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零相電圧は通常6600/√3=3810Vと求められ継電器の%が5%設定のときは190Vですが同じ5%でも電圧をみたときにが高かったり(500V)、低かったり(8V)するのはなぜでしょうか?

A 回答 (1件)

何で電圧を見ているのでしょうか?



相手は高圧ですから直接実測することは出来ないので、何らかの変換器を使って測定することになると思います。

配電用変電所ではGPT3次巻線の電圧で零相電圧を見ているはずです。この場合、変圧比が6600/110のVTを使えば、完全地絡時の零相電圧は約190Vになりますから、5%は約9.5Vになる計算です。もし、完全地絡時に110Vが出るようなVTを使えば、5%は5.5Vと言うことになります。

更には、その110V回路に60:1の電圧計を接続した場合には、完全地絡時には6600Vを表示し、5%時には330Vを表示することになります。

需要家側にはGPTを取り付けることが出来ませんので、一般的にはZPDを使うと思います。この場合の変成比はメーカーによって異なりますが、あるメーカーでは完全地絡時に7.6V出るそうです。5%だと0.38Vになります。

もしZPDの主回路3相端子並列にして単相試験電圧を印加した場合、接続された5%設定のOVGは約190Vで動作するでしょう。これが、ZPDの1相にのみ試験電圧を印加した場合には、その3倍の約570Vでなければ動作しないことになります。

ZPDのT端子に試験電圧を印加した場合、最近の機種は大抵190程度で動作します。しかし、古いタイプでは570V程度でなければ動作しないものもあります。これはT端子に接続されているコンデンサの容量が異なるためです。ZPD1相のコンデンサ容量をCとしたとき、T端子用に容量Cのコンデンサを設ければ約570V必要であり、容量3Cのコンデンサを設ければ約190Vで動作することになります。

また、一部のメーカーでは独自に継電器側に試験回路を設けている機種があり、5%での試験電圧が8V程度であったように記憶しています。
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