プロが教えるわが家の防犯対策術!

 量子論について,書籍を呼んで勉強していますが,分からない記述が出てきたので教えて下さい.

 任意の,波数を変数とするベクトル場を V (k) とします.このときヘルムホルツの定理より
   V (k) = V_{T} (k) + V_{L} (k) ……(1)
と縦成分と横成分について分解でき
   V_{T} (k) = {k × V (k)} × k / |k|^2 ……(2)
   V_{L} (k) = {k・V (k)} k / |k|^2 ……(3)
と表現できます.これが本当かどうか確認しようとしたのですが,行き詰っています.
 式 (2) に対してベクトル 3 重積の公式を使えば,式 (1) を証明できることまでは分かったのですが
   ∇・V_{T} (k) = 0 ……(4)
   ∇×V_{L} (k) = 0 ……(5)
が証明できません.

 k が位置 r に依存しないことから,∇× k = 0 が成り立つと考えれば,式 (5) は証明できます.しかし同様にして V (k) が k にのみ依存することから,V (k) が r に依存しないと考えれば,∇・V(k) = ∇×V (k) = 0 も成り立つということになってしまいます.これは,何か間違っているような気がします.

 どうか,御教授をお願いします.

A 回答 (1件)

ベクトルを2方向に分解するだけなので、微分は関係がありません。

(以下、"~"がベクトルを表すものとします)
~Vを~kと平行な方向と垂直な方向に分解することを考えます。内積と外積の定義を思い起こしてください。
~aと~bの成す角度をθとすれば、
(~a・~b)=|~a||~b|cosθ
(~a×~b)=(|~a||~b|sinθ)~c ただし、~cは~aおよび~bに垂直な単位ベクトル(向きも決まっていることに注意)
~kと同じ向きの単位ベクトルが~k/|~k|と表されるので、平行成分は、内積を使って、
~V_{L}= {(~k/|~k|)・~V} (~k/|~k|)
右辺の{}内が分解したベクトルの絶対値になっています。
垂直成分は、外積を使って、
~V{T}= {(~k/|~k|)×~V}× (~k/|~k|)
右辺の{}内の絶対値が分解したベクトルの絶対値になっています。{}の部分だけでは、~Vと~kに垂直な向きを向いているので、もう一度(~k/|~k|)かけて、~Vと~kを含む平面内にあり、かつ~kに垂直な方向に直しています。

図があれば説明しやすいのですが、分かりましたでしょうか?
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧に説明してくださり,ありがとうございました.とても良く分かり,スッキリしました.

お礼日時:2005/07/15 15:29

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!