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こんにちは、現在医学部6年生のものです。
私は将来2年間の臨床研修がすんだあと後期研修は内科系に進むことは決めてるのですが、今少し呼吸器内科に興味があります。
ですがいまひとつはっきりと決めきれないのです。
そこで先生方が呼吸器内科を専攻された理由、専攻されたあとで感じた呼吸器内科の魅力や長所、もしくは欠点など参考までに教えていただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

回答が遅くなりました。


現在、大学院で研究している呼吸器内科医です。

must225さんが内科系、特に呼吸器内科に興味をもたれていることに大変うれしく思います。


まず、魅力としては、
(1)呼吸器内科の中には、癌、アレルギー、感染症といった3つのジャンルがあります。これをすべて専門として診ていかなければいけません。検査は血液、画像だけではなく気管支鏡検査もあります。また、肺は心臓とつながっているので右心不全は呼吸器内科が診る事になります。また肺梗塞も呼吸器内科(循環器科のこともあります)が対応します。よって内視鏡もカテーテル検査もできるようになります。
つまり守備範囲が非常に広いです。それは大変なことなのですが、内科系全般の知識を習得することになるので、内科の中でもっとも専門バカになりにくい科ですね。

(2)また、そういったことから開業や小さな病院での一般内科への転向もしやすいので将来の選択肢も広がります。

(3)さらに、研究面でも癌、感染症、アレルギーとあるのでとにかくやることが多いです。僕はアレルギー(喘息)が研究テーマです。


次に欠点ですが、
(1)魅力でも書きましたが、守備範囲が広い(まあ、これは努力でなんとかなりますよ)

(2)担当患者さんの数が他の内科より多くなりやすい。守備範囲が広いことと、入院期間の長くなる疾患が多いためです。また、お年寄りが熱を出して入院すると「肺炎」と病名がついて呼吸器内科入院になってることが多いです。実際には脱水・尿路感染だったりします。僕は大学に戻る直前(5年目)には15~25人程度診ていました。600床の3次救急病院(研修指定)でしたが、呼吸内科が部長いれて4人で、定数ベッドが54人でしたが呼吸器内科の患者さんは常に60~80名はいました。

(3)入院患者は肺癌と老人の方が多い。つまり、死亡する事が前提になっている疾患が多いことです。あと、間質性肺炎もそうですね。外科のように「俺が治す!」ってのは難しいです。呼吸器内科は患者さんの治癒力を手助けしていく治療が多いですね。これは医療のあるべき姿で素晴らしいことだと思うのですが、若い研修医の先生方は派手なところ(循環器科の心カテとか)に心を奪われやすいみたいです。


呼吸器内科は内科の中でも「待ち」が多い科です。緊急事態は消化器、循環器よりは少ないです。しかし経験と広い知識が必要です。毎日が勉強ですね。器用さは全くいりません。
とにかく重要なのは患者さん個人と向き合って二人三脚で病気に立ち向かっていく気持ちです。

長くなりましたが、まずは全科ローテート(1、2年目)をして内科医になる気持ちに変わりがなければ、内科ローテート(おそらく3、4年目)をしてゆっくりと決めてください。

must225さんとどこかの病院または学会でお会いできることを楽しみにしています。
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