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水木しげるの本に書いてあったのですが、
「土人」という言葉は大地の人、自然の人間という印象をあたえ肯定的に聞こえるそうです。
なるほどなと思いました。
どうしてこの言葉が差別用語になったのでしょうか?
これに替わる言葉は、原住民いがいでありますか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

「言葉から受けるイメージは人によって異なる」ということの典型的な例のように感じます。



【>「土人」という言葉は大地の人、自然の人間という印象をあたえ肯定的に聞こえるそうです。】というのは、水木しげるの「土」に対するイメージが「肯定的」だからでしょう。

しかし、一般的に言って「土」は「原始的=未進化」という短絡した解釈によって「否定的」なイメージが形作られてきたように思います。
その未進化で原始的な「土」に密着した生活をしている人々を「土人」と呼んだわけでしょうから、どんな理屈をつけようとも差別用語であることは明白でしょう。
「原住民」と呼ぶのも、「原→元→初め→進化していない」という判断から生まれた言葉と考えるのが妥当な解釈ですから、やはり差別意識が根底に潜んでいると言えるように思います。

#1さんが指摘されているように「先住民」という言葉は、「自分より先」というのが【羨望する】イメージはあっても差別の意識とは解釈し難く、よって違和感なく聞こえるのだと思います。

「土人」という言葉を本心から差別意識無しに使えるようになるには、「土」は【原始的】なのではなく【根源的】な存在であることを多数の人々が実感できるような世の中になってからでしょう。
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差別用語という通り、「土人」の場合は人種差別のために使われていた言葉だからです。

本来の意味はともかく、歴史の上で悪者にされた言葉ということですね。

水木しげる氏のように、言葉の持つ本来の意味で考える人もおります。そして、その言葉の意味をきちんと理解し、考えを示す以上(水木しげる氏が言った)「土人」は差別した表現ではないと思います。

しかし、未だに差別的、偏見を持って物事を見る人が絶えないのも事実です。時には「言葉狩り」と揶揄したり、マスコミの封じ込めという方もいますが、単に言葉の上で論争するのであれば、そのような見方も差別の助長につながっていると思います。

まず第一に、相手の呼称は、相手の方が不愉快にならないように配慮することだ大切です。
第二に、言葉の意味だけでなく、その言葉の背景にあるもの(この場合は過去においてどのように使われてきたのか)はなにかを知ることです。
そして第三に、その言葉を、自分はどのように認識し、どのような意味を持って使うかです。

人や物、さまざまなことに対して、本当の意味で偏見や差別がなれば、差別用語などというものもなくなると思います。
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 現在のような文化人類学的な人間観が一般化する以前は、文明人・文明国・都会は先進的で優秀、「未開発」な地域・僻地やそこの住民は遅れていて野蛮という価値観が唯一絶対のように思われていました。



 アジア太平洋戦争に至る間、日本人は千島樺太・北海道・琉球・台湾・朝鮮・満州・西太平洋の島々を領土・属領とし、当時の日本の価値観で統治したわけですが、これらの地域におもむいた公僕や軍人というような人たちには見慣れない姿や暮らしの現地民・現地人・先住民を自分たちより劣った人間と見、見下すことはふつうのことであったでしょう。

 こういう植民地争奪をやっている日本や欧米の国が優秀で、それに対抗できない弱いものは無能だというわけですが、どう思われますか。…今でも同じことを続けている人、います。

 さて「差別用語」とは手軽な命名ですが、この言葉、あまり素直に受け取ってほしくないのです。マスメディアは一律に用語の規制をして公正なふりをしますから。理由もわからず機械的に言い替えるのはただの先送りです。(といって当面は言い替えをしてしのぐことも便法ですが。)

 私がこどものころ聞いた「土人」という言葉のイメージは、南の島の肌の黒い人で、腰みのをつけ、鼻にあけた穴に骨を通していて、頭が悪そうな変な言葉を話す……というものです。このイメージはどのくらい残っているのでしょう。そろそろ本来の意味の土人という言葉を復活させてもいいころかもしれませんね。 
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軽蔑的な意味で使われることのほうが多かったからでしょう。


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ど‐じん【土人】 広辞苑
(1) その土地に生れ住む人。土着の人。土民。
(2) 未開の土着人。軽侮の意を含んで使われた。
(3) 土でつくった人形。土人形。泥人形。

ど‐じん【土人】 明鏡国語辞典
(1) 土着の人。
(2) 未開の地で原始的な生活をしている原住民を軽蔑して言った語。
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日本にも「北海道旧土人保護法」(明治32年法律第27号)という差別的な法律がありました。平成9年の「アイヌ文化振興法」によって廃止。

「土人」に代わることばとして、「原住民」よりも「先住民」が一般的になっていますね。
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