拠とするのは無理があると思います。

結果的に日本は、満州国設立とその後の中国大陸内部への進攻によって、欧米諸国と険悪になっていきます。
　その結果が日中戦争であり、日本側が「中国の大部分を支配下に収めれば欧米も黙るだろう」と予測していたことは知られています。

結果的にこれが失敗、大陸で膠着状態になった日本は最終的に太平洋戦争に至る、というストーリーは後世の私たちには見えるわけです。

また軍部の暴走や五一五事件が政界に与えた影響なども見えているわけで、後出しじゃんけんをするとはいえ、満州事変を防げる政治家が居なければ日中戦争を防ぐことはできなかった、満州国ができた後に既成事実を変えること、たとえば「満州を放棄して朝鮮半島まで戻る」というのはできなかったと思います。

phj · Answer

満州事変と五一五事件を未然に防げる政治家がいなければ不可能だったと思います。

日中事変は軍部の暴走の最終段階で、最初の暴走は満州事変です。これを未然に防ぐために、統帥権の前に文民統制（シビリアンコントロール）の条文を法制化できれば、防げた可能性は高いです。

逆に満州事変の後は、満州国が成立しているので、日本と関東軍は必ずしも一体ではなく、文民統制法案が日本で成立すれば満州国はすでに皇帝に即位している愛新覚羅溥儀を傀儡にして、独立国化したかもしれません。

また、五一五事件の後は、政治家が殺される危険が大きくなったので、文民統制法案は作れなかったでしょう。

tanzou2 · Answer

西郷隆盛の師である、島津斉彬の
戦略が基本です。

つまり、アジアは一丸となって
西洋に対抗すべきでアル。

日中戦争の原因はここにあります。

１，一丸となるためには、アジアを統合
　する必要がある。

２，統合まで行かなくても、隣国である
　中国に、列強の軍隊が詰めていたら
　日本の安全は非常にやばいことになる。

日本にどんな政治家がいたら、
日中戦争を止められたんでしょうか？
　　↑
・中国を説得出来る政治家。
　つまり、武力によらないでアジアを
　統合出来る政治家。
　
・西洋の植民地になっても構わない
　という政治家。

e12mv2 · Answer

政治家ではムリだね。
統帥権干犯問題が起こる。

軍政も軍令も天皇大権を根拠とする。
総理大臣ごときが口出しをすることはできない。

佐波さん · Answer

大日本帝国はテロリストが造った国ですから、戦争をし続けなければ
国体を維持出来ない体質ですので、手立ては有りません。

lv4u · Answer

たぶん日中戦争は防げなかった。
でも、冷徹に国際情勢を見極めて、ある意味「勝ち馬に乗る」的な判断をして、早めに米国にゴマをすって？おけば、別の結末があったのではないか？と思ったりしています。

のっぺり · Answer

軍に殺されることも厭わない政治家

日本にどんな政治家がいたら、日中戦争を止められたんでしょうか？

明治憲法上は天皇が統帥権を握っており、日中戦争のころの軍部は、政治家が軍事に直接口出しできない仕組みだったのです。

＃７です。

満州事変と五一五事件を未然に防げる政治家がいなければ不可能だったと思います。

西郷隆盛の師である、島津斉彬の

政治家ではムリだね。

大日本帝国はテロリストが造った国ですから、戦争をし続けなければ

たぶん日中戦争は防げなかった。

軍に殺されることも厭わない政治家

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