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「計画を立案」っていう言いかたがありますが、「立案」の意味が「計画を立てること」なので「白い白馬」みたいに意味が重複してるってことにはならないんでしょうか?
くだらない質問ですが回答よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

まず結論からいうと、ご指摘の通り重言(重複表現)だと思います。


熟語の構成という観点から各熟語をみてみましょう。ともに下から上に返って読む構成で、順に「画(方法)を計る(考える・立てる)」「案を立てる」という意味が、第一義です。つまり類義語同士ということですね。よって「計画を立案する」は重言ということになります。更に「計画を立てる」の場合も、「計画」の中に「立てる」の意味が含まれているので、重言ということになります。

しかし、「計画」の熟語の構成を、似た意味の字を重ねたもの(「計」も「画」も「はかりごと=案」という意味を表している)と考えられなくもありません(実際、そう記した辞書もある)。もしそうなら、「計画を立案する」はともかく、「計画を立てる」は重言ではないということになります。
ただし「計画する」という語が存在するということは、「計画」の第一義が「画を立てる」という動詞的な意味合いを持ったものであることを示しています。「計画」が全体で「はかりごと」という名詞的意味を表すとしても、それは、第一義から派生したものと考えられるので、やはり「計画を立てる」も重言であると結論していいと思います。

ただ、更に問題が・・・(くどくてすみません)。
「計画を立案する」「~立てる」は重言であるとしても、では、それらは間違った言い方なのかということです。換言すれば、重言は常に間違いか、ということです。
その点について、
まず「計画」には前記の通り「くわだて」という熟した(一般に通用している)名詞としての意味があるので、「計画を立てる」は使える(私自身使っていくつもり)と思います。また「計画を立案する」は、私は使いたくありませんが、これも完全な間違いとするには躊躇せざるをえません(まだるっこい言い方ですみません)。
更に、意味の観点から、
次の参考図書で「違和感を感じる」という例を用い、詳しく説明がなされています。ベストセラー(の続編)ですので、ご覧になりやすいと思います。ここで私があれこれ言うよりも、そちらをどうぞ(要約すると、単なる意味の繰り返しではなく、新たな意味が加わる場合には、重言もあり、ということです)。
一つだけ引用すると、
花が開花する。→× 桜の花が開花する。→○

参考URL:http://www.taishukan.co.jp/meikyo/
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No3です。

肝腎な参考図書名を忘れました、すみません。以下の通りです。
大修館「続弾 問題な日本語」39ページ。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。
非常に参考になりました。

お礼日時:2006/08/08 12:47

計画を立案→間違い。



(この)計画を立案した。→正しい。
つまり、主語、述語を守る限り、正しい。

→計画を立案した。→正しい。
(この)を消しているが、(この)が存在する。

計画を立案→何の計画なのか中身を知らない。
→間違い。
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この回答へのお礼

勉強になりました。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/08/08 12:46

立案には草案・原案を作って提案すると言う意味もあります。



この場合には意味の重複にはならないと思いますが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/08/08 12:45

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