No.4ベストアンサー
- 回答日時:
多列上皮は、若干であれば機械的伸展にも対応できる形態です。
主に気道に存在する上皮ですが、必要な機能は第一に粘液分泌と線毛運動です。これらは気道内腔に対して機能するものです。また気道には神経内分泌細胞もありますが、これは基底の血管に対して機能するものです。これらの細胞が混在しているため、形態としては必然的に多列になります。
では終末や呼吸細気管支のように立方上皮でも可能ではないか、という疑問が出てくるかも知れません。しかし立方上皮では、丈の長い繊毛を形成し機能させることができません。
移行上皮(transitional epithelia)は現在、病理の世界では尿路上皮(urothelia)になっています。
尿路上皮の頂部には、被蓋細胞という細胞があります。この細胞は、基底膜とは接していません。細胞内部に膜を織り込んだ状態を保つことができ、膀胱などが伸展された場合にはその織り込んだ膜を伸ばして表面を保ちます。
また、尿路上皮の構成は、被蓋細胞とそれ以外の細胞の、大きく分けて2種類です。
現在の基礎医学としての解剖学で尿路上皮をどのように分類しているのか分かりませんが、尿路上皮と多列上皮を類似と見るのは少々無理があるように思います。
お求めの答えになったでしょうか。
基底面の血管に対して機能する細胞と、自由面に対して機能する細胞があるからデコボコの多列になるのだ、ということですね。上皮に内分泌腺を入れている胃底腺の好銀性細胞なんかを見てもやはり核の位置が基底寄りで背丈も低いですからね(でも胃底腺を多列上皮とは言いませんね、これは内分泌性の細胞が少なすぎて見た目は多列に見えないから、ですよね?)。
これを読むと「伸縮」するからという説には否定的になってしまうのですがどうでしょう。
No.3
- 回答日時:
#1です。
明確には分かっていないのですが、移行上皮も一見重層に見えるが全ての細胞が基底膜に接しているとすると、多列上皮の一形態と言える訳です。
多列上皮の中でも特に伸縮性が求められる部分の上皮組織を移行上皮と呼ぶ事が多いように思います。
No.2
- 回答日時:
多列上皮は偽重層上皮の別名です。
本質的にはすべての細胞が基底膜に接している単層上皮と変わりありませんが、細胞の高さや核の位置がまちまちなので、重層しているように見えるものです。これに対して、移行上皮は(真の)重層上皮の一種で、基底膜に接しないで上皮細胞の上に重層した上皮細胞があり、かつ伸縮によって重なり方がフレキシブルに変化するものです。
気管上皮が偽重層上皮なのは、繊毛上皮のほか、杯細胞や、それらの幹細胞と考えられ、丈がが低く基底膜付近にある基底細胞などが入り混じっているためだと思います。
高さや核の位置が異なる、ということがポイントですよね。つまり、そうなる必要があったのですね。一種の細胞ではそうなる必要はない、つまり数種の異なる細胞があるからなんでしょうね。
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