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「べきだ」という意味の should は、should have -ed と言えますが、同じ系列の意味で、「できる、~してもよい、ねばならない」(かもしれない、ちがいないという意味ではなく)などは、完了不定詞がきません。どうして、should, ought to, need not だけが完了不定詞を取れるのでしょうか?

A 回答 (3件)

前回の回答後、あれこれ考えた末、mustについて多少理解できたようにも思えます。

思い込みの可能性、無きにしもあらずですが・・・。

mustは大きく分けて二つの使い方になります。
(A) be obliged to
(B) indicate logical probability or presumptive certainty
(B)の方は次の文を例に取ると分かりやすいでしょう。
She must be around 30 years old. ≒It is certain that she is around 30 years old.
She must have been around 30 years old. ≒It is certain that she was around 30 years old.
いずれの場合も「違いにない」は現在の判断です。それに対し、義務の意味を例文で考えると、そうはならない感じです。
現在形を考えると、
I must get up now. ≒I am obliged to get up now.
これの過去形はこうなります。
I had to get up then. ≒I was obliged to get up then.
そして、次のような使い方は考え難いといえます。
I have to have gotten up. ≒I am obliged to have gotten up.

ご指摘の認識的用法という言葉がキーワードだと思います。助動詞に行為を認識する意味が含まれているかどうかが決め手になるように思えます。
上の例でいえば、義務というのは行為とともに存在するということではないでしょうか。同様に能力も許可も行為とともに存在すると考えられます。

<<should / need not have p.p. が可能なのは、義務の不履行、不必要な行為に対する話し手の評言になっている点で、共に認識的用法に近づいている>>

should have+pp/need not have+ppは「べきだった」、「必要なかった」が普通のとり方ですが、ある行為をしたという事実があって、その行為が妥当であったとか、必要なかったと判断しているのは「現在」という捉え方ではないでしょうか。
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ひどく難しい話で、難儀しています。

全部分かったわけではありませんが、現時点の結論をまとめてみました。

can、mayの方は一応自分では納得できたと思っています。
No one may have told her so.
mayの場合、上記のような推定だとmay have+PPが成り立ちます。「誰も彼女にそう言わなかった」というのは過去の出来事で、「かもしれない」と思っているのは現在です。
しかし、できるとか、してもよいというのは次に来る動詞が規定する行為をする能力があるか、する許可があるかということで、過去の出来事とは結び付けられないと思えるのです。つまり、「できる、してもよい」系は過去の出来事を現在の立場で振り返ると、内容が変わってしまうように思えます。「できたらよかった、してもよかった」は仮定法の世界で、could have+PP、might have+PPとならざるを得ないと考えます。

もっと難しいのがmustです。これはまだよく分かりません。
mustの場合ほぼ同じ意味でhave toがあり、過去形にする場合はmustであってもhave toであっても、had toが使われます。つまり、must have+PPがあってもおかしくはないということです。かつてそういう使い方があったのかもしれませんが、根拠のないことをいっても詮無いですので、これは今後の課題ということで、考えつづけたいと思っています。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
文法書には、
非認識的用法においては、本動詞の示す時は法助動詞の時制の示すときよりも以後でなければならない。
とありました。だから、
He may have come yesterday.
のmay は、「かもしれない」であって、「~してもよい」という意味にはならないというのはわかりました。
そして、should / need not have p.p. が可能なのは、義務の不履行、不必要な行為に対する話し手の評言になっている点で、共に認識的用法に近づいている
と書いてありましたが、この辺が理解できません。もちろん、should がよくて、must がまずいということもよくわかりません。
この辺、難しいですね。

お礼日時:2006/03/10 10:57

should have ed:~すべきだったのにしなかった


ought to have ed:~すべきだったのにしなかった
need not have ed:~する必要はなかったのにした
これらの助動詞は過去形がありません。というより上の2つはすでに過去形なのでこれ以上過去にできません。よって不定詞の部分を完了形にするしかありません。また、意味的に「実際はそうではなかった」という含みを持ちます。日本語でも「のに」以下を言わなくても何となく後悔しているような響きに聞こえませんか。

must have ed:~したに違いない
cannot have ed:~したはずがない
may have ed:~したかもしれない
これらは日本語に注目して下さい。過去のこと(have ed)を言っているのですが、推量しているのは(must, cannot, may)は現在の時点からです。また、may は might にしても確信が弱くなるだけで過去にはなりません。

「できる、~してもよい、ねばならない」can, may, must
これらに完了不定詞をつけるとどうなるか助動詞の原義にもとづいて無理矢理解釈してみます。
*can have ed:~したことができる
*may have ed:~したことを許可される
*must have ed:~した義務がある
どうみても無理があります。これらの助動詞は過去形にしても充分に過去の意味を表すことができませんので別の表現を用います。
できた:was able to, managed to
許可された:was allowed to
しなければいけなかった:had to, was obliged to
なお、これらのあとに完了不定詞をつないでも、
*was able to have ed:~したことができた
やはり無理があります。(完了不定詞は主動詞よりも前の行為を表します。)

このような理由によると思われます。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。
もう少し考えてみます。

お礼日時:2006/03/10 11:00

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