No.3ベストアンサー
- 回答日時:
知っている範囲ですが。
オーキシンによる屈性は、光屈性といって、光のあたる側にあるオーキシンが
反対側に移動することにより両側の成長量に差が出ることによって起こります。
細胞壁を緩め給水量を増加させて細胞伸長を促すという効果はオーキシンの
作用そのものであり、屈性はオーキシン濃度が光の当たらない側で高くなり、
より強い作用を表すことで起こります。
タンポポの茎が曲がる実験(?)は昔やったことがあります。
確かにオーキシンには細胞壁を緩める効果はありますが、屈性の起こる
メカニズムを考えると、光の当たる当たらないに結果が左右されない
タンポポの現象は、切り口から水を吸収する際内側の細胞と外側の細胞で
細胞壁の厚さが違うため吸水量に差が出ておきるのだと思います。
表皮細胞には特に丈夫なクチクラがあって、内部の比較的細胞壁の薄い細胞と比べると、
壁圧が高いために吸水量が相対的に少なくなってしまうのではないでしょうか。
参考。
オーキシンを溶かした水に茎片を浸すと水のみに浸したときより明らかに伸長量は
多くなります。ただしこの場合はオーキシン溶液内に濃度差は無いため、屈曲は
起こりません。
No.2
- 回答日時:
補足拝見いたしました。
オーキシンはおそらく低濃度で効きますので
まずは浸透圧自体には影響を出さないはずです。
(そうだとしたらコントロールが取れない)
故にはじめは水と同じになると思います。
しかし、長期におくと先に書いたような細胞壁の
ゆるみを起こすとしたら、曲がっていたものが
多少回復することはあるかもしれません。
しかし、受容体などが持つかどうかわからないのでなんとも
いえないのが現実です。
ご質問のような実験は子葉しょうを用いた実験(スリットテスト;
アベナテストではない)と
言うものがあるのですが、部位が違うのでそのまま比べることは
できないと思います。(申し訳ないけいです。結果を覚えてないです)
なんかあんまり答えになってないような気がしますがよろしいでしょうか。
No.1
- 回答日時:
レスがつかないようですので。
水につけて起きている現象は、細胞のうちと外の細胞壁の厚さで説明できます。
表面側の細胞の細胞壁の方があついために、水の中につけたときに細胞が吸水を始めると、細胞壁が厚い表皮側の細胞は伸張しにくいのに対し、内側の細胞は細胞壁が薄いので大きくなれます。
その結果内と外で伸張差が生じ、ご質問のような状態になります。
浸透圧とはこの意味で使われたのだと思いますが?
>また、屈性による場合だと、オーキシン(IAA酢酸?)に浸した場合は
いまいちご質問の意味が分かりませんが、オーキシンの作用に細胞壁のゆるみを引き起こすというものがあります。しかし条件がわからないのでこれ以上は何ともいえませんが(タンポポでの効果は知らないです)、イメージ的には水だけの状態よりも曲がりが少なくなると思います(外側の伸張も可能になるから)。
何か分からない点がございましたら補足お願いします。
この回答へのお礼
お礼日時:2001/11/28 17:39
質問に答えていただきありがとうございます。
オーキシンの溶液に浸した場合、水に浸したときと比較して曲がり具合や
曲がる速さなどがどうなるのか、という意味です。
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