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焼酎は一度芋や麦、米を発酵させた醸造酒を蒸留して作ると聞いています。ワインを蒸留してブランデーを作る様なものですよね。だとしたら、蒸留前の原酒(米焼酎なら日本酒でしょうか?)は飲むに耐える物なのでしょうか?もしかしてすごく美味しく秘蔵の原酒とか言って、焼酎の蔵元の人だけがこっそり飲んでるのでしょうか?しかし、蒸留しないと飲めないので焼酎という形になったのだとも思いますが、、。どなたか詳しい方解説お願いします。また、一般人でもそういう原酒が飲める所があればご教示下さい。

A 回答 (1件)

以前焼酎製造所に勤めていた者です。


一言で言えば「酸っぱくて美味しくありません」
そのわけは次の通りです。
原料として同じ米を使っていても米焼酎原酒と日本酒では大きな違いがあり、麹のカビの種類が異なります。焼酎では通常「白麹または黒麹」を用いるのに対し、日本酒では黄麹を使います。
この二つの麹のもっとも違うところは、白麹ではクエン酸を大量に作るのに対し、黄麹ではほとんど作らないという点です。この性質があるので焼酎もろみは強い酸性になります。九州のような温暖な気候のところでは発酵中も雑菌汚染の危険性が大きいのですが、酸性になることでその危険から免れるようになっています。
上手いことに、クエン酸は蒸留しても蒸発しませんので焼酎の方に入ってくることはありません。
ご存知かもしれませんが、最近では蒸留した焼酎もろみの残りを「もろみ酢」といってクエン酸の健康飲料で販売しているところも多いようです。
そんなわけで、発酵終了してアルコール度数がかなり上がっていても酸味の方が強くとてもそのまま飲む気はしないというのが実態です。
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この回答へのお礼

目からうろこです。長年の謎が解け、非常に「スッキリ!」です。九州南部で日本酒が出来ないという疑問も氷解し、二重にスッキリしました。専門家さんの大変貴重な体験談本当にありがとうございました!

お礼日時:2005/10/20 08:00

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