電子書籍の厳選無料作品が豊富!

英語:
I want to see you.
仏語:
Je veux te voir.
(君に会いたいんだけど)

この簡単な二文をいわゆる「語気緩和」にすると、それぞれ、

I'd like to see you.

Je voudrais vous voir.
(あなたにお会いしたいのですが)

というように、前者ではwould(willの過去形)、後者では条件法となります。あるいはCan you tell me~よりもCould you tell me~のほうが丁寧な表現とされます。

これは「もしあなたがよろしければ」のように、仮定を含んでいるために起こる現象といえるのでしょうか。英仏の文法で起こっている現象は同じものといえますか? また、同様に他のラテン語系、ゲルマン語系でも同じ現象が起こるのでしょうか。ご教授ください。

A 回答 (3件)

フランス語の条件法は結局、単純未来のようにrが現れて、半過去のような語尾を持ったものですよね。


元を正せば、未来の表し方にあると思います。フランス語では未来形があるのに、英語ではwouldなどを使いますよね。ゲルマン語の古い形を残しているドイツ語でも未来形には助動詞を使います。おそらく、ヨーロッパ祖語がラテン系とゲルマン系に分裂した時、ゲルマン系では未来形が廃れ、助動詞を用いるようになったのでしょう。フランス語でも 未来を表すのに口語では単純未来よりもaller+不定形が好まれるようです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

補足回答ありがとうございます。
なるほど、助動詞をどのように使うか、については英独・仏で異なるわけですね。ちなみにおっしゃるように、経験上、フランス語は口語で単純未来をつかうことは滅多にないですね。この問題は自分でもちょっと深めてみようと思います。

お礼日時:2006/01/13 23:41

英語のwouldはフランス語では概ね条件法で表されると解釈していいかと思います。


先ず、時制の一致によって未来が過去未来になるのが
最も基本的な用法です。次に、非現実の仮定ですね。
「語気緩和」は非現実の仮定から転用された用法です。ですから、英語とフランス語ではほぼ同じ現象が起こっていると解釈していいかと思います。
ただ、フランス語では未来形があるのに英語ではwillを使うという違いに基づいているに過ぎないと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
英語の場合、なぜ過去形になるのか…よくよく考えれば、条件法の仕組みと同じようですね。興味深いのは英語で条件法にあたる用法がwould・could・shouldなどで「代用されている」と言う点です。古代・中世英語を通じて、どうなのか、言語学的に興味深いです。

お礼日時:2006/01/12 01:23

英語の場合、大西泰斗さんは距離感だと言ってました。


話しかける人と話しかけられる人の距離が大きいほど丁寧ということです。
wouldは、過去ですからwillに比べ時間的な距離が加わりより丁寧になる、というようなことです。

フランス語の場合、距離感というよりは、可能性の意味が強いのでしょうね。(もし可能ならば)君と会いたい、ということですね。
文法書は、条件法は、他にも、非現実性などを表すと言っております。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
フランス語のほうは私のほうでも何とか確認できました。ただ、英語のほうで、時間的な距離云々のくだりは、少し難があると思われますが、いかがでしょうか。

お礼日時:2006/01/12 01:15

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!