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犯罪発生件数(率)は、警察が犯罪として扱った案件ですか?
刑事裁判の判決で「犯罪」と確定した件ですか?

<例>
刑事に恋した女性の悲劇
https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324h31vq1v …

質問です。
①再審で、この死亡は「自然死であり、殺人事件でも何でもなかった」と認定されたら10年以上も経ってから「平成○年」の殺人事件の発生件数が書き換えられるのですか?

②過剰防衛の殺人罪で起訴されたが、5年後に裁判で正当防衛による無罪と確定したら、5年前の殺人事件の発生件数(率)が書き換えられるのですか?

③社員が会社のお金を横領していて、公訴時効成立前の3年後に調査で発覚したら、3年前の「令和○年の犯罪発生件数」が書き換えられるのですか?

A 回答 (1件)

犯罪統計は、警察調べや法務省白書によるものです。

ご存知のように白書とは各省庁の報告書です。
警察調べの犯罪統計は「警察が犯罪として扱った案件」であり、法務省(法務行政を担当)の犯罪白書は犯罪者の処遇が加味されます。ここで処遇とは「刑事裁判の判決」などを含みます。

という基本に沿って、ご質問を考えてみましょう。
警察の統計は裁判結果までフォローしてないことがあるようです。また、白書は毎年刊行され、その年の数字を扱うものなので、「10年以上も経ってから」「5年前の」「3年前の」は書き換えないでしょう。
ご質問の①②③の答えは、いずれも「いいえ」だと思います。

なお、質問者さんは「暗数」をご存知ですね? また、業務統計と調査統計の違いはお分かりですね。
警察や法務省という、キッチリした役所が発表した数字だから、確実だと思っていらっしゃいませんか? しかし、犯罪統計に暗数が多いであろうことは常識です。

たとえば強姦などの性犯罪は、犯罪統計の何倍もの被害実態があると言われます。
それを知ってか知らずか、ネトウヨなどは「スウェーデンは日本の何倍ものレイプがある」と喧伝しています。スウェーデンのレイプの定義は日本のそれより範囲が広く、件数のかぞえ方も異なるのに。ネトウヨさんは「犯罪統計の国際比較は一筋縄では行かない」という基礎知識がありません(たとえばhttps://oshiete.goo.ne.jp/qa/13968563.htmlのNo.1)。

話を戻してご質問の犯罪統計ですが、警察にせよ法務省にせよ、専門業務の傍(かたわ)ら取りまとめた数字です。いわば副産物でしょう。これは「業務統計」と呼ばれます。
一方、「調査統計」は、統計官庁や学者などが調査票やアンケート用紙を配ってしらべた数字です。「アンケートですって? 業務統計に比べて信頼性が劣りますね」とお感じになりますか?

いいえ、犯罪の調査統計は、業務統計たる犯罪統計の暗数を拾えることがあり、むしろ実態に迫れるのです。調査統計は調査が主目的なのに対し、業務統計は副産物ですから。
ほかならぬ法務省もそれには気付いていて、犯罪の暗数を探るべく、アンケート調査を実施しています。なお、調査統計も統計である以上、さらにそこからも漏れる暗数は存在します。
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この回答へのお礼

ありがとう

お礼日時:2024/11/23 17:08

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