映画のエンドロール観る派?観ない派?

ある論文なのですが、この内容を見てどう思いますか?私は卵が大好きなので毎日2個食べていますが、食べない方がいいのかどうなのか・・そしてこの研究での1日2個食べる人が40人になってます(しかも何歳の人か分からない)が、その辺りも精査しての確率を出しているのですか?
どれくらい信用していいものか分からず、詳しい方教えてください。

背景/目的: 14年間追跡したNIPPON DATA (ND) 80のデータによると、卵の摂取は、女性では年齢調整血清総コレステロール値 (aTCH) および全死亡率と関連していたが、男性では関連がなかった。異なるコホートでこれらの関連性を再評価する必要がある。
対象/方法: 15年間追跡したND90データセットを使用して、卵の摂取とaTCH、原因別死亡率および全死亡率との関連性を分析した。1990年のベースラインで、食品頻度法と重量測定食品記録を使用して栄養検査を実施した。脳卒中や心筋梗塞の既往歴のない4686人の女性参加者 (年齢30歳以上、平均年齢52.8歳) を15年間追跡した。
結果:参加者は5つの卵摂取グループ(<1/週、1-2/週、1/2日、1/1日、および≥2/日)に分けられました。各グループにはそれぞれ203人、1462人、1594人、1387人、および40人の女性がいました。卵摂取はaTCHと関連していませんでした(P = 0.886)。追跡期間中に183人の心血管疾患(CVD)、210人の癌、および599人の総死亡例がありました。背景因子を調整した Cox 分析では、卵の摂取は総死亡率およびがん死亡率と直接関連していることがわかった (1 日 2 個以上のグループと 1 個グループの HR: 総死亡率 2.05 (95% CI: 1.20-3.52)、がん死亡率 3.20 (1.51-6.76))。また、週 1~2 個のグループのがん死亡率は 1 個グループのそれよりも有意に低かった (0.68 (0.47-0.97))。卵の摂取は CVD による死亡率とは関連していなかった。
結論: 卵の摂取はがんおよび総死亡率と関連していた。少なくとも日本の女性では、卵の摂取量を減らすことで健康上の明確なメリットが得られる可能性がある。

質問者からの補足コメント

  • https://pmc.carenet.com/sp/list.php?type=list&ke …

    こちらなのですが、見れるでしょうか??

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2024/08/12 10:21
  • https://www.carenet.com/news/general/carenet/45316

    こちらのニュースで知りました。こちらの内容で論文名などみれますでしょうか?

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2024/08/12 10:37
  • ありがとうございます!
    すみません、難しい言葉は分からないのですが、信用できるものとは断言できないという事ですよね?

    No.3の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2024/08/12 13:54
  • ありがとうございます!

    No.4の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2024/08/12 17:33

A 回答 (7件)

No.6様、素晴らしいです。



ご質問者様が気にされた当該論文にも、「異なるコホートでこれらの関連性を再評価する必要がある」と書いてありますが、まさにそのような研究を行った論文が存在したのですね。

コホート研究は、予め背景因子を統制できるのがメリットですが、途中での脱落(死亡など)があり、調整(調節)が全く必要ないとも言い切れません。

しかし、一方のケースコントロール研究は、RCT(ランダム化比較試験)のように被験者を均質に割り振ることが出来る研究に比較して、より背景因子の調整(調節)に苦労させられます。

実際、他の論文でも調節因子の不足が指摘されているとのことですので、解析が不十分だったのでしょう。

なお、ケースコントロールでも、ビッグデータがあれば、数年前のノーベル経済学賞のように、プロペンシティ・スコア(傾向スコア)分析を行うことによって、ノセボ群とプラセボ群とで背景因子を同じにした(マッチングした)比較を行うことが可能です。

ご参考まで。
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最初から卵を悪者として解析しているので、他の論文でも反証されている内容ですね。


ヨーロッパ10か国で4万人以上(Nakamura論文の約10倍)を18年間追跡したコホート研究(地中海コホート)の論文では、考察内でNakamuraの日本研究を名指しして異なる結果だと書いてあります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29905885/
https://link.springer.com/article/10.1007/s00394 …
最終結果はTable2のMultivariateですが、全死亡、癌死亡、心臓血管疾患死亡(CVD)、脳卒中死亡など卵1個/日のハザード比で有意差なしです。
https://link.springer.com/article/10.1007/s00394 …
卵摂取によってアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患死亡率のリスクを下げる(HR=0.90, p=0.036)結果が示されています。
ただし、Multivariateでの調節因子が十分とは言えません。

Nakamuraの論文は医学部の図書館からアクセスしても全文が読めませんでしたが、他の論文でも調節因子の不足が指摘されています。

卵摂取が多い→肉摂取が多い→アルコール摂取が多いなど食生活は複合的に影響し合っているので、特定の食材摂取をターゲットに論ずるのは非常に危険です。

なお、Nakamura論文を含むメタアナリシス論文が複数ありますが、調節因子など異なるので、大規模コホートの結果を見た方が良いです。
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この論文を信用しない特段の理由は見当たらない。

そして、「卵の摂取量を減らすことで健康上の明確なメリットが得られる」ということを信用する理由も見当たらない。ご質問は両者をごっちゃになさっているのではないだろうか。

 「コホート研究」とは、「はじめに観察対象にする集団を決めて、その集団を何年にもわたって観察し続ける」という手法で、疫学においては最もバイアスが生じにくい手法です。(しかし、数千人を15年も追いかけるには大変な手間とコストがかかるわけで、やすやすとやれることじゃありません。ですから、得られたデータは貴重です。)

 この抄録を見る限り、卵の摂取量といくつかの疾患の間に相関が認められるのは事実のように思われます。ただし、これだけの結果では因果関係は示されていない。すなわち「卵をたくさん食べたというのが原因となって全死亡率が高くなった」のかどうかは、わかりません。わからないからこそ「少なくとも日本の女性では、卵の摂取量を減らすことで健康上の明確なメリットが得られる」とは言わず、「可能性がある」と言うに留めているんです。

 言い換えますと、「卵をたくさん食べたというのが原因となって全死亡率が高くなった」とは限りませんで、卵を「たくさん食べる」「たくさんは食べない」という行動の違いのさらに根本に、そういう行動をする理由が何かあるかもしれない。たとえば、昔は「卵は1日1個にしとけ。あんまり食べると肝臓を悪くする」ということが言われていました。(後に否定されたようですが。)なので、健康に気遣う人は、さまざまな「体に良いこと」をする中の一環として「卵は食べ過ぎないようにしよう」という規範を持っていたのかもしれない。あるいは、「食費を節約したいが、安価なタンパク源は卵ぐらいしかない」というひとたちが卵ばかりをたくさん食べていたのかもしれない。はたまた「偏食があって卵ばっかり食べる」という人もいるだろう。などなど、いろんな理由が想像できる。それら「卵をたくさん食べる」ことの理由は、同時に(健康への無関心や、貧栄養や、栄養の偏りなどを介して)全死亡率に影響を与えるかもしれない。
 このような、間接的に(見かけ上の)相関関係を生じさせる要因を「交絡因子」と言いまして、データを処理するにあたって交絡因子の影響をなるべく取り除くように「調整」をやるのですけれども、すっかり取り除くということは事実上不可能です。
 というわけで、この論文が「可能性がある」と言うに留めているという点が非常に重要でして、それがホントかどうかは「異なるコホートでこれらの関連性を再評価する必要がある」とも書いてある。すなわち、「もっと研究しなくちゃいけない」ということと、「卵の摂取量と死亡率の因果関係の解明をテーマとした研究をやると良さそうだよ」という意見を述べているんです。
 というわけで、この論文には信用しない理由が見当たらない。かつ、「卵の摂取量を減らすことで健康上の明確なメリットが得られる」ということを信用する理由も見当たらない。
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No.3です。



>信用できるものとは断言できないという事ですよね?

はい。
分析結果は興味深いとは言えますが、世間に全面的に支持されるというものではく、他の研究者によって反例が出てくるような内容です。
言い換えれば、被験者を変更すれば、結果が変わりかねないと考えざるを得ません。

私がこう思うのは、この被験者集団に不可解な点があるからです。
4686人の1日平均喫食量は、計算すると0.58個になりますが、これは日本人1人あたり1日約1個に比較し、明らかに少ないという点です。年間211個しかありません。

※日本人一人当たりの年間鶏卵消費量は約337個↓(平成30年度,農林水産省生産局食肉鶏卵課(令和2年発表))

http://www.nichirankyo.or.jp/kaiin/month202004-1 …


つまり「週 1~2 個のグループのがん死亡率は 1 個グループのそれよりも有意に低かった」という主張に見られる「週 1~2 個のグループ」という集団は、本当に卵を摂取していなかったのか、実は集計洩れがあったのか、その点の精査が必要だと思います。

実はもっと食べていました、という感じだと思いますが、そうなると、卵を摂らなかったせいで、がん死亡率が下がった訳ではないことになります。
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アブストラクトを読んだだけですが・・・、



①1日2個というのは、ケーキやクッキーなども含めて、喫食頻度と含有率から算出した結果だと思います。

②結果だけを見ると、明らかに回帰係数が違うように思われます。
しかし、統計屋として感じるのは、この研究はケースコントロール研究であることから、統制されていない標示因子(背景因子)に対して細心の注意が必要であるということです。

※例:クッキーには卵が入っているかもしれませんが、同時に大量の不飽和脂肪酸も含まれます。それらを全て調整出来ているのかどうかです。他の食材の摂取量を揃えた上で比較しないと意味がありませんから。

もちろん、著者らもそれは意識していると思われます。

Cox analysis, adjusted for background factors

この「adjusted」ですが、最小二乗平均を使って生起数を調整したのだと思います。その妥当性については、本文のanalysisの項を見ないと分かりません。ここに全てが掛かっていると思います。

※翻訳された文章は「背景因子を調整したCox分析」となっていますが、「背景因子(の不揃い)に対し、調整を施したCox分析」と訳すべきですね。
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ddeanaです。


お知らせいただいたPubMedCLOUDのアプリ版はすでに終了していますし、筆者検索なども会員でない私にはアクセスができません。再度ご質問の論文そのもののURLをお手数ですがお知らせいただけますか?
もしくは、論文のタイトルや、筆者の名前を教えていただければ私も自分でGoogle scholarなどで検索してみます。
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お手数ですが、この論文を読めるURLか、この論文をアップしているサイトをお知らせいただけますか?


自分で精査したいと思います。
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